ドヴィツィオーゾ『ドゥカティとの交渉が煮詰まってきた』2018ル・マンGP

『ドヴィツィオーゾ：煮詰まってきた』

★アンドレア・ドヴィツィオーゾとドゥカティの契約更改は公表こそされていないものの、ほぼ決まった模様。

★ドヴィツィオーゾ選手のコメント。

「ここ何日かで、かなりの歩み寄りができました。あとは詳細がいくつか残ってるだけです。本当に細かいとこなんですけどね。
今夜、シモーネ（バッティステッラ、ドヴィ選手の個人マネージャー）が来たら、また話し合いを続けるつもりです。そうしたら、公表ってことになるでしょう。」

【打倒マルケスには同じマシンで戦う方が良い？それとも、別のマシンの方が良い？】
「ノーコメントですね。答えるだけ無駄でしょう。乗ってみない限り、マシンの細かいところ全てなんて分からないんだから。当然ですよ。
ただ、破格ライダーを相手にしてるってことも事実だから。マルケスは、モトGPにおいて常に違いを生み出せるライダーの1人ですからね。もう、脱帽ものですよ。
ホンダ機に乗ってマルケスを倒すなんてことは、誰にとっても至難の業でしょう。」

【では、同じマシンで倒すか、別のでか…どちらがそそられる？】
「同じマシンで誰かを倒すってのは、やはり格別なもんですよ。だって、もはや言い訳できないんだから。ただ、ドゥカティ機でタイトル争いをするってのは、これまた味わい深いもんでね。」

【自分が他に移籍したらドゥカティが困るだろうと思った？】
「それなりのリザルトを獲得するには、ライダーはエゴイスティックになるべきでね。それぞれ自分のことを考えないと。
当然、特定の人物との関係を断つって言うのは厄介なことだろうけど、でも、ライダーは勝つためには自分勝手にならなければならないんですよ。自分のことだけを考えてね。」

【では、今回のル・マン戦については？】
「前回が特殊なレースで…イカれた週末でしたからねぇ。
11月に2日間テストをして、けっこうなタイムを出したんですよ。その時は、色々とはっきりしてたんですが…ただ、ここ3戦は本当にキツくって、悪い方向にばかり進んでたから。でも、うちは冴えてましたよね。上手いこと作業を進めて、レースでは勝負に出られてたんだから。
つまり何を言いたいかと言えば…予想しても無駄だってことですよ。2017年と比べると、変わってしまった点もいくつかありますから。
ウィング付きカウルのおかげで、ちょっと有利になれるかもっとは思ってるんですけどね。」

【ヘレスでは0ポイントだったが、タイトル争いにはけっこう痛い？】
「マルケス相手にタイトル争いしてたら、とにかくポイントロスなんてしちゃいけないんですよ。ただ、総合順位は相変わらず接近し合ってるし、うちも上の方にはいるから。各レース、何が起きるか分かりませんしね。
僕は常にタイトル争いのことを考えながらレースに出てます。今のところ、24ポイント差はそれほど心配はしてません。ただ、調子が悪くても表彰台に上がるような選手を相手にしている時は、大きな差ではありますけどね。
マルケスだってミスはするけど、ただ、彼が何をするかを考えるより、自分達が去年苦戦したトラックで戦闘力を上げていけるかどうかを考えるべきでしょうね。」

（2018年05月17日『Gpone』記事参照）

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ドヴィ＆ドゥカティの交渉が長引いていたのは、もはや金額の問題ではなく主義主張の問題だとまで言われてました。
双方、第2案についても考えてはいたようなんですが…
詳しくは、こちらでどうぞ。

【2018ヘレスGPまとめその2 ヤマハ＆スズキ、契約交渉】［2018年05月16日 発行 Vol. 187］

●契約交渉まとめ
・「ロッシにヤマハでの道を塞がれた」ザルコマネージャー
・ロレンソ怒「ペルナットはメディアの太鼓持ちだ！」
・ドヴィツィオーゾ、ドゥカティ離脱の可能性もあるのか？
・ドゥカティはイアンノーネかクラッチロー希望
・イアンノーネ「世間の予想とは裏腹に重要なオファーが来てる」
・ロレンソ、スズキ移籍に大きな助っ人！？
他

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