ドビツィオーゾ『キャリアを始めた場所で終える…感傷的になるかもね』2022サンマリノ＆リビエラ・ディ・リミニGP

『ドヴィツィオーゾ：キャリアを始めた場所で終える…感傷的になるかもね』

★アンドレア・ドヴィツィオーゾ（36才、ヤマハWithU　RNF）が、サンマリノ＆リビエラ・ディ・リミニGP（9/2〜4）でモトGP選手を引退する。

★9月1日、サンマリノ＆リビエラ・ディ・リミニGPの木曜会見で、ドヴィツィオーゾ選手が次のように話した。

【今回が最後のGPとなるが…】
「今朝までは『いつもと同じ、普通のレース』って思ってたのに、こうして色々と質問されるうちに『これが最後のレースウィークエンドなんだなぁ…』って実感してきました（笑）。
やはり、キャリアを始めた場所で終えられるのが嬉しいですね。2000年に『チャレンジ・アプリリア』と言うレースがミザノで行われ、その時、初めて車高の高いオートバイに乗って優勝したんですよ…それが、僕にとっての初レースでした。
今回は友人らもファンの皆さんも観に来てくれるんで、（引退するのに）相応しい場所でしょ。もちろん、シーズン途中で引退するなんて少し特殊ではあるけれど、僕としてはこれで良かったと思ってます。」

【イタリアでの初優勝は2017年のムジェッロGPだったが、2018年にはここミザノでも優勝し…】
「ムジェッロ優勝は格別でしたね…あの年はタイトル争いをしてたし。
翌年のミザノ優勝は僕にとって本当に重要で、僕のキャリアで一、二を争う名勝負だったと思ってます。完璧でしたよ…あの時の僕は最速選手で、そんなこと僕のキャリアでは滅多になかったことだから（笑）。
ここで表彰台に上がって、観客の皆さんを眺めるって言うのは…もう、たまらない気持ちでした。」

【引退したら、モトGPのどう言う部分を懐かしく思い出しそう？】
「世界選手権ライダーに寄せられる注目って言うのは、けっこう物凄いものでしょ…僕らは本当に幸せですよ。でも、月曜からは違ってくるわけでね。」

【ロッシ、ロレンソ、ペドロサ、ストーナー、そして、貴方が辞めたら、完全に世代交代となる…】
「僕が最後ですからね…影響はあるでしょう。ただ、そう言う移り変わりもゲームの一部だから。
ああ言うチャンピオンライダーの面々と一緒で大変でしたよ…眠れない夜もけっこうあったし。でも、おかげで頑張ろうって…もっと上手くなろうって、後押ししてもらえましたけどね。
一度も諦めなかったし、きちんと頑張ってこれたし…周囲にいた大勢の方々に助けてもらいました。」

【どのライバルが一番大変だった？】
「大勢いますね…その都度、違う選手でね。まずはシモンチェッリで、その後、ロレンソやペドロソ、ストーナー、ロッシ、マルケス…彼らが一番大変でした。とにかく、どの選手も厄介でしたね。」

【もっとも学んだ選手は誰？】
「全員からです…大勢から学びました。常に僕はけっこう研究するようにしていて…チャンピオンライダーを完コピするなんて不可能だけど、でも、なにかしら真似ることはできるんですよ。とにかく、多くを学びました。
それぞれ、特性が違いますから。」

【日曜レースが終わったら、感傷的になりそう？】
「加齢と共に、感じやすくなるものだから…まぁ、そうなるかもしれませんね（笑）。」

【引退の準備は、しっかりできてるの？】
「火曜日の午前はテストに参加します…ちょっとしたサプライズがあるけど、まだ内緒なんで。」

【今後、選手のマネージャーをやったりしないの？】
「むしろ、スポーツディレクターの方とかですかねぇ。
モトGPでは選手のトレーニングや各種管理が、どんどん増えていってるじゃないですか。でも、まだ多くの点において、手を入れる余地があると思うんですよ。」

【技術面においては、今週末はどんな感じになりそう？】
「唯一そこだけなんですよねぇ…ネガティブなのは（笑）。
思ったような戦闘力を出せていないし、苦戦してるんで…マシンに乗って楽しいと言う気持ちを味わってないんですよ。
もしトップ10入りできたら、夢のような結果だと思ってます。」

【もし雨になったら？】
「多分、さらに不利になるでしょうね（笑）。
僕はこれまでヤマハ機に乗って、ウェットコンディションで強かったことがないんですよ。ドライの時と同じ問題が、もっと悪化してしまうものだから。」

（参照サイト：『Gpone』）

ヤマハ機vsドゥカティ機、クアルタラローvsバニャイア…それぞれの長所短所は？…って話は、note『2022 オーストリアGPGPまとめ』でどうぞ！