
『ロレンソ語り尽くす:オートバイが恋しいとは思わないが、勝利は恋しい…』
★7月末、ホルヘ・ロレンソ(38才、モトGPタイトル3回獲得)が、アンドレア・ミーニョ(29才、元プロレーサー、現ロッシ陣営のモト3コーチ)のポッドキャスト『MIG babol』で次のように話した。
[ 前編はこちら ]
【君は世界選手権タイトルを5回取ってるけど…どんなトレーニングをしてたの?】
「1日6〜7時間トレーニングしてから、夜、寝る前にもう1時間ほどやってたね。
調子が悪い時は…例えば、引退直前のホンダ時代なんかは、もっとやってたよ。以前のレベルに戻そうと思って、さらに過酷にやってたけど…燃え尽きてしまったんだよねぇ。
それもあって、今はあまりオートバイには乗らないんだ…昔みたいなことはできないと思うし、もう優勝争いとかしてないんだから時間の無駄でしょ。
オートバイが恋しいとは思わないけど、勝利は恋しいね。四輪レースの方で、そう言う感覚を味わいたいと思ってトライして…良い経験にはなったけど、全然勝てなかったね。
僕は15才の誕生日の翌日に世界選手権デビューしたんだけど(※同最年少記録はいまだ破られていない)、あの時の気持を…自分よりも強い選手らから学ばなきゃって感じを味わえたんで楽しかったけどね。」
【最初はお父さんが、君を二輪レーサーにすることを夢見てたんでしょ…】
「軍曹みたいな父親でねぇ…すべて父のおかげだとは思ってるけど、とにかく、難しいタイプだったよ。
僕が11才の時、カルタヘナで世界選手権用のオートバイに初めて乗ってみたんだけど…体重38kgで、アルサモーラとは3秒差、チェッキネッロとは1.5秒差でゴールしたんだよね。」
【ところで、今はドバイに住んでるとか…】
「何年もルガーノに住んでたけど、僕は暑いのが好きなんだよね…陽の光とか。ドバイは最高だよ。わりと最近、引っ越したんだ。
愛車も何台かあって、楽しいし…まぁ、サーキットでオートバイに乗ったりはしないねぇ。」
【現役時代はケガもけっこうしてたけど、2013年のアッセンGPは凄かった…】
「あの年のアッセンは圧勝する気満々で、雨でも優勝したいと思ってたんだけど…ひどい転倒事故をやってしまったんだよねぇ。
チャンピオンシップを棒に振ってしまったって思ったよ…鎖骨が7か所折れてしまい、しかも、鎖骨骨折はそれで7回目だったんだから。
医師からは『月曜まで待って、それから手術しよう』って言われたんだけど…数時間後にはプライベートジェットに乗り込み、レース参戦のために直ぐに手術することにしたんだ。
その日の夜に手術してもらい、翌日はレースに出てた…グリッド12位から5位でゴールしてねぇ。ロッシやペドロサ、マルケスに追いつけそうだって思った時、痛みがぶり返してしまったんだよ。」
[ 後編に続く ]
(参照サイト:『Mowmag.com』)
(Photo:Instagram)
前に「カピロッシやメランドリのような情熱はない」って記事があったけど、やっぱり燃え尽き症候群だったのね
まあ、契約金上手く運用して行けば悠々自適なんじゃないかな。
現役時代は誰よりも激しい炎を燃やし続けていたとも言えるので燃え尽きるのが早いのも仕方ない。