『SBK:タカハシがポルティマオ、ホンダHRCがSBK再登場の大改革か』
★タクミ・タカハシ(27才)がダヴィデ・ジュリアーノ後任として、SBKポルティマオ戦(9/15〜17)に『Honda CBR1000RR Fireblade SP2』機で参戦する。
なお、チームメイトはステファン・ブラドルである。
★タカハシ選手には、今季、全日本ロードレース選手権JSB1000クラスで使用しているホンダ機と、SBKホンダ機の比較を行う任務がある。
★全日本ロードレース選手権も鈴鹿8耐も、ホンダファクトリー機にはマニェティ・マレッリ社のベースソフトウェアおよびCPUが使われており、一方、ホンダSBK(ホンダ・ヨーロッパ)では何年も前からコスワース社のものが使用されている。
★ブラドル選手は以前から何度もマニェティ・マレッリ社のものに替えて欲しいと要請している。なお、SBK参戦チームの大半が同社製を使っており、使用していないのはホンダとBMWのみである。
★タカハシ選手はSBKポルティマオ戦で、コスワース製を使用する予定である。
これはレギュレーションによりマニェティ・マレッリ製への変更は不可能なため(※センサーと配線の変更など、一連の重大な技術問題が発生するため)。
なお、今回はホンダHRCのエンジニアが1名帯同する。これは2002年にコーリン・エドワーズがホンダでSBKタイトルを取って以来、久しぶりのことである。
★タカハシ選手はヘレス(10/22)、カタール最終戦(11/4)にも参戦し、同任務を遂行する。同選手のデータを検討し、2018年の電制システムを決定することとなる。
★ただし、決定は困難を極めるだろう。コスワース製を知る者によれば、ブラドル選手が主張するほど悪いものではないからだ。
例えば、ラウジッツ戦(8/18〜20)に同機で参戦したダヴィデ・ジュリアーノは、ドゥカティSBK機で使っていたマレッリ製とレベルは同じだと発言している。
★また、2018年の電制システムにはドルナ主導のものが選択肢に含まれる可能性もある。2019年のレギュレーション変更により、ハードウェアおよびソフトウェアがワンメイク化される場合に備えた製品で、ちょうど2016年にモトGPで同様の動きがあった。
なお、ドルナ主導の電制システムは、現在、トップチームが使用しているものより単純化され、パフォーマンスも劣るだろう。
★タカハシ選手による同任務には問題もある。同選手はポルティマオでの走行経験がなく、金曜FPの2時間のみでトラックからマシン、ピレッリタイヤについて習得しなければならないのだ。
なお、同選手は全日本ロードレース選手権も鈴鹿8耐も、常にブリヂストンタイヤを使用している。
★どんなタイムを獲得するか以前に、これは困難なSBKデビューとなるだろう。
もしホンダHRCが今後、ホンダ・ヨーロッパ(ホンダSBK)をサポートすることとなれば、それはホンダにとってもSBK世界選手権にとっても一大改革になるからだ。
(2017年09月02日『Corse di moto』記事参照)
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マニクール戦(10/1)はどうなるんでしょうかね…しかも、全日本の方は……?
[threecol_one]とにかくファイトいいね![/threecol_one][threecol_two_last]
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日本人ライダー参戦は良いニュースだけど単純に高橋SBK参戦!ではなく、不振のCBRを巡るキナ臭い裏舞台までダダ漏れなのが(笑)誰が公表してるんだろ?
本社でホンダヨーロッパの体制にも疑いがあるのかもね
しかもまたドルナはレギュレーション改悪を目論んでる?
打倒Kawasaki、ストップザ・レイの為にDUCATIのアシストなのか?
ほえ~。
こりゃ大変。頑張ってねぇ。
SBK参戦、ワクワクするニュースですね。
マシンやタイヤが違うので過度な期待は出来ないですが、結果が楽しみです。
ちなみにジュリアーノは解雇でしょうか?
ダヴィデ・ジュリアーノ選手はもともとドイツ戦のみの契約でして…
一応、チームからは「満足な出来だった」と評価されたそうなんですが、9/1の時点では解雇にしろ継続にしろ、なにも通達されていない…と言う状態でした。
現在は、高橋選手の参戦が決定したので、必然的に解雇と言う形になるものなのか…
特に、はっきりした記事は出ていません。
La Chirico さん
回答ありがとうございました。
厳しい世界ですね、ジュリアーノ選手の今後も気になりますが・・・
高橋選手のSBK活躍に期待したいです。
JSBは人材の墓場になって久しいのでいいニュースですね。
後続が続けるようにがんばってほしいです