『クアルタラロー:準備OKと言える状態ではない…』
★3月11〜12日、ポルティマオテストサーキットでモトGP公式テストが行われている。
★初日11日のファビオ・クアルタラロー(ヤマハファクトリー)は、8位(+0.843)だった。
★2022年ボルティマオ戦では優勝している。
★クアルタラロー選手のコメント。
【本日のテストについては?】
「明日、解決策が見つからないようなら、開幕戦には無防備な状態で挑むことになるでしょうね。
マシンの乗り心地はイマイチだし…僕は確かな予想なんかはできないけど、とにかく、『準備OK』と言える状態ではないです。
ストレスですよ…操縦について考えるようにして、落ち着こうとしてるんだけど。でも、まさにそこなんですから…操縦そのものが問題なんです。」
【何が上手く機能しないの?】
「ブレーキとフロントフォーク以外です…ヤマハ機のあらゆる点が、きちんと機能しないんです…ハードブレーキングでの安定感とか、コーナー旋回とか。
しかも、タイヤ選択で手間取ってしまって…。マシンが暴れるんですよ…順調な時もあれば、駄目な時もあって。とにかく、複雑なんです。」
【具体的に言うと…?】
「予選用タイヤでタイムアタックをしても、上手く行かないんです。
今回は1’39″6だったんですが、去年は路面が一度雨に濡れ、その後乾き…そんなコンディションでも1’39″4だったんですよ。ミディアムタイヤを使って、レース本番の第4ラップで記録してるんです。
心配なのは予選だけではないんですよ。スタート後のペースはまぁまぁだけど…でも、『スプリントレース』だと序盤5周で約0.5秒は引き離されてしまうはずなんです。(通常レースの場合だと)15周回〜25周回までに、0.1秒引き離されていくでしょうね。
タイムアタック方は、新タイヤでギャップが決まってしまいますしね。」
【ヤマハは色々な新マテリアルを用意していたようだが…】
「残したのは、大きくなったウィングぐらいです。あとは、ベースセッティングの作業に専念してたんで。新マテリアルの方より、セッティング作業の方をしてました。
(開発作業の)大きな部分は既に話題にされているような所で…トップスピードなんかは悪くないけど、とにかく、今はもっと大きな問題を解決していかないと…。」
(参照サイト:『Motosprint』)
(Photo:Instagram)
ヤマハは新タイヤ問題を解決できるのか?って話は、note『2023年セパンテストまとめ 日本メーカー編』でどうぞ!