『ナカガミ:マルケスのデータを見た時、一体どうやって?と驚いたが…』
★マルク・マルケス不在でホンダ勢が不調に沈むなか、タカアキ・ナカガミが健闘し続け、総合10位を獲得していた。
★ホンダ勢の総合順位は以下のとおり。
10位ナカガミ(ホンダLCR、116ポイント)
14位マルケス弟(ホンダファクトリー、74ポイント)
18位クラッチロー(ホンダLCR、32ポイント)
19位ブラドル(ホンダファクトリー、27ポイント)
★ナカガミ選手が今シーズンについて、次のように話した。
「僕は世界チャンピオンではないし、モトGPレースで優勝したことも表彰台に上がったこともありません。参戦して3年目になるけれど、いまだ『ビッグリザルト』と言うのは取ったことがないんです。ただ、伸びていけるよう…ライディングスタイルやマシンセッティングを完璧にしていけるよう、常に努力はしています。
だから、昇格した年から常にデータ分析をするようにしていて、特にチームメイトであるカル・クラッチローのデータは良く見ていました。カルより僕の方が速かったこともあったけれど、常にデータを分析していると何かしら改善できる余地があるもんなんです。
今年のヘレス開幕戦は10位で…僕としては最悪なリザルトでしたけどね。レースリズムもマシンのフィーリングも、満足できるものではありませんでした。
それで、ライディングスタイルを変えなければならないと思ったんです。2019年末に僕は手術を受け、身体的に100%でなかったため変えなければと思ったんですよ。
変えるためには、もうマルク・マルケスのデータを見るしかなくって…。このマシンを乗りこなせているのはマルクですから。特に去年は何度も優勝していたし。
ブレーキングやコーナー旋回、立ち上がり等、多くの技をいくつも発見できました。同じマシンだって言うのに、グラフの線が全然違うんですよね。
初めて見た時は、『うわぁ〜一体どうやってるんだろう?』って思いました。でも、その後、ホンダHRCのタケオサン(横山健男、テクニカルディレクター)がやり方を丁寧に説明してくれて…色々なブレーキのかけ方を分析してくれ、今までの僕のやり方とは完全に違うブレーキングが分かってきて…自分のものにしていったんです。
もちろん、簡単に真似できるようなものではなくって…練習しなければなりませんでしたけどね。そうしないと上手くはならないから。
ライディングスタイルを変えるのは大きなリスクがあったけど、でも、このマシンはこう言う風に乗らなければならないって思ったんです…僕にとっては初めての乗り方でしたけど。
ヘレス2戦目では表彰台に迫り、4位になりました。それで、このスタイルで行くべきだと…今までの乗り方に戻さず、このまま続けるべきだと思いました。
その後、何度もレースをこなして、このライディングで自然に走れるようにしていったんです。」
(参照サイト:『Tuttomotoriweb』)
(参照サイト:『Mowmag.com』)
(Photo:Twitter)
なぜ最終戦でステファン・ブラドルが好調だったのか?…って話は、note『ポルトガルGPまとめ』でどうぞ!
右メニューの「MotoGP World Standing 2020 Manufacturers」でHONDAは191ポイントの1位となっていますが、この戦績で?
そのライディングスタイルの中身はが知りたい
その乗り方をマルケスは自ら開拓したのですね。
改めて凄さを感じますね。
もういくつ寝ると、物真似と本物の対決が見れますね
マルクを真似ようとして、実際に出来たんですよね。
それって凄い事ですよね。
マルクとは違うタイプの天才、というか。
来シーズンは期待してます!
前にこのマルケスのデータを参考にしたって話が出た時に、なんでそんなのもっと早くやっておかなかったんですかー?みたいなクソリプかましてるのがいたけど、見ただけで同じようにできたら誰も苦労はしないんだよなあ……
少なくともホンダのライダーはみんなマルケスの走りを参考にできるもんならそりゃしたかったでしょうよ。
自分の乗り方に固執せず、一番結果を出しているライダーから学ぶメンタル。
そして見事(もちろん完璧ではないでしょうが)に再現してみせるテクニック。
日本人としての贔屓目を差し引いてもなかなか出来るライダーはいない。
凄いね。
今シーズン後半、走りが見るからにマルクみたいでしたよね!前はロレンソみたいとか言われたりしていましたが。凄い順応性です!来年以降が楽しみ!
こういった事は、これ以上メディアにコメントしないほうがいいのでは?ライダーのテクニックは重大な企業秘密。マルクもHRCもいい気分ではないと思う。しかし完コピ出来ないとは言え身に付けたのはスゴイ。カルは誰にも出来ないと言ってたよね。
ずいぶん昔に、モトクロスでレースをしてた頃に、
スーパークロスのテクニックが輸入されたのですが、
当時、理屈では分かっていても私には無理でした。
どんなテクニックかというと、アクセルは全開のまま
クラッチをアクセル代わりにするって奴です。
内容が分かっていても、出来ない人には絶対に無理な
ライディングが存在しますよね。
派手走りが好きな私としては、中上の走りが派手になって大変うれしい。
ドカでは、ストーナーのデータを見たライダーが、訳わかんないとコメントしてたっけ。
ホンダでは、クラッチローがマルケスのデータを見て、奴しか出来ないってコメントしてたっけ。
改造した走りでは、ギリギリ攻めた時に元の走りが出るとか、何処まで攻められるのか疑念があったけれど、初コースの最終戦であの走り、あのバトルはもう本物でしょう。
後は、序盤の走りと、来年レースウィークで、データの無い新マシンを、自分の走りが出来るように仕上げられるかですね。
ガンガン行ってくれ。