『ブラドル:河内や新スタッフがホンダに新たな風を吹き込んでくれる』
★1月25〜26日、カワサキがヘレス・サーキットでプライベートテストを主催し、SBK/SSP選手の他、ホンダのモトGPテストライダーであるステファン・ブラドル(33才、 ホンダのモトGPテストライダー)も参加した。
★ブラドルテストライダーが、最近の『Speedweek』記事で次のように話した。
【ホンダRC213V機の開発については?】
「突然、ラップレコードが出て、優勝できるなんて奇跡は起きませんからね。立ち直るのに時間がかかっているし、まだまだかかるでしょう。
とにかく、改善しなければならないんですが、どれだけ大きな改善が必要なのか…現時点では誰にも分からないんです。
しかも、どの辺が遅れているのかも不明で…フレームなのかエンジンなのか、電制システムなのかエアロダイナミクスなのか…問題は複雑なんですよ。
現在の段階からすると、パズルのピースすべてを調整し、はめ込んでいかなければならないんです。」
【現在のモトGPでは全選手が拮抗しており、各ディテールが重要になってくるが…】
「1周タイムもレース距離も、うちは大きく引き離されている状態ですからね。現在、いくつかのアプローチを試しているところなんですよ。
一歩ずつ進歩していけるかどうか…とにかく、今、僕はカレックス社のアルミニウム製スイングアームとアクラポビッチ社のマフラーを使用しています。
このマシンを改善するには、あらゆるエリアに手を入れる必要があるでしょうね。」
【この時期のヘレスは、あまりテスト向きではないのでは…?】
「夜はマイナス1〜2度まで下がることもあるし、昼間もせいぜい13〜14度程度までしか上がりませんからね。
この時期のヘレスで、こんなに寒いなんて初めてですよ。モトGPの基準からすると、珍しいですよね。」
【ケン・カワウチ氏(スズキの元テクニカルディレクター)も、今回のテストに参加していたが…】
「カワウチが新しい風が吹き込んでくれるでしょう…日本側の体制も少し変わったようだし。新スタッフらが新たなアイデアをもたらしてくれるでしょうね。
実際、なにかしら動き出しているようで…ラモン・オーリンがテストチームのチーフメカニックに就任したんですが、彼とは長い付き合いですからね。
2019年のアッセンGP中にホルヘ・ロレンソが脊髄を負傷した時、僕が代役を務めたんですが、その時、ラモンと組んでたんですよ。」
(参照サイト:『Moto.it』)
(Photo:Twitter)
ホンダは努力はしているが、アイデアが枯渇してる…って話は、note『2023 ヴァレンシアテストまとめ』でどうぞ!