
『ブリヴィオ:ゴンザレスのモトGPテストは特に意味なし…今、選手募集してない』
★6月6〜8日、アラゴンGPが行われ、モト2クラスのマヌエル・ゴンザレス(LIQUI MOLY DYNAVOLT INTACT GP)が予選18位(予選2の序盤で転倒)、決勝9位だった。現在、総合首位(2位と同ポイント)。
★6月9日(月)、アラゴン・モトGP公式テストではセッション総合21位だった。
セッション終盤に軽く転倒し、ウィング片方が損壊。
★9日のテスト後、アプリリアTrackhouseのダヴィデ・ブリヴィオ(チームマネージャー)が、モトGP公式サイト次のように話した。
【ゴンザレス選手のモトGPテストはどうだった?】
「若手選手をモトGP機に初乗りさせるって言うのは良いもんで…ワクワク感とか笑顔が良いですよね。
早々に高速で走れるようになって…思っていた以上でした。モトGP機と言うものを理解しようと努め…タイヤやカーボン製ディスクに慣れようとか、それなりにコメントしようとか…頑張ってましたよ。
まぁ、(新人を走らせた時の)いつもの流れでしたね…数ヶ月前、アイ(オグラ)があんな感じでしたよ。」
【ゴンザレス選手はモトGP機での初転倒も経験し…】
「第2コーナーでちょっとスリップ転倒してましたね…アラゴンで良くやってしまうヤツですよ。でも、それ以外は実に順調でしたよ。
あと、スタート練習もしたんですが…なんて言うか、ちょっと手を入れる必要はあるでしょうね(大笑)。」
【一応、一通りのことは試してみたそうで…】
「モトGP機とはなんぞや…ってことが分かってきたんじゃないんですか。あの手のマシンを操縦すること、身体的な面についても分かってきたと思いますよ。
とにかく、ゴンザレスにしてもアイやフェルミン(アルデゲル)にしても、才能ある選手らの走りを見るのは良いもんですよ。そう言う若者がモトGP機にまたがって…まぁ、結局のところはオートバイなわけだから、操縦の仕方は心得ているわけで。タイヤやブレーキディスクなど乗り慣れれてる物とは違うから、慣れる必要はあるだろうけれど…とにかく、皆、よく心得てますよ。」
【今回のテストは…何か意味があるの?】
「プレゼントみたいなもんです…それだけですよ。うちは、今、選手探しはしてませんからね…ラウルもアイも2026年末までの契約なんで。
今回はアイが参加できなかったから、マシンが1台空いてたじゃないですか…それで、ちょっと何か良さげなことをしてみようって思ったんですよ。」
【ゴンザレス選手の走りはどうだった?】
「マヌエルは正確なタイプのライダーで、どんどん速くなっていく中、セッション中にエンジンのマッピングやギアチェンジについてもコメントし始めて…終盤には下降デバイスも使ってましたよ。
うちのチームにとっても有益な経験でした…新人ライダーとの働き方を学んでいく必要がありますからね。
ジャスティン(マークス、チームオーナー)も満足してましたよ…若手選手がモトGP機を試せるなんて、そうそうありませんからね。その後、どう言うキャリアを積んでいくかも分からないのだし。
まぁ、マヌエルは大きく飛躍しそうだから、彼の場合はそれなりに(未来が)見えてるでしょうけどね。」
(参照サイト:『Corse di moto』)
(Photo:Instagram)
タイトル争いをしているライダーに、テストとはいえ試乗させるチームの判断が凄いですね。転倒してケガでもしたら目も当てられないと思うんですけど。
アイちゃんのバイク壊さないでね
インターンじゃないけどお互いに凄く良い機会だと思うけどねぇ
GPを数年走ってるライダーでもメーカーが変われば全く合わないケースがあるわけで、ステップアップのライダーにとってはその後の命運にもなる
理想としては型落ちでもいいから合同で複数のステップアップ組ライダーがテストできる場があれば
ブリヴィオさんはホント、若手育成に力を入れてる感があってほんとに良いなぁ!
アルピーヌでも若手育成へ移動したブリビオの、自分の役割ポジションを理解している感がある。
マヌエルゴンザレスを青田買いするってより、その名の通り、ライダーテストをする意味合いが
あったのかなと。ダビド・アロンソなんかも参加出来たら面白かっただろうに。
トプラクもいいけど、Moto2からの若手がステップアップする途も拡がって欲しいっていう意味では、トラックハウス以外のチームにもこうした機会があれば、Moto2ライダーのモチベーション向上にも寄与するんじゃない?