『ダッリーニャ:優遇措置に賛成したのはホンダ&ヤマハを救済するため』
★ドゥカティは2022年から2年連続で、モトGPおよびSBKのタイトルを獲得した。
ジジ・ダッリーニャ氏(ゼネラルディレクター)は冬季休暇を楽しむ間もなく、3連覇を目指して作業に取りかかっている。
★ダッリーニャ氏が、マルチサイト『Motorsport.com』の1/16日付けインタビュー記事で次のように話した。
【2024年にマルク・マルケスがドゥカティ機で参戦するが…マシンよりもマルケス選手に注目が集まってしまう危険がある?】
「私の目標は勝つことであり、できるだけ長くドゥカティが、勝ち続けられるようにしなければなりません。それが私の任務の最終目標なのですから。
そうした意味において、私はエゴイスティックではなく…つまり、ドゥカティが勝てば良いと言うことではなく、共に勝利を獲得してくれる選手やチームにも目を向けています。私達はチームなのですからね。
選手とマシンのどちらが重要なのか…そう言うことを、私は考えたことがないんですよ。
重要なのことは唯一つ…最も渇望されている賞を、シーズン末にドゥカティ選手が獲得すると言うことなのですから。」
【ならば、メーカー内で選手陣に『特定の命令』を出せば、話はより簡単なのでは?】
「これはスポーツですからね…スポーツマンシップに則って戦うべきであり、卑怯なことはできないでしょ。基本的に、私はそう言う哲学ですから。
卑怯なことをすれば、マシンのパフォーマンスが制限され、選手が勝てなくなってしまうでしょう。
ホルヘ・マルティンには最後の最後まで、タイトルを争っていけるだけの手札を自由に使えるようにしてやっていました。余計な操作などはせずにね。
それがフェアな勝負と言うものであり、スポーツと言うもの対する正しい解釈でしょう。」
【なぜホンダ&ヤマハが有利になるような優遇措置(コンセッション)に賛成したの?】
「アプリリアやKTMも有利になってしまうわけだが…それに反対するより、ヤマハとホンダを助けることの方が重要だと思ったからです。
もしホンダがモトGP撤退を決めたりしたら…誰にとっても問題ですからね。
優遇措置(コンセッション)のレギュレーション改定に賛成すれば、他のメーカーも恩恵を受けることは分かっていたが、うちはヤマハとホンダ救済のために賛成しました。
各メーカーの戦闘力が上がれば、モトGPはさらに素晴らしいものになるでしょう。」
【手を加える重要性と言うものを理解していれば、優遇措置は大きな助けになるが…】
「大きな違いは、(優遇措置を受けているメーカーは)ミスを犯しても修正が可能だと言うことです。
例えば、シーズン中にエンジンの改良が可能なのですからね…うちには出来ないことでしょ。
優遇措置を受けていれば、エンジンに問題があっても元に戻すことができるんですよ。一方、うちは開幕時に認定されたエンジンのまま、最後まで続けなければなりません。
そのため、うちはより保守的になる必要があります。テスト回数の問題だけではなく、リスクを負うチャンスも制限されるのです。
(優遇措置を受けているメーカーは)エアロダイナミクスの改良も、うちより多く出来るのです。うちはミスを犯せば、問題を抱えることになりますからね。」
(参照サイト:『Gpone』)
(Photo:Instagram)
いかに日本メーカーが再スタートを切るかが楽しみ!…って話は、note『ヴァレンシアGPまとめ』でどうぞ!
敗者のメーカーとしては、有難く優遇措置を使っていき、完膚なきまでにヨーロッパ勢を打ち負かしましょう。打倒!ドゥカティ
いままで散々恩恵受けといて何言ってんだか
利点にミスをしても修正ができる、この思考がジジのキャラクターを表してるね
それだけ色んなアイデアがあってトライしてるってことだから
日本メーカーも怖がらずにトライして欲しいねぇ