マルク・マルケス『久しぶりに、頑張って追いつきたいって言うヒリヒリした気持ちになった！』

『マルケス：久しぶりに、頑張って追いつきたいって言うヒリヒリした気持ちになった！』

★8月17日（土）、オーストリアGPのモトGPクラスでマルク・マルケス（ドゥカティグレジーニ）が、予選3位、スプリントで転倒リタイアした。

★2位走行中、優勝を狙っていたが、ミスをしてフロントが切れ込み、第10ラップで転倒した。持ち直そうと試みたが無理だった。
その後、レースに戻ったが、転倒によりマシンにトラブルが生じたためピットボックスへ戻った。

★マルケス選手のコメント。

【かなり痛々しい転倒だったが…】
「いいえ。」

【しかし、2位獲得は確実だったのに…】
「そうですね…そう言う意味では、痛かったです。もしタイトル争いをしてたら、痛々しいものだったでしょう…でも、今、僕はそう言う状況じゃないんで。
転倒の理由も分かってますからね…（予選後の）パルクフェルメでは『マルティンやバニャイアに半歩及ばなかった』とだけ言ったけど、レース本番ではその半歩を縮めようとしてみたんですよ。」

【どうやって…？】
「リスクを負ってみたんです！
リスクを負って走り、終盤はバニャイアに追いつこうと攻めの走りをしていました…その途中で転倒したんです。
でも、そう言うことができそうな力が湧いてきてたんですよ…こんなの本当に久しぶりなんです。」

【2位で満足するわけにはいかなかったの？】
「いきましたよ…いや、なんて言うか…もちろん、2位の価値は高かったですよ。今、冷静に考えれば、ほぼ確実に取れてただろうから。
でも、ペッコ（バニャイア）に追いつきたい…頑張ってみたいって気持ちが出てきたんです。まぁ、リスクを負いすぎてしまったのは明らかで…転倒してしまいましたからね。
確かに良い結果には終わらなかったけど、でも、挑んでみようって言う…こう言うヒリヒリした気持ちは久しぶりだったんですよ。」

【では、明日の決勝は雪辱戦になりそう…？】
「いや、そう言うことはないです…今日、上手く行っていたら、明日、ペッコに追いつくって言うのは別の意味での目標になってたでしょうけどね。
でも、今日、転倒してしまったわけだから…明日の目標は3位確保でしょうね。現在の自分のリズムなら、その辺りは可能なんで。」

【つまり、今日の転倒は優勝を目指したためと言うわけで…しかし、ホンダ時代に散々転倒してうんざりしてたのに、今は大丈夫なの？】
「大丈夫ですよ…今は上位を走ってるんで。最近のレースウィークエンドは本当に充実していて…しっかり集中し、常にライン上を正確に進んでますからね。
スプリントの失敗はたまたまなんで。今回の土曜セッションは実にポジティブでした…シルヴァーストンでのゼロポイントは、かなりキツかったですけどね。」

【マルティン＆バニャイア選手の後ろを走り、自分もああしてみようって言うものはあった？】
「ないです…スタイルが違うんで。マルティンもペッコも、それぞれのスタイルで走ってますからね。
僕は僕のスタイルで補って、できるだけ彼らに迫っていきますよ。以前も言ったけど、あの2人だけ1段上にいるから…特に安定面ですよね。どのサーキットでもコンスタントだから。
もう5〜7戦ぐらい前から、僕はそう言ってるでしょ。」

（参照サイト：『Moto.it』）
（Photo：Instagram）