『ヤマハ謎の失速:新タイヤが使えない…』
★2月10〜12日、セパンサーキットでモトGP公式テストが行われた。
★同テストでヤマハ2023年版マシンは好調そうに見えていたが、最終日、1周タイムに大きな問題が発覚し、両選手とも下位だった(※リザルトは下に掲載してます)。
★ファビオ・クアルタラローの最終日コメント。
「今回はエンジンが改善され、トップスピードが上がったのは嬉しいんです…しばらく前から要請してたことなんで。あと、試用マテリアルが大量に用意されていたのも嬉しかったし。そう言う面でも、満足させてもらいました。
ただ、今日はフィーリングが良くなくって…あっ、でも、悪い所だけなわけじゃなくて…
まず、20周ほど走ったユーズドタイヤだと、かなり調子が良いんです。ペースなんか、良いなんてもんじゃないんですよ。
ところが新タイヤを履くと、悪夢みたいになってしまって…。いまや予選順位って、モトGPでどんどん重要になってるって言うのに…。
新タイヤだと、なんのメリットもないんです…他の選手より1秒も遅くなってしまって。ポルティマオテストまでに解決しないと。
フロントはどこを走っても流れてしまうし、リアはグリップがありません。ヤマハに入って以来、まるで毎年、予選が何かしら劣化してしまってるようで…。これじゃあ、速く走るなんて無理ですよ。
ユーズドタイヤだと、去年10月のセパン戦のベストラップよりも速いのに…とにかく、今はタイムアタックで速いことが重要になってるんですから。」
★なお、本日の作業は電制システムに集中し、エアロダイナミクス関連はあまりしていないとのこと。
★フランコ・モルビデッリの最終日コメント。
「今回はけっこう大変なテストでした…とにかく、試さなければならない物が山積みで。
エンジンがかなり改善されたのは嬉しいんですが、このマシンで今のエアロダイナミクスを使用すると、なぜか新タイヤが上手く使えなくなってしまうんですよ。
このマシンの本来のポテンシャルはこんなもんじゃないんですが、タイムアタックが上手くいかないんです。」
★ヤマハファクトリー両選手のリザルトは、以下のとおり。
初日
10位フランコ・モルビデッリ(1’59.118)
11位ファビオ・クアルタラロー(1’59.422)
23位カツユキ・ナカスガ(テストライダー、2’01.239)
カル・クラッチロー(テストライダー)はタイムなし。
2日目
4位ファビオ・クアルタラロー(1’58.897)
11位フランコ・モルビデッリ(1’59.289)
22位カル・クラッチロー(テストライダー、2’00.354)
カツユキ・ナカスガ(テストライダー)はタイムなし。
最終日
19位ファビオ・クアルタラロー(1’58.943)
20位フランコ・モルビデッリ(1’58.986)
23位カル・クラッチロー(テストライダー、1’59.923)
カツユキ・ナカスガ(テストライダー)はタイムなし。
(参照サイト:『Moto.it』)
(Photo:Instagram)
スプリントレースまとめについては、note『スプリントレース賛否両論、批判続出!!』でどうぞ!
タイムは心配だけど「パワーが無い」よりは改善の余地があると思うので期待度は依然高いです。
いやぁ、それにしてもカッコいいマシンだなぁ。新カウル&ウイングはブラックだと重そうに見えて「ん?」と思っていたけど、カラーリングされるとやっぱり格好良かった。お尻にウイングが無いのも個人的には好み。今年も絶賛応援します!