『クアルタラロー:レースを中止すべきだとは一度も思わなかった』
★5月30日(日)、イタリアGP決勝戦でファビオ・クアルタラロー(ヤマハファクトリー)が優勝した。今シーズン3勝目。
★クアルタラロー選手のコメント。
【今日のレースについては?】
「今、かなり興奮してしまっていて…でも、今日はトラックに出るのは本当にきつかったです。
あそこ(事故現場、Arrabbiata2コーナー)を通る度にジェイソンのことを思い出して…僕は計24周回走ったんですが(レースが23周、ウォーミングアップラップ1周)、時速340キロで走ってる時に、フッと考えてしまうのをコントロールするのは大変でした。」
【モト3のジェイソン・デュパスキエ逝去が分かった時点で、レースを中止すべきだったと思う?】
「いいえ、本当に一度も思いませんでした。僕はけっこう感受性の強い方で…強烈に受け止めてしまう方なんですが…今回は、ジェイソンのために勝つと言う目標を掲げ、そのためだけに走ってました。
本人には一度も会ったことはないし、個人的に面識もないのだけど、こう言うことをすんなりと受け止めることができなくって…。このスポーツには危険がつきものだってことは分かっているからこそ、こう言うことが起きると、皆、速攻で忘れて前に進もうとするもんなんですよ。」
(参照サイト:『Moto.it』)
ドゥカティ&ヤマハ、どっちのマシンがより改善されているのか?って話は、note『2021フランスGPまとめ』でどうぞ!
亡くなられたライダーのご冥福をお祈り申し上げ、ご遺族の心中お察しいたします。さぞ無念であろうと思います。
このような状況の中でもレースが開催されたことに、興行だから仕方ないというご意見ありましたね。その通りだと思います。
スペクタクルなサーカスの負の側面ですね。日本各地や世界中のサーキットで練習走行、テスト走行、予選、決勝が行われています。多くのインシデントやアクシデントが絶え間なく起こり、最悪一命を落とすことにつながりかねません。
それでもレースは開催され、私達はそれを観戦します。誰かの命を脇に置いているわけではないですが、ライダーの命のうえに成り立っていることを認識させられます。
アマチュア、プロフェッショナルを問わず最も危険なスポーツの一つであるモータースポーツに対し、人間のたゆまない努力の結実に魅力を感じるとともに、限りある命が失われないよう願います。
クワルタラロがスイス国旗を身にまとい、彼に勝利をささげたのは、モトGPランキングトップのライダーとしての責任を果たしていると思いました。
昨日のファビオの走りには何か強い意志を感じてましたが
なるほど、納得。悲しい気持ちを強さに変えてこそ故人へ
また遺族への餞にしたのは大したものだと思う。確実に
成長してるね、ヤマハのエースファクトリーライダーとして。