
『ウッチョ:VR46チーム運営に、ロッシがもっと関わる可能性は?』
★ウッチョことアレッシオ・サルッチは『ロッシ心の友』として、長年、サーキットの内外でヴァレンティーノ・ロッシを支えてきた。
現在はVR46チームのチームプリンシパルとして、チーム運営を担っている。
★6月16日、ウッチョ氏が自身のオフィスにて、伊サイト『Mowmag.com』のインタビューに答えた。
【ロッシ元選手がもう少し本格的に、VR46チームの運営に関わることはないの?】
「可能性はあるでしょうね…まぁ、僕としては、現在の関わり方で良いんじゃないかと思うけど。ヴァレンティーノをここで働かせるなんて…考えられないでしょ。
週2回のミーティングはともかく…現在、このプロジェクトにしっかり関わってますよ。アカデミーの方にも関わってるし…じゃなきゃ、こんなことやってないでしょ。
しっかり関わってるし、この仕事が気に入ってるようですよ…。2014年に始めたプロジェクトで、ずっと成長し続けてますからね。
僕としては、(ロッシのことを)現在のマネージメント職って立場だと思ってますけどね。
とにかく、僕は頻繁に話をしてますよ…あの存在感ですからね。彼のチームなんだし。常に顔を出してるわけじゃないけど…今年は6〜7レースはピットボックス入りする予定ですよ。去年より多いでしょ。四輪レースの方を減らしたんでね。
四輪レースの方も相変わらず忙しいようなんで、オフィスでフルタイム労働するうようなことにはないと思いますけどね。
ただ、レースでピットボックス入りした時なんか、1日6時間労働してますよ…テレメータとにらめっこで、(各選手に)アドバイスしてね。ミーティングにも出てるし。
生粋のレース好きって感じですよ。あと、やっぱり、モトGPのことがちょっと恋しいみたいでね…二輪レース業界で生まれ育ったようなもんだから。
パドックに来ると良く笑うし、変わったものを見つければ色々と訊いてくるし…なんかちょっと実家にでも帰ったような感じでね。
とどのつまり、モトGPってのはヴァレにとって、ちょっと故郷みたいんもんだから。」
【現在、貴方はチームプリンシパルを務めているが、これまでは選手側にいたわけで…昔はちょっと言い過ぎたなって思うことはある?】
「いつも思いますね…もう数え切れないぐらいにね!
これまで一緒に働いてきた人達のことを…ダヴィデ・ブリヴィオやリン・ジャーヴィス、カルロ・フィオラーニらのことを頻繁に思い出しますよ。
まぁ、今だから言うけど…当時の僕らは、けっこう面倒な存在だったから。なんて言うか…あの人達も同じことを言ってくれると思うんだけど…あの頃の僕らって、ポジティブかつ建設的に面倒事を起こしてたんでね。
まぁ、年6〜7回優勝する選手ってのは、多少の面倒は引き起こすもんだから(笑)。とは言え、今は色々と再検討しつつ…昔の諸々は今の仕事に役立ってくれてますよ。
うちのフランコ・モルビデッリとファビオ・ディ・ジャンナントニオは、いつだって好きに要望を出してくるし…そうなると、昔の自分達を思い出したりしてねぇ。
今、なぜこう言う要望を出してくるかを理解するのに役立つし、なんとかそれに応えようって気持ちにもなるんですよ。世界選手権で25年過ごし、両方の立場を経験してるわけだから。
両方の立場の良い部分だけを取り出して混ぜ合わせたら、なにかポジティブなものが生まれるかもしれないでしょ。」
[ 中編に続く ]
(参照サイト:『Mowmag.com』)
(Photo:Instagram)
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