2023インドGP【モトGP：FP1リザルト＆トピックス】

『2023 インドGP モトGP FP1リザルト＆トピックス』

★9月22日（金）、インドGP モトGPクラスのFP1が行われた。

★インド入国ビザの発給が遅れ、選手やチームスタッフは作業開始が遅れた。

★今回の『ブッダ・インターナショナル・サーキット』は初のモトGPレース開催であり、トラックは予想よりも好コンディションである。路面は汚れているものの、コースは特殊なコーナーが複数あってテクニカルである。
ドライコンディションで見る限りは、安全面も必須条件を満たしているようである。

★第1コーナーのハードブレーキングが安全面に問題はないが、選手にとっては注意ポイントである。5速で差しかかり、2速まで落とさなければならず、コースアウトしやすいのだ。ただ、同セッション終盤にはミスも減っていた。

★今回に限り、午前セッションは70分に、午後セッションは90分に延長される。

★同セッションでの順位はあまり重視されていない。

★ドゥカティ

首位マルコ・ベッツェッキ（ドゥカティVR46、VR46ライダーズアカデミー）。1’45”990。常に上位を維持し、効率的に動いていた。
チームメイトのルーカ・マリーニは7位（VR46ライダーズアカデミー、ロッシ異父弟）。

6位ヨハン・ザルコ（ドゥカティプラマック）。
チームメイトのホルヘ・マルティンは8位。＋0”619。セッション中は常に首位を固持し、効率的な動きで実に安定していた。

９位ファビオ・ディ・ジャンナントニオ（ドゥカティグレジーニ）。
チームメイトのアレックス・マルケスは１４位（2022年はホンダLCR所属）。

１５位フランチェスコ・バニャイア（ドゥカティファクトリー、2022年チャンピオン）。＋1”060。他の選手らとは異なり、終始、リアにユーズドタイヤ履き（ミディアム）、好ペースだった。強い走りはしているが、方向転換で苦戦。
チームメイトのミケーレ・ピッロは20位（テストライダー）。エネア・バスティアニーニ代役。

＊初めてのサーキットなので、8機参戦は理想的なセッティング探しに有利だろう。

★ホンダ

2位マルク・マルケス（ホンダファクトリー）。＋0”139。以前から新トラックの適応力はずば抜けていたが、現在のホンダ機でも同様だった。ストラテジーを変更したのか、以前のようなアグレッシブな走りに戻っていた。
チームメイトのジョアン・ミールは10位（2022年はスズキファクトリー所属）。＋0”815。新トラックの初セッションは上手く切り抜けた。

１２位タカアキ・ナカガミ（ホンダLCR）。新トラックの初セッションは上手く切り抜けた。
チームメイトのステファン・ブラドルは２２位（テストライダー）。最下位。アレックス・リンス代役。

＊今回のホンダ機は、いつもより良い滑り出し。

★KTM

3位ブラッド・ビンダー（KTMファクトリー）。＋0”320。第1コーナーでミスをし、転倒（＊大半の選手はコースアウトで済んでいた）。同コーナーへのアプローチそのものを間違えたような…。KTM勢では、唯一強い走りをしている。
チームメイトのジャック・ミラーは16位（2022年はドゥカティファクトリー所属）。

１１位アウグスト・フェルナンデス（GASGASテック3、2022年モト2チャンピオン）。
チームメイトのポル・エスパルガロは１８位（2022年はホンダファクトリー所属）。2回転倒。

★アプリリア

4位ラウル・フェルナンデス（アプリリアRNF、2022年はKTMテック3所属）。
チームメイトのミゲル・オリヴェイラは17位（2022年はKTMファクトリー所属）。

5位マーヴェリック・ヴィニャーレス（アプリリアファクトリー）。
チームメイトのアレイシ・エスパルガロは13位。

★ヤマハ

19位ファビオ・クアルタラロー（ヤマハファクトリー、2022年総合2位）。10周回走行（＊他の選手の半分以下）。両マシンとも、クラッチに問題があるような…。
チームメイトのフランコ・モルビデッリは21位（VR46ライダーズアカデミー）。2024年はドゥカティプラマックに移籍。

＊昨日、クアルタラロー選手が「（ミザノテストの結果について）僕とチームマネージャーでは意見が異なる」と言っていたが、ヤマハ機の新トラックデビューは悲惨な結果となった。

『2023 インドGP モトGP P1リザルト』

（Photo：Motogp.com）