MotoGP

ダッリーニャ『ドゥカティNo.1選手は決めない、全員をサポートしていく』

『ダッリーニャ:ドゥカティNo.1選手は決めない、全員をサポートしていく』

★2月7日、ドゥカティファクトリーが2022年に向け、チームプレゼンテーションを行った。

★ジジ・ダッリーニャ氏(ゼネラルディレクター)のコメント。

【2月5〜6日に行われたセパンテストについては?】
「GP21機は戦闘力の高さを証明していたが、開発の手を止めるわけにはいきませんからね。他のメーカーも前進しているのだし、うちもいくつかのセクターを改善させなければ…去年のアッセンのようなケースもありますからね。
(セパンテストでは)バスティアニーニが好調だったようで…できるだけサポートしていきたいと思ってますよ。」

【テストでは具体的にどのような作業を?】
「今年初のモトGPテストだったので、大量のマテリアルを選別する必要がありました。
タイムアタックには注力せず、各選手とも予定されていた作業に集中し…5日に新マシンの開発作業に着手したのですが、なかなか満足していますよ。
もちろん、もっと好結果が出るはずのものもあれば、その逆のものもあり…もう少し手を入れるべきエリアも見えてきましたね。
6日に調整作業を行ったのですが、なにかポジティブなものが見つかっていると良いのですが…。
次のマンダリカテスト(2/11〜13)は重要なものになるでしょう…開幕前にできる最後のテストですからね。」

【今年はモトGPに8台参戦させ、今後、モトEのマシンサプライヤーにもなるわけだが…】
「8台参戦に関しては、ドゥカティは何年か前に既に経験済みですから。単純に、いかに組織していくかだけの問題でしょ。8台を上手く管理できるシステムになっていると思います。
エンジニアにとっては、可能な限り多くの情報が得られると言うのは重要なことであり、マシン開発にとっても重要でしょう。
そのうえ、レースウィークエンドの最中に多くの選手からのコメントが得られると言うことは、より妥当なセッティングを見つけられる可能性がありますからね。
正直なところ、現時点ではなんら問題を感じていないんですよ。
この2日間、各選手やチームは、マシンにもドゥカティスタッフとの関係性にも満足してくれてましたから。
モトEに関しては、ドゥカティにとっては完全に新たなプロジェクトであり、また、当レース部門のスタッフ以外のエンジニア陣にも加わってもらうことになるのですが…ミザノでミケーレ・ピッロが行ったテストに関しては、大変満足してますよ。
現時点ではきちんとした管理下で進められており、今後もそれを維持していきたいと思っています。」

【貴方はモトE機も担当するの?】
「モトEプロジェクトの担当者の大半は、それ専任なんですが…サポートが必要だったり、モトGP担当エンジニアとの競合が必要な面もいくつかありますからね。ただ、両プロジェクトは、それぞれ独立した形で進めていくことになるでしょう。
私としてはモトEに時間を割いていきたい気持ちはあり…テクノロジー的にも、新たなものを創造できるかもと夢想するエンジニアにとって、興味深いプロジェクトですからね。」

【バスティアニーニ選手が好調そうだが、シーズン中、新マテリアルを提供していく予定はあるの?】
「この2日間、驚くべき作業をしていましたね…常に速い走りを見せていましたから。
試すものが何もなく、既に高い戦闘力が証明されているマシンで始めることで、有利になると言うこともあるわけでね。
エネアは1周タイムだけでなく、ペース面でも速かったわけで…シーズン中もこうした走りを見せてくれるのならば、当然、最大限のサポートをしていきたいと思ってますよ。」

【バスティアニーニ選手が『目標はトップ5入りすること』と言っていたが、2021年版マシンでも可能なの?】
「彼ならば確実に総合5位以内に入れるでしょうね。そうした力があることは、十分に証明してますから。ヘレス/セパンの両テストで、実に良い操縦を見せていました。
昨年のエネアの問題点は、予選とレースの序盤5ラップであり…両テストにおいて、タイムアタックに関しては昨年より大きく前進していましたね。
レース序盤の5ラップに関しては、カタール開幕戦で確認できるでしょう。まぁ、私としては、トップ5入りは許容範囲内だと思ってますけどね。
我々としては、強い走りをしている選手全員をサポートしていこうと思ってます。2022年版マシンのパーツで互換性のないものもあるが、エネアのマシンに使えるものもあるかもしれないので。
『あるかもしれない』と言うのは、都度、確認が必要なものですから。ただ、相応のサポートをしていくつもりですよ。」

【GP21機はすでに高い戦闘力だったが、さらにどの辺りを改善したの?】
「2021年版マシンの戦闘力に関しては、全体的にかなり満足していたのですが、ただ、いくつかの箇所に問題がありますからね。
例えば、昨年のアッセンではパフォーマンスに完璧とは言えない部分があり、高速コーナーの…特に立ち上がりで苦戦していたのですよ。
その辺りが、改善させようと努力した箇所の1つですね。」

【昨年の結果からすれば、マシン開発は凍結させた方が良いのでは…と思わなかったの?】
「私としては、ペッコ(バニャイア)の調子を今年の開幕戦まで凍結させたいもんですよ…昨年終盤は絶好調でしたから。
まぁ、冗談はともかく、技術開発を据え置きにしようなんて考えは間違いだと思うんですよ…ライバル陣は皆、大きく前進し、なかには群を抜いているところもあるのだから。
目標達成に向け、開発据え置きなんて良案とは言えないでしょう。常に己のベストを尽くし、プロジェクトに携わっている人間が刺激を感じられるよう…そして、困難な目標(※ライダー部門タイトル獲得)を達成できるよう努力しなければ。」

【どの辺りに改善の余地がありそうなの?】
「燃料やエンジンマネージメント等々…マシンコントロールに関し、全般的に作業すべきでしょうね。
セパンテスト開始当初に比べ、その辺りに改善の余地が多少はあるでしょう。」

【今年のファーストライダーはバニャイア選手なの?】
「No.1を決める必要なありませんから。全選手が、同レベルでスタートできることが重要なのであって。あとは、まぁ、どう進んでいくか…様々な要因からシーズンの様相が変わっていくじゃないですか。
ドゥカティのようなチームは、最初からNo.1ライダーを決めるわけにはいきませんからね。シーズン中も、全選手をサポートしていかなければ。」

【アレイシ・エスパルガロがホールショットデバイスについて、『ライダーの操作負担が多くなり、危険だ』と言っていたが…】
「ライダーは操縦に集中すべきではあるが、ああ言ったシステムを操作する余力はあるでしょう。
F1ドライバーはもっと色々な操作を負担してるじゃないですか。まぁ、二輪操縦はまた別物ではありますけどね。
うちの選手らは各種システムの操作について、批判的なコメントはしてませんよ。使用しないと言う案もあるのだろうが、当然、若干は失速してしまうわけでね。
まぁ、搭載義務はないわけですから。」

(参照サイト:『Moto.it』)
(Photo:Gpone

ダッリーニャ氏が「然るべきライダーなしで、技術は用をなさない」って言った話は、『深堀り特集:スズキに何が起きているのか?なぜドゥカティは再生できたのか?』でどうぞ!

POSTED COMMENT

  1. としあき より:

    結局みんなつけるから余計な操作増えただけだったね

  2. すぱおー より:

    嘘つけ

  3. へほへも より:

    エンジニアに対して「開発を凍結しようとは思わなかったの?」って質問この記者馬鹿なのか?(笑)

  4. タディの星に願いを より:

    F1はステアリングに集中してるから有効だけど2輪はせめて加速度センサーとジャイロからシグナルとって自動化できない? MotoEも総合的にマグネッティマレリを握ってるドゥカティが牛耳ってきている

  5. yu より:

    bs
    メーカーecu
    変なウィングなし
    変なデバイスなし
    すこし前の時代がバランスとれててよかったんじゃ

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