クアルタラロ『ヤマハよ、ドビツィオーゾをもっと有効活用しよう』

『クアルタラロー：ヤマハよ、ドヴィツィオーゾをもっと有効活用しよう』

★6月6〜8日、アラゴンGPが行われ、モトGPクラスのファビオ・クアルタラロー（ヤマハファクトリー）が予選9位、スプリント11位、決勝はリタイアした。現在、総合10位（−174ポイント）。

★決勝では10位争いの最中、第13ラップで転倒。

★6月9日（月）、アラゴン公式テストではセッション総合7位だった。

★9日テストの午前セッション終了後、クアルタラロー選手が次のように話した。

【今回のテストでは何を試したの？】
「エンジンの改良版は良かったです…でも、エアロダイナミクスの新しい部分に関しては、違いを感じませんでした。
あと、電制システムの作業をけっこうやったんですが、同じトラックでこれほど大きな変更を加えるのは初めてなんですよ。
と言うわけで、次のムジェッロはヘレスの時と同じセッティングで始めるつもりで…午後セッションでは、アウグスト・フェルナンデスが使ってたセッティングだけ試す予定です。」

【イタリアGPに向け、なぜ以前のセッティングに戻すことにしたの？】
「小さな一歩ばかりって感じなんですよね…たとえ後戻りになっても、僕は大きく一歩前進したいんですよ。待ってばかりいたくないんです。
チーム内はまだ学習中って感じで…メンタリティは変わったけど、適切な形で共同作業をしてゆくには、まだやるべきことがたくさんあるんです…僕もエンジニア陣もチーム全体もね。でも、良くはなってきてますよ。」

【今週末はアンドレア・ドヴィツィオーゾ（臨時テストライダー）が、ピットボックスに常駐しているが…】
「僕とアンドレアって、正反対のタイプだと思うんですよ…似たタイプの人より、そう言う人と一緒に作業する方が良いと思うんですよね。
アンドレアの良い所は色々なことを僕にきちんと説明し、エンジニア陣にも情報を提供できるところです。マシンの現状や全てのディテールを正確に把握できるから、エンジニア陣にとっては貴重でしょ。
例えば、レース中にチャタリングが悪化してゆき…僕は感じてたけど、データを見ても分からないじゃないですか。でも、アンドレアなら何が起きてるかを理解できるんで、選手と技術スタッフ陣の橋渡しを上手くやってくれるんですよ。」

【いつもピットボックス入りして欲しい？】
「アンドレアの方はちょっとうんざりでしょ…（笑）。でも、自宅からそう遠くないレースの時とか…つまり、欧州GPの時は来てくれると助けになると思うんですよね。
僕らはアンドレアのことを有効利用してないと思うんですよ…アンドレアが技術面を深掘りできるよう、チームは機会を与えるべきだと思うんですけどね。」

【どの辺に集中的に手を入れるべきだと思う？】
「メカニカルグリップを大きく改善できると思うんですが…なかなか上手くいかなくって。まだ充分じゃないんですよ。
あと、電制システムについては、あとどれぐらい改善できるか分かってないし…でも、大きな助けになると思います。」

【11〜12日のバルセロナ・プライベートテストは参加するの？】
「しないです…僕には意味ないんで。ミラーとオリヴェイラが参加する予定なんで、以前、僕がミザノで試したマテリアルをテストするんじゃないんですか。
テストはまだまだやっていかなければならないし…でも、無駄にできるようなタイヤはそんなにありませんからね。」

★なお、バルセロナ・プライベートテストは、V4エンジン機が投入される可能性が高い。同テストにはプラマック両選手の他、ドヴィツィオーゾテストライダーも参加する模様。

"Io e Andrea siamo agli antipodi ed è meglio lavorare con qualcuno che è al tuo opposto. Al Mugello tornerà ai vecchi setting di elettronica, ci stiamo mettendo troppo tempo per migliorare" https://t.co/bZLfSwrzou #motogp #fabioquartararo #AndreaDovizioso #Yamaha #Test

— GPOne.com (@gponedotcom) June 9, 2025

（参照サイト：『Gpone』）
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