ザルコ『ファスナー全開？危険なのは僕らじゃなく、本人の方だから…』2021カタルーニャGP

『ザルコ：ファスナー全開？危険なのは僕らじゃなく、本人の方だから…』

★6月4日、カタルーニャGP決勝戦でヨハン・ザルコ（ドゥカティ・プラマック）が2位だった。

★同リザルトによりザルコ選手は総合2位を固持した。なお、首位クアルタラロー選手とは14ポイント差。

★ザルコ選手のコメント。

【終盤は凄まじい速さだったが…リスクを負っても優勝しようと思った？それとも、後続していたクアルタラロー選手を抑えてポイントを確保しようと思った？】
「あの瞬間、どちらにしようか本当に迷いました。ラスト2周はミゲル（オリヴェイラ）を抜こうと頑張ったけど無理だと分かり…特に最終セクターが無理だったんですよ。
2位でもけっこうなポイントだし、無駄にリスクを負う必要がない時だってあると考えなければね。」

【つまり、2位で満足していると言うこと？】
「満足してます。期待以上の出来だったし、正直なところ、ツイていた面もあったし。クアルタラローが実に良いレースをしていたのに、例のファスナー全開の問題が起きたから…僕はこのチャンスを上手く活用したんですよ。
まぁ、もっと好結果になってたかもしれないけど、スタートがイマイチだったんで順位を死守するにはアグレッシブな操縦をするしかなくって。
ミラーとの競り合いなんか本当に大変で、タイヤにもかなりの負担をかけてしまったし。多分、そのせいで、レース終盤はオリヴェイラに喰い付いていく力が充分になかったのだと思います。」

【今シーズン、ザルコ選手は実に安定していて、総合首位のクアルタラロー選手とも14ポイント差だが…】
「今シーズの出来については大満足ですね。ミールを抜いた時、ファビオのことも抜いて総合順位で接近して行かなければって思いました。
まぁ、あのライダースーツの問題が起きた時は、かなり驚きましたけどね。減速したのに気づいたんで、その隙きを狙って行きました。」

【今シーズン、4回目の2位獲得だが、優勝しなければと言うプレッシャーは感じてる？】
「まぁ、誰だって優勝は嬉しいもんですからねぇ。ただ、2位で20ポイント獲得するのは全然悪くないんで。優勝は、そう言うタイミングになったらできるだろうから、なにがなんでもと言うようなプレッシャーはありません。まぁ、今のレベルを維持できるかどうかと言うプレッシャーはありますけどね。」

【ケーシー・ストーナーが『クアルタラローはファスナー全開走行で失格にされるべきだった』と主張しているが…】
「あの状態で危険だったのは僕らではなく、ファビオ本人の方ですからねぇ。ファスナー全開で転倒でもしていたら、胸部プロテクターがあってもなくても危険な目に合う可能性はあっただろうし。
そう言う意味では、まぁ、黒旗を提示する意味はあったかもしれませんねぇ。」

Zarco: "La bandiera nera per Quartararo? Pericoloso per lui, non per noi": "Se fosse scivolato con la tuta aperta avrebbe rischiato. Comunque sono stato fortunato, ho approfittato del suo problema. Io come Mir nel 2020? No, sto solo cercando di fare del… https://t.co/WZLKLyKhWZ pic.twitter.com/mA2vpWqFaS

— gpone.com (@gponedotcom) June 6, 2021

（参照サイト：『Gpone』）

ムジェッロ戦で、ピッロにザルコと同じシフトレバー問題が起きていたって話は、note『2021イタリアGPまとめ』でどうぞ！