
『ドヴィツィオーゾがヤマハV4機を説明『ノーマルなモトGP機になった!』
★9月12〜14日、サンマリノGPが ミザノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリで行われる。
★今回はヤマハのアウグスト・フェルナンデス(テストライダー)が、初のV4機でのワイルドカード参戦をする。
★9月11日、アンドレア・ドヴィツィオーゾ(ヤマハテストライダー兼ライダーコンサルタント)が木曜会見で次のように話した。
【貴方が取り組んできたヤマハV4機が、遂に実戦デビューするが…】
「僕としては、こんなに大規模で複雑なプロジェクトに関わることで、モトGP業界に復帰するとは思ってもいませんでした。
(引退後は)距離をおいていたし、なんの役割を担うこともないと思ってたんです。ムジェッロで初テストを行った時もたまたまって感じで…でも、まさにあの時、モトGP機でしか感じられないワクワク感が戻ってきたんですよ。
まぁ、(テストライダーを引き受けた)理由はそれだけじゃないんですけどね。」
【その以外の理由と言うのは…?】
「(エンジニアの)マッシモ・バルトリーニも加わり、このプロジェクトに関わってる人達を目の当たりにしたこと…その後、ヤマハが組織再編成を敢行したこと…そして、数年前に必要とされていた方向に舵を切ったわけですから。
そうした諸々から、ヤマハが猛プッシュしてるって実感したんです。マッシモのことは以前から知ってるし…猛進タイプですからね。彼と組むのは素晴らしいですよ。
いつ連絡してもOK、なんでもきちんと回答してくれるんだから。対話ができるタイプなんですよ…普通のことじゃないですからね。」
【V4エンジンについては?】
「僕の感想としては…『(ヤマハは)本当に猛プッシュしてる!』って感じですね。
たった1シーズンのために1000ccのV4エンジン機を作るなんてねぇ…つまりは懸命に努力し、復活しようとしてるってことでしょ。
僕も関わってるわけだけど…イケてるプロジェクトの時はいつも、とにかく全てが複雑ですね。」
【初めてヤマハV4機に乗った時の感想は?】
「並列4気筒エンジン機には、いくつか利点があって…並外れた特性もあるんですが、足りない部分もいくつかあり…操縦法も特定されてしまうんですよ…ちょっと特殊な操縦法なんですよね。
ただ、昨今のモトGP機やタイヤだと、違う操縦をしてやる必要があるんです。だから、V4機はそう言う流れに沿って作られました。」
【つまり、ヤマハM1機が他メーカーのモトGP機に似てきたと言うこと…?】
「最近のモトGP機と比べると、普通になってきたって感じですね…今年のヤマハM1機とは異なります。
V4機はそうした方向に進んでいるし、特にハードブレーキングがしっくりきますね。このマシンのブレーキングって、格別ですよ。」
【並列4気筒エンジンからV4エンジンへの変更は、やむ得ない選択だったの?】
「やむ得ないってことではないです…多分、現行機に手を入れて、現在の問題を解決することはできただろうから。ただ、そっちの方がもっと時間がかかるでしょうね。
レース業界は待ってくれないから…これが正しい選択だと思いますよ。」
【ヤマハ側からワイルドカード参戦を勧められてるのでしょ?】
「ある意味、出たい気持ちはありますけどね…とにかく、レースウィークって言うのは最高だから。でも、意味ないでしょ。
アウグスト(フェルナンデス)の方が適任だと言うのもありますからね…実は彼って、かなりテクニカルなライダーなんですよ。自分のやっていることを、きちんと認識できるんですよねぇ…それって、かなり珍しいですよ。
あと、若いですからねぇ…残念ながら、僕はそうじゃないんで(笑)。」
★9月11日、ヤマハはアウグスト・フェルナンデスとのテストライダー契約を2年更新したことを公表した(2026/2027年)。
(参照サイト:『Gpone』)
(参照サイト:『Gpone』)
(Photo:Instagram)
(2025/9/12 2:11:19時点 Amazon調べ-詳細)
当然色々課題は出てくるんだと思いますが、まずは前進しているようで安心しました。期待しかないです。