『バルトリーニ:なぜV4エンジンに取り組むことにしたのか?』
★マッシモ・バルトリーニは、長年、ドゥカティで働き、『ジジ・ダッリーニャの右腕』として高く評価されていたが、2023年末にヤマハに移籍し、テクニカルディレクターに就任した。
★最近、バルトリーニ氏が『Crash net』のポッドキャストインタビューで、次のように話した。
【タイヤ関連の作業を重視しているそうで…】
「前輪/後輪のうち、良く機能しているタイヤの方に手を入れてゆくものなんですが…
ブリジストン時代は、フロントの方が良く機能してました…一方、リアタイヤのパフォーマンスはレース中ずっと一定で、深刻な損耗は見られませんでしたね。」
【2016年にミシュランに替わってからは?】
「ミシュランに替わった際、リアタイヤが良く機能していたんですが、フロントはマネージメントが難しくなってしまったんですよ。当初、テストで転倒が多発していたのは偶然ではないんです。
ただ、その後、ミシュランが実に良い仕事をしましてね…現在のフロントタイヤは、しっかり改善されてますよ。
とは言え、いまだリアが強力なものだから、選手らが良く話題に出すんですよ…つまり、リアを100%使いこなせれば、速くなるってことなんです。」
【具体的に、どんな風に使いこなすの?】
「コーナーを周るには、4つのフェーズがあるんですよ…ブレーキング、進入、旋回スピード、加速の4つです。上手く進入できなければ、旋回スピードを上げられず、上手く加速していけないものなんです。
だから、もしタイヤがきちんと機能してなければ、戦闘力を上げるのは難しいわけで…(ヤマハの)日本サイドが現在の並列4気筒に代わって、V4エンジンに取り組み始めた理由の1つはまさにそこなんですよ。
V4エンジンならハードブレーキングやコーナーでのグリップが上がり、安定性が増しますからね。」
【2025年2月のセパンテストに、V4エンジンを投入できそう?】
「それは、軽く考えすぎでしょう。まぁ、それが出来たら素晴らしいが、現時点では確かなことは何一つ言えませんね。」
★なお、2025年よりヤマハはプライベートチーム『プラマック』と共に、4選手をモトGP参戦させる(クアルタラロー/リンス/オリヴェイラ/ミラー)。
また、マネージメントディレクターもリン・ジャーヴィスから、パオロ・パヴェジオに代わる。
(参照サイト:『Gpone』)
(参照サイト:『Mowmag.com』)
(Photo:Instagram)