『ブラドル:ホンダ機が改善されないのは、テストライダーである貴方の責任では?』
★ステファン・ブラドル(35才)は2011年にモト2タイトルを獲得し、2012年にホンダLCRからモトGP昇格した。
その後、ヤマハやアプリリアのマシンに乗り換え、2017年にホンダ機でSBK参戦をし、2018年からホンダのテストライダーを務めている。
★2025年から新テストライダーとして、アレイシ・エスパルガロとタカアキ・ナカガミが加わるため、今後、ブラドル選手のモトGP参戦はほとんどなくなる模様。
★2018年よりオーストリアTVでレポーターをしており、また、2023年8月には長い交際を経てヤナ嬢と結婚し、もうすぐ3才になる娘アリーナちゃんがいる。
★ブラドルテストライダーのコメント。
[ 前半はこちら ]
【ホンダは新たに2名のテストライダーを雇用したが、今後、貴方はどんな任務を担当するの?】
「まずは12月18〜19日に、セパンでテストがあります。正直な話、この7年間1人でやってきたんで、作業が3等分されるのは嬉しいですよ。
2018年以降、僕の責任はどんどん増していき、けっこうな負担になってたんですよね…ここ2年は特に。
2020〜2022年はマルク・マルケス代役もけっこうあったし、これまでモルビデッリやロレンソ、クラッチロー、ミール、リンスの代役もやってきましたから。
KTMなんか、何年も前から最強テストライダーを2人揃え、今はダニ・ペドロサ、ポル・エスパルガロ、ジョナス・フォルガーの3名でしょ。今後は(ホンダも)テストライダー業務がちょっと世間並みになるんだから、本当に嬉しいです。
コンセッション適用メーカーなんで、今はワイルドカードが年6回使えるでしょ…1人じゃ無理ですよね。各種テストを何度もやってたから本当にキツくって…技術的な変更がかなり多いもんですから。
しかも、けっこう大きな変更ですからねぇ。これまでは代役参戦も急に言われてたんですが、今年は初めて代役参戦なしだったんですよ。
とにかく、今後のテスト作業の担当箇所については詳しく話せません…どう言う分担になるのか、まだ知らないんで。
ワイルドカード参戦については、よほどのことがない限りはしないって言ったけど…代役参戦に関しては分からないですね。とにかく、ワイルドカードはアレイシとタカってことで…異論はありませんよ。
それ以外については、今後の流れ次第ってとこで…。」
【ヨハン・ザルコはヤマハ/KTM/ドゥカティのマシンを経験しているから、ホンダ側も期待しているの?】
「(ホンダは)ザルコの他、ロレンソやエスパルガロ、ミール、リンス、マリーニ等、新加入選手全員に期待してました…各選手とも、スズキやKTM、ドゥカティから移籍してきてるんですからね。
色々と意見やフィードバックを出してくれたし、最終的に全員がそれぞれ最大限の作業をしてくれてます…それまでの経験に基づいたインプットをしてくれてるんでね。」
【しかし、そこから最良の結果を引き出すことのできるエンジニア陣がいないような…】
「そうですね…ホンダ機をドゥカティ機やスズキ機に変身させることは不可能ですから。選手がどうこうできるものではないんですよ…選手のコメントでどうにかできるものじゃないんです。
戦闘力の高いマシンを、ホンダが創らなければならないんです。」
【2020年以降、ホンダ機の欠点が解消されないのは、テストライダーとして貴方に責任があるのでは?と言われることもあるが…】
「よくマルク・マルケスが、『僕には情報を提供することしかできないから、とにかく、エンジニア陣にマシンを創ってもらわないことには…』って言ってました。
まさにマルクの言う通りですよ…マルクとはいつも意見が合ってたんですが、ホンダ機の欠点は何だ?って話になった際は、今でもマルクの意見がしっくりきますね。
ミールやマリーニ、ザルコら他のホンダ選手らとも意見交換はしてるし、皆、他の選手のコメントやデータにアクセス可能なんです。
もし僕が(マシン開発について)脳天気なことばかり言ってたのなら、ホンダは7年も継続しなかっただろうし…2025/2026年に向けて、契約更新なんてしないでしょ。」
【マルケス選手がかつて、『ブラドルがテストライダーになってからは、以前ほど良いマテリアルが投入されなくなった』と言っていたそうで…】
「そうですね…僕の意見の多くは、正規選手陣の感想と合致してます。誰であっても、エンジニア陣に伝える際の表現方法は皆それぞれで…それが英語でもスペイン語でもイタリア語でも、意見自体は同じなんですよ。
僕らライダーに、これ以上のことはできませんから。」
【2024年シーズンもホンダ選手陣のリザルトは変わらず、相変わらず転倒も多く…貴方は他メーカーへの移籍を考えたりしないの?】
「考えないですね…そう言う機会もなかったし、僕自身、そう言うことを真剣に考えたこともないです。
ホンダの居心地が良いんですよ…まぁ、期待してるようなリザルトは出てないけど。とにかく、欧州テストチームに関しては満足してます。人間関係も実に上手くいってるし。
とは言え、士気を上げるには結果も重要ですからね。エンジニアもメカニック陣も、皆、懸命に努力はしてるんですよ…その点については、文句のつけようはないでしょ。
ただ、新たなアプローチが必要なんですよ。ホンダ幹部陣にも新たな考え方をしてもらって…諸々が正しい方向に進むようにね。」
【2021年にKTMレース部門を見学したことがあったでしょ…当時、貴方は常にホンダと1年契約だったのに、ピッロはドゥカティと4年契約だったから鬱々としていたそうで…】
「そうですねぇ…オーストリアには1回行きましたよ。まぁ、1時間半程度の訪問でしたけどね。その後、ホンダとは2年契約となり、2024年に向けての1年オプションも付いたんでね。」
[ 完 ]
(参照サイト:『Gpone』)
(Photo:Instagram)
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そもそも論で問題なのはブラドルと言うよりも、ブラドルに依存していたHRCなのかなあと。
この辺、ドゥカと好対照すぎて正しい選択をしたドゥカと、誤った選択を続けてきたホンダであり
コロナ禍がぁとか余り関係ないと思うんですよね。そこは保守的なヤマハも然りで。これだけMotoGPが
目まぐるしく変化し、て日本人もマインドから変えていかないと追っつかないでしょうから。その辺から
なんじゃないですかね、ホンダは。ブラドルはブラドルにしかやれない事以外は出来なかったから
こんな風になっちゃったってだけの話でしょうから。
結局はホンダの中身が腐ってるって話に受け取れます。ここ数年という話ではなく、十数年に渡って人材育成が出来てない。だから浄化作用が働かない。
組織として成り立ってない。良くも悪くも中本副社長のような引っ張る人もいない現在、海外の実績あるエンジニアやスタッフに頼るしかないと思います。
ドカが十年以上勝ててなかった時期ってドカもこんな感じのコメントで溢れてたんやろうなあ
まあ仕方ないけど
HRCがダメダメなのもあるがブラドルが
真剣にホンダのマシンを速くしようと、
思っているとは到底思えない。
何か何時も他人事のコメントにしか
聞こえないわ。
代役参戦しても何時もベベの方やしの。
HRCさん、どこぞやの転職サイトにメカニックの求人出してましたね。
会社内で適材がいないからこそなんでしょう。
そんな状況で競争力取り戻すのは容易ではなさそうですね。
ホンダさん、頑張って!
テストライダーの質は大きいと思いますね
現にギュントーリを迎え入れたBMWは大躍進しました
ホンダはペドロサに出ていかれてから迷走してる印象
ホンダに入社することがゴールのエンジニアと派閥争いで忙しい経営組が問題だからブラドルだけの責任ではないよ。彼もホンダに入れて安心してるけど。