ポル・エスパルガロ驚愕『ホンダからKTMについて何も聞かれない…』

『エスパルガロ：ホンダからKTMについて何も聞かれない…』

★ポル・エスパルガロ（ホンダファクトリー、30才）はモトGP2021年シーズン、トップ10内を10回獲得し（そのうち2位が1回）、総合12位（100ポイント）だった。

★エスパルガロ選手は2014〜2016年までヤマハ・テック3からモトGP参戦していたが、当初、リン・ジャーヴィス（マネージングディレクター）から「いずれファクトリーに昇格させる」と約束されていたものの、一向に実現されなかった。
このため、2017年にKTMファクトリーに移籍し、ゼロからマシン開発に加わりつつ、2020年には表彰台5回獲得し（※3位が5回）、総合5位（135ポイント）だった。

★エスパルガロ選手がマルチリンガルサイト『Motoesport.com』のインタビューで、次のように話した。

【ホンダのエンジニア陣からは、KTM機について色々と訊かれるの？】
「訊かれないんですよ。実は、なんの質問もされないんで、時々、面食らってしまって…。
ただ、ホンダの作業姿勢と言うのは実に明確で、他のメーカーの動向にあまり左右されないんです。
ホンダは本当に自分達の実力に確信を持っていて…当然のことだとは思いますけどね。底力が凄まじいんですよ…物凄い努力をし、他のメーカーにはないような気違いじみた技術があるんだから。
ホンダの唯一の望みは、他を模倣するのではなく、独自のマシンを作り上げ、それを上手く動かしていくことだけなんです。」

【ただ、貴方はKTMでゼロからマシン開発したのだから、色々と訊かれても良さそうなものなのに…】
「もちろん、（マシンについての）細かな話と言うのはあるわけで…KTM機にしろヤマハ機にしろ、僕が使っていた当時はどの辺りが良い感触だったかとか、きちんと説明できるんですけどね。そう言う形で、チームに貢献することもできるわけで…。
ところが、僕のこれまでの経験について、ホンダはあまり気にかけてないと言った感じなんですよ。むしろライディングについてとか、僕が速く走るには何が必要なのかとか…そう言う情報を出して欲しいようで、そうした情報をもとに彼らなりに結論を導き出してるんです。
他のメーカー機についてより、そうした情報をベースにホンダは作業を進めているんです。」

【KTMの方は2017年より貴方がマシン開発を行い、なおかつ、2019年からはダニ・ペドロサがテストライダーとして加わって大きな成果を上げ…しかし、2021年のKTM勢はあまりパッとせず…貴方がホンダに移籍してしまったからなの？】
「そんなことはないと思います。今年、（KTM勢）はけっこう好調だったじゃないですか。まぁ、2020年の僕ほどコンスタントではなかったけど、表彰台にも上がっていたし、優勝だってしていたし…僕がいなくても大丈夫でしょう。
速い選手も2人いるし（オリヴェイラ＆ビンダー）、来年からは最速若手ライダーも入ってくるし（ガードナー＆フェルナンデス）。僕が抜けたらか問題が起きてるなんてことはないでしょう…2021年だって、けっこう好リザルトを出してたんだから。」

#MotoGP | Espargaró: “Nessun ingegnere Honda mi ha mai chiesto di KTM”https://t.co/tCjhRhtlnj

— Motorsport.com Italia (@Motorsport_IT) December 8, 2021

（参照サイト：『Motoesport.com』）
（Photo：Instagram）

ガードナーはチャンピオンに相応しくないのか？って話は、『2021ヴァレンシアGPまとめ』でどうぞ！