『ドヴィツィオーゾ:クアルタラローの操縦を真似たって大変なだけ…』
★4月24日、ポルトガルGP決勝戦でアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ヤマハWithU RNF、36才)がグリッド16位からスタートし、11位でゴールした。
★昨年9月にヤマハからの参戦を始めて以来のベストリザルトだが、同じヤマハ最新ファクトリー機に乗っている首位ファビオ・クアルタラローとは29.029秒差だった。
また、目標はトップ10入りであり、今回は転倒多発に助けられたとも言える。
★今回のGP中、ヤマハ機について、クアルタラロー選手は「トップスピードが足りない」と主張し、ドヴィツィオーゾ選手は「リアのグリップが足りない」と主張している。
なお今回、優勝したクアルタラロー選手は、レース後にも「ヤマハ機は素晴らしいが、もう少し馬力があれば良いだけだ」と言った。
★ドヴィツィオーゾ選手がレース後、次のように話した。
【今回は同じマシンのクアルタラロー選手が優勝していたが…】
「確かに、ファビオが違いを生み出してはいるんですけどね。まぁ、彼にとっては楽な話で…つまり、このマシンをあのレベルで楽に操縦できるわけですよ。
常に1〜2列目スタートなんだから、レース本番でも良いポジションに就けるでしょ…。リズムはともかくにして、結局、レースを丸々走りあげたら、けっこうなタイム差になってしまいますよね。
ファビオはあの独特の…他の選手には走れないような、あの独特の走行ラインを確実に走れたならば、このマシンの利点を上手く引き出すことができるんですよ。」
【クアルタラロー選手のライディングスタイルを模倣するのが良策では?】
「ファビオは100%違う走り方をしてるんです。あれを真似たって、大変なだけですよ。
(1周)1秒も差がつくってことは、もうディテールの問題ではないんですよ。これって、けっこう重要な問題でね。
ファビオはかなり遅めに…けっこう先の方で、傾いた状態でブレーキをかけ、マシンを曲げたらコーナー中盤でスピードを調整してるんですよ。あれが違いを生み出してるんです。」
【ヤマハ勢はクアルタラロー選手以外は全員不調だが…】
「(クアルタラローは)ネガティブ面にはそれほど振り回されず、ポジティブ面を100%活用できてるんですよ…それは、つまり、ブレーキングのプロセスとかハンドル動作、コーナスピードなんかをね。」
【今後、ドヴィ選手はどのように改善していく予定?】
「レース終盤での僕のペースは悪くはなかったんですよ。ネガティブな点はレース序盤で…つまり、グリップが強いと、あまり速く走れないんです。そのせいで、各セッションやレース序盤で速く走れないんです。
そのうえ、後方スタートだと最初の4周で10秒ぐらいロスしてしまうじゃないですか…。
最終リザルトや自分のスピードを見直すと、嬉しい気持ちになんかならないですよ。ただ、あまりそう言うことに目を向けない方が良いわけで…。
唯一の頼みの綱は、ラモン・フォルカーダ(チーフメカニック)と一緒にデータ検証をして、なにか見つけ出せるかどうかでしょうね。」
(参照サイト:『Corse di moto』)
(Photo:Instagram)
速いモトGP機を作るには何が必要か?って話は、note『2022 アメリカズGPまとめ』でどうぞ!
ファビオ氏の乗り方が無理なら、良い時のマーベリック氏のライディングデータも参考にしたら何か見つかるかもね。
ファビオ氏の乗り方は、ドゥカティ時代のケーシー氏に近い乗り方なのでしょうかね?!
ミニバイクやパワーの少ないバイクでの乗り方を、モトgp機でやってるって事なんでしょうか❓大人には難しいなり方なんですかねw
クアルタラロ以外のヤマハライダーが苦戦してるんで、まだ気が楽でしょうね。
トップスピードがライバルの真ん中くらいになるだけで、かなりリザルトが変わりそうな気がします。