『ジャーヴィス:かつてのハミルトンのように、クアルタラロやVR46に納得してもらわなければ』
★2月上旬のセパンテストの3日間総合リザルトで、ヤマハファクトリーは以下の結果だった。
11位ファビオ・クアルタラロー(+0.843)
16位アレックス・リンス(+1.197)
★ヤマハはプライベートチームがないため正規選手は2名しかいないが、今年は優遇措置(コンセッション)が適用され、マシン開発の進歩が期待されている。
★ヤマハのリン・ジャーヴィス氏(マネージングディレクター)が、イタリア衛星放送『SKY』のインタビューで次のように話した。
【(ドゥカティから移籍してきた)新エンジニア陣、マッシモ・バルトリーニ&マルコ・ニコトラはどう?】
「マッシモ加入は、おそらく、2022年から進めてきた進化プロセスの一部と成るでしょうね。
2022年にルーカ・マルモリーニ(※F1業界から招聘されたエンジニア)と彼のチームを引き入れ、エンジン開発のサポートを受けつつ、日本から外へと…これまでの枠から外へと視野を向け、新たな知識を吸収し、新たな人員を雇用してきたわけで…現在は第1段階と言うところです。」
【エアロダイナミクスに注力すべく、『Dallara(※イタリア自動車メーカー)』とコラボ提携もし…】
「全体の作業形式を一朝一夕で変えられるものではないが、とにかく、我々は変わらなければならないんですよ。
保守的なスタイルを軽減し、オープンマインドにならなくてはね。」
【今年もドゥカティ天下となりそうだが…】
「うちが復調するには時間がかかるでしょうね…とにかく、ベストを尽くしていきますよ。
まぁ、今年、『赤い軍団』を倒すのは至難の業だと思いますけどね。」
【2025年以降のクアルタラロー確保に向け、マシン開発で納得してもらわないと…】
「もし100%の戦闘力を確保できないならば、我々がきちんと投資し続けていることを納得させるのは難しいでしょうね。
契約を交わす際は、今乗っているマシンで決断するのではなく、今後、乗れるであろうマシンを念頭に決めるものなんですから。」
【ルイス・ハミルトンがメルセデスと、2013年契約を交わした時のような…】
「あの時は、大勢が『それはちょっと…』と思ってましたよね。私もその1人でした。
当然、(ハミルトンには)何かが見えていたのでしょう…将来、競争力を上げるために必要なものが、形に成りつつあると言うことを確信していたのでしょうね。
つまり、選手であれプライベートチームであれ、決める際に最も重要なことは、こちらの意思や能力、将来に向けての姿勢を納得してもらえるかどうかなんですよ。」
(参照サイト:『Corse di moto』)
まあ、そのハミルトンも来年には、
赤いイタリアのチームに移籍ですけれどね。