『ファン・デル・マーク:今のところモトGPなし』
★マイケル・ファン・デル・マーク(2014年スーパースポーツ総合優勝)は『Yamaha Pata』チーム2年目となり、SBK2018年シーズンに挑んでいく。
★ファン・デル・マーク選手のコメント。
「ワクワクしてるし、やる気満々です。あと少しでまたトラックに戻れると思うと楽しみですよ。うちのチーム全員、なにが起きるか興味津々なんです。
昨シーズン終盤、うちは最高の出来だったし、新レギュレーションが導入され、いまや各マシンの戦闘力は拮抗しているでしょ。まぁ、とにかく、理屈のうえではそうなんだけど。2〜3ラウンド走ったらはっきりしてくるでしょうけどね。」
【レースの度に成長し、いまやマシンも把握している…ヤマハR1機はどう?】
「信頼感を抱けるようになってきました。今後のヘレス/ポルティマオテストには新エンジンも投入される予定なんです。ヤマハでは、うちのエンジンのためにかなりの作業をしてくれました。新レギュレーションによる最大回転数の問題でも、うちはそれほど不利にはならないでしょう。
開発の鍵は、はっきり2ヶ所です。つまり、エンジンと電制システムのコントロールにチーム全体が努力していくことですよ。」
(※2018年のSBKレギュレーションでは、各メーカーのエンジン回転数に以下のようなしきい値が設けられました。
アプリリ/BMW/MVアグスタ/スズキ/ヤマハは14700回転、ホンダ/カワサキは14100回転、ドゥカティ12400回転)
【2017年はカワサキ圧勝だったが…】
「(ジョナサン)レイも(トム)サイクスも、どこのトラックでも速かったし、安定してましたよね。常に、あの2人が無敵状態でした。あと、ドゥカティ機もいつも強かったけど、でも、去年はレイが本当に別格だったから。あのレベルに追いつこうと思ったら、第1回目テストから死に物狂いで頑張って、各ディテール作業をしていかないと。打倒レイを目指すためには、完璧にならないとね。」
【昨年はモトGPに2回参戦していたが…】
「モトGP機は本当に良かったです。あれは最高の経験でした。テック3のヤマハ機は速かったし、また、操縦しやすいんですよ。エンジン出力はスムーズかつ効果的、馬力はかなり路面に落とし込んでいけて、僕があたふたすることもなくリアタイヤに伝わっていくんです。挙動がソフトで予測可能ですから。」
【モトGPのジョナス・フォルガー選手が2018年完全欠場となったが…】
「ジョナスのことは気の毒に思ってます。それから、テック3のことも。今この段階で、あのレベルのライダーなんて簡単に見つかりませんから。既に、どの選手も契約済みでしょ。
エルヴェー(ポンシャラル、テック3チームマネージャー)とは話したんですけど、僕は自分の契約の方を尊重しなければならないんで。僕の契約ははっきりしてますから…2018年はパタチームのヤマハR1機でSBK参戦するってことなんで。エルヴェーに『僕をモトGPに引っ張って』なんて無理強いできませんよ。2年前にサインした契約の方を尊重します。」
【では、2019年は?】
「現在、僕の第一目標はヤマハR1機でSBKの表彰台争いに加わり、優勝を目指していくことです。昨シーズン終盤はかなり成長できました。今後も伸びていけると思ってます。
目標を達成でき、このままヤマハでやっていけたらと思ってます。SBKでもモトGPでも、どちらでもかまいません。いちばん重要なのはパワーアップして、あらゆる変化に対応していけるようになることでしょ。」
(2018年01月20日『Gpone』記事参照)
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