MotoGP

アレイシ・エスパルガロ解説:ザルコの速さについて、下降デバイスについて…etc

『アレイシ・エスパルガロ:ザルコの速さについて、下降デバイスについて…etc』

★5月23〜25日、ブリティッシュGPが行われ、モトGPクラスのアレイシ・エスパルガロ(ホンダテストライダー、ワイルドカード)が予選21位、スプリント17位、決勝はリタイアした。

★決勝後、アレイシテストライダーが次のように話した。

【今回の決勝については…?】
「ソフトタイヤで好スタートを切ったんですが、転倒してしまい…2回目スタートではフロントをミディアムにするしかなく…もうソフトはなかったもんですから。
セカンドマシンで、しかもリア部分が違ってたんで…まるで氷の上を走ってるみたいでした。だから、リタイアすることにしたんです。
今年のミディアムタイヤは…僕は本当に苦労してるんで、あえてハードにしたりするほどでね。とにかく、今回のレースはソフトが正しい選択でしたね…他の選手らが細心の注意で走ってるのは一目瞭然だったでしょ。」

【ザルコ選手が前回は優勝、今回は2位を獲得していたが…】
「おかげで、僕もモチベーションが上がりますよ。ファクトリー両選手は残念でしたけどね…2人とも好調だったんだから。ここぞって時に何か足りないんですよ…ミールは予選がそんな感じだし、マリーニはスタートがちょっとねぇ。
でも、全体的にマシンのポテンシャルは高いでしょ…とにかく、プライベーターであるLCRチームのレベルの高さは嬉しいですねぇ。ヨハン(ザルコ)はドゥカティから移籍してきて、生まれ変わったような感じだし。
これぐらいのタイミングって…キャリア終盤って感じになるか、まだまだ戦えるってとこを証明できるかのどっちかだから。本当に良かったですよ…素晴らしい物語を綴っているじゃないですか。あんなに良い走りをしてるのって、初めてなんじゃないんですか。」

【なぜザルコ選手は(ホンダ勢の中で)突出して速いの?】
「バウンドが酷くても、上手く操縦できるんですよ。特に新タイヤで限界プッシュしなければならない時、振動が苦にならないみたいで…。
それって、けっこう難しいことなんですよ。振動が身体に伝わってくると、反射的にマシンを起こしてしまうものだから…マシン自体も上手く曲がってくれないしね。
でも、ザルコの場合は上手くクリッピングポイントに持って行けるんです。だから、ハイレベルな走りができるんですよ。」

【今回はアプリリアのマルコ・ベッツェッキが優勝していたが…】
「アプリリア機はここで好調ですからね…僕も2023年に優勝したし、PPも2〜3回取ってますから。
土曜セッションからマルコは、『マシンは超速だ』って言ってたし…最終的に、ああして有終の美を飾ってたじゃないですか。
まぁ、クアルタラローのマシントラブルもありましたけどね…でも、レースってのは、ああ言うこともあるから。」

【クアルタラロー選手は下降デバイスがロックされてしまったそうで…】
「僕は3年前からずっと、『下降デバイスは禁止すべきだ』って言ってるんですよ…市販機には絶対に採用されないでしょうね。
ただ、ルール上は問題ないわけだし…どっかの小賢しい人間が採用するって決めたんだから、クアルタラローの責任ではないでしょ。
あれは危険ですよ…しかも、見ごたえもなくなるしね。」

【今回、貴方は2種類のスイングアームを試していたが…】
「まずはカーボン製で始めたんですが、最初から走りやすかったです。2回目スタートの時、アルミニウム製に替えたんですが…タイヤの方に問題が出てしまったんで、きちんと比較できなかったんですよ。
ただ、反応からすると、カーボン製の方がファクトリー選手らも気に入ると思いますよ。」

(参照サイト:『Gpone』)
(Photo:Instagram

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POSTED COMMENT

  1. hide より:

    内容豊富なインタビューですね!
    カーボンスイングアームはお蔵入り?と思っていたら、アレイシの評価は良いんですね。これは久々に採用されるのかな・・・走り易い、というのがどういう面として語られているのか興味津々です。

  2. 桑田裸郎 より:

    >下降デバイスは市販機には絶対に採用されない

    立ちゴケ防止装置として採用されるかもしれませんよ

  3. ok より:

    DR250SHですね。<足つき向上のための下降デバイス
    以降のモデルで採用されてないんだからやっぱトラブル多かったんだろうな。

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