ドヴィツィオーゾ『オレってビッグって感じ!!』2018ブルノGP

『ドヴィツィオーゾ：オレってビッグって感じ』

★アンドレア・ドヴィツィオーゾ（ドゥカティファクトリー）が8月4日（土）、ブルノGP予選で首位を獲得した。

★ドヴィツィオーゾ選手のコメント。

【PP獲得は2016年以来久しぶりだが…】
「今日のは良いPPでしたねぇ。価値が高いですよ。かなり無理をして超速で1周走ったから。他の選手ら相手にもたもたしてしまい、最後の出走では『いいかげんにして、スタンバイしないと』って思ってたんです。失速してたんでタイヤの調整をして、それから、上手いこと1周こなすことができました。
こう言う感触は良いもんですね。予選で、そうそうあることじゃないから…まぁ、僕の場合はね。中盤が過ぎた辺りで、良いスタートを切ったことに気づいたんです。そこから遮二無二頑張って、マシンも上手く応えてくれました。ずっと上手いことブレーキングができてたんですよ。アグレッシブかつスムーズで…ライダーが目指すミックス走法でね。スムーズに走りながら、本当にアグレッシブに攻めるってやつです。」

【レースに向けての展望は?マルケス選手はFP4で新タイヤを使い、異なるペースを刻んでいたが…】
「誰も明確に展望は描けてないでしょ。ペースにしたって、こっちは午前セッションからのタイヤを履いていたし、マルク（マルケス）は新タイヤだったわけだし。ペース面で1秒の差が出ていたけど、その1秒がタイヤの違いなのかは僕にもマルクにも分かりませんからね。その辺は、はっきり読めないんですよ。感触的には分かるんですが、でも、実際のところ、ライバルと比べてどんな感じに仕上がってるのかは分かりません。
僕としてはペースは良いと思うんですよ。最速陣と並んでるでしょう。FPセッションで誰が速いかを見極めるのは難しいんです。それぞれ作戦が違うし、どのタイヤで何周走ったかも違うし。
うちは勝負には出られるだろうけど、どうなるかは分かりません。」

【表彰台の候補は?】
「マルクとダニ（ペドロサ）がペースはかなり良い感じですね。あと、どんなスタートを切るか、どんな作戦で行くかに依ります。
既に言った通り、ダニーロ（ペトルッチ）も良い感じだし、ホルヘ（ロレンソ）もなかなかだし、ヴァレ（ロッシ）だって加わってくるだろうし。いつも通り、レースになったら何かしら違うものを引き出してくるでしょう。その結果、何が飛び出すか分からなくなるってわけです。
スズキは未知数ですね。FPセッションで強い走りをしながらレースになるとそうでもないってことがあったし…その逆も然りだし。分かりませんね。」

【シーズン後半戦をPP獲得から始められたと言うのは?】
「PP獲得がと言うよりは、今週末のこの速さが重要ですよね。これが違いを生み出して行くんだから。僕としては、PP獲得と言うのはほとんど意味がないんですよ。
今回は最初のFPセッションから速い走りができていて…そこが本当に重要だから。それが全てとは言わないが、でも、ちょっと違うベースで始められたと言うことです。」

【こう言う1周をこなした時は、『オレってビッグ!』って思うもの?】
「心の底から思いますね。僕のキャリアでは、ほとんどなかったことだから。ゴールした時、後ろを振り返りもしなかったんですから。後ろにダニーロとヴァレがいることは分かっていて…2人とも僕より好タイムを出す可能性はありましたからね。
今回の54.6秒は実に素晴らしい…本当に超嬉しいですよ。期待以上ってとこかな。まぁ、僕らが上手くやったってことでしょうね。」

（2018年08月04日『Moto.it』記事参照）

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