『マルケス:チャンピオンシップと言うのはアッと言う間に負けてはしまうもの』
★今シーズン13戦を終え、マルク・マルケス(ホンダファクトリー)がモトGPクラス総合首位に立っている。
★マルケス選手はこれまで同クラスで2回タイトルを取っているが、今年は例年のようなミスや転倒もなく、慎重な安定感を見せている。
なお、ここまで全レースでポイントを獲得しているのは同選手のみ。
★マルケス選手のコメント。
「去年、僕はずっとプッシュしっぱなしだったんです。周りの人達には『それは正しいやり方じゃない』って言ってくれる人が何人かいて…実際、何度もミスを犯してましたから。冬季オフシーズン中、じっくり考え、2015年のレース全てを見返して研究してみました。そこで学んだことは、チャンピオンシップと言うものはアッという間に勝てるものではないが、アッと言う間に負けてはしまうものだってことです。
『新生マルク・マルケス』は1つ年も取ってますからね。経験豊富だとみなすこともできるが、でも、若いから。まだ23才ですからね。」
【時には接触戦をしたくなる誘惑も?】
「ミザノGPの時、レース前にナカモト(※ホンダHRC副社長)から言われたんです…『君の目標は完走することだからね。頼んだよ』って。午前ウォームアップの時はずっと、チームからもそう言われ続けました。
時々、『旧マルク・マルケス』が戻って来るんですよ。でも、数周だけですけどね。例えば、シルヴァーストンの時なんか、ヴァレンティーノ(ロッシ)との競り合いであまりに大きなリスクを冒してしまいました。見ごたえは確かにあっただろうけど、僕はタイトル争いの方を優先してるんですから。ただ、スタンド席で観客が興奮してるのを見るのは良いもんですけどね。」
【今年序盤、ホンダ機はバランスが取れたマシンとは言えなかったが…】
「今シーズンを通して、うちはかなり伸びてこれました。本当に後ろにいましたからね。少しずつ改善し、今はかなり戦闘力の高いマシンになってます。唯一の問題は、急にコンディションが変わると最良セッティングが容易に見つからないと言う点ですね。」
【タイトル争いについては?】
「タイトルのことは考えたくないんです。レース毎に判断し、毎回、全力を尽くしていきますよ。2016年が良かったか悪かったかは、最後にならなければ分かりませんから。」
(2016年09月21日『Motosprint』記事参照)
最近、イタリアではマルケス選手は『Ragioniere(ラジョニエーレ:会計士)』と呼ばれておりまして…
良い意味で計算高いと言ってるわけです。
そんなマルケス会計士さまのミザノ決勝戦での戦いぶり(Vol. 109)から、ロッシvsマルケス舌戦についてのコメント(Vol. 110)等々…
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【2016ミザノGPまとめ その2 ロレンソ&マルケス】[2016年09月17日 Vol. 109]
●マルケス『ペドロサ、勝って!』、オール・オア・ナッシング封印
【2016モトGP終盤:マルケス、クラッチロー、ロウズ兄弟】[2016年09月21日 Vol. 110]
●マルケス、終盤戦に向けて『ロッシの術中にはまらない』
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確かにチャンピオンになる為にはクレバーさが必要なんだろうけど…だけど…、あまりリスクを避けて年間優勝数が少ない王者にはなって欲しくないなぁ…
例えばミラーに優勝を譲ったような走りは個人的にはダメだと思ってます。バトルもせずにやすやすとダークホースに優勝させては値打ちが下がるし、手抜きのレースを見せられてる気分。
かつてのエディ・ローソンやケニーJrがあまり人気が無くて、逆にシュワンツやガードナーの熱い走りが評価されたようにね。
こうやって大人になっていくんだね
ただでさえ若いのに新旧のマルク…
まだまだ進化中ですねぇ…
レースというのは難しいものです。
天候・気温・路面温度・タイヤ・サスペンションセッティング・車重・重量配分・ライダーの操縦、体重、コンディション…そして運!
皆常に100.0%の体制で優勝を目指し、より最も近づけところが手にする。
でもたまーに運が割合50パー越えちゃうことあるよね!
あともう少しだけ、「大人」になったら旧マル復活しても、無茶マルにはならないんじゃないかな?
その時はヴニャや他のアップカマーvs新マルの面白い戦いが観れるかも。