MotoGP

『バニャイアのディスク、ロレンソの燃料タンク…些細なことで大化けする』ガバッリーニ

『ガバッリーニ:バニャイアのディスク、ロレンソの燃料タンク…些細なことで大化けする』

★6月6〜8日、アラゴンGPが行われ、モトGPクラスのフランチェスコ・バニャイア(ドゥカティファクトリー)が予選4位、スプリント12位、決勝3位だった。現在、総合3位(−93ポイント)。

★現在、バニャイア選手のチーフメカニックを務めているクリスティアン・ガバッリーニは、これまでケーシー・ストーナーやホルヘ・ロレンソを担当し、2013年にはマルク・マルケスのチームでサポートエンジニアをしていた。

★決勝後、ガバッリーニ氏が次のように話した。

【バニャイア選手が、ブレーキディスクを大きめのものに替えたら速くなったそうだが…替えようと思ったきっかけは?】
「今週末ずっと、うまく作業を進めてこれたんですが…おそらく、ペッコ(バニャイア)は先の2GPより、さらに良い作業をしてたのでしょう。
スプリントでは大苦戦したものの、流れは良かったんで…上手く乗り越えることができたのでしょうね。午前ウォームアップは好調だったし、決勝では然るべき努力の結果、好リザルトを出してましたよ。」

【大きめブレーキディスクに替えただけで大化けしたと…?】
「他にも手を入れました…セッティングとかね。ただ、最終的に大きく影響したのはブレーキディスクだったのでしょうね。」

【バニャイア選手はずっと、『ほんの些細なことが役に立つはず…』と言い続けていたが…それが正しかったと言うこと?】
「ある意味においては、そうですね…些細なことで大きく切り替えられることもあります。
私はいつも、ホルヘ・ロレンソの燃料タンクを例に出すんですが…ライダーが乗りやすいと感じ、自然な操縦ができれば、おのずとパフォーマンスは上がるものなんですよ。
今回のことは、まだ序章に過ぎないと願ってますよ…と言うか、そう思ってるんですけどね。あと、何GPかこなしていく中で、また、優勝争いできるようになるとね。
現実的な目標を掲げて、少しづつ進んでいかないと。」

【明日のアラゴンテストはグッドタイミング…?】
「あいにく、1日テストですからね…新マテリアルが投入される時は、ひたすら試し続けなければならないんで。
ただ、好結果を出したコースで、その後も走り続けられるって言うのは役に立ちますからね。」

【チームもバニャイア本人も、これまで精神的に大変だった?】
「ペッコについては…本人に訊いてみて下さい(笑)。私達については、これも仕事の一部ですから…楽勝って感じで順調な時もあるが、スランプって言うのはいつ訪れるか分かりませんからね。
ハイレベルのスポーツでは、こう言うものでしょ…常に準備し、冷静に受け止めていかなければならないものでね。苦戦続きの時だってあるんだから。
2〜3年前のマルク・マルケスの苦難を思えば、今回の私達などはたいしたもんじゃないですよ。重要なのは以前より強くなって、スランプから抜け脱すことですからね。」

【レース後、バニャイア選手が速攻でチームに感謝していたが…】
「素晴らしいことですね…ただ、私達の方では常に、『勝つも負けるも一緒』と言う気持ちでやってますから。ペッコも、そう思っているのでしょう。」

(参照サイト:『Gpone』)
(Photo:Instagram

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POSTED COMMENT

  1. dai-34 より:

    このまま上昇気流に乗ってマルケスを追撃できるのかはともかく、キッカケを掴んだのはいい兆候だ
    自分も今のペッコの状況はドゥカティ初年度のロレンソに似ていると思っていた
    ガバッリーニは前も二人はアプローチの仕方や走りが似ていると言ってたしね
    何人かが心配していたように、デスモがマルケス専用機になるには幾らなんでも早すぎるだろと

    そして、今年のタイトルをマルケスが獲るのはほぼ確実だとしても簡単に獲らせてはいけない
    それはアレックスに対しても同じで、ランキング2位を獲るのに苦労させる必要がある
    戦いは今年だけで終わりではなく来年以降も続くわけで、チーム内の主導権をマルケスに取られないためにもペッコは可能な限り抵抗すべき
    コイツは簡単に倒せない相手だと認識させることは大事なことだからね

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