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ミル『選手は皆、例年より疲れている…』

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『ミール:選手は皆、例年より疲れている…』

★9月18〜20日、オーストリアGPが『レッドブル・リンク』で行われる。

ジョアン・ミール(29才、ホンダファクトリー)は体調不良のため、同GP欠場となった。

★先のサンマリノGP中、ミール選手が次のように話した。

・選手は皆、例年より疲れている…
・マルク・マルケスがホンダを離脱した時は、どんな心境だった?
・チャンピオンライダーだと言うことが、大きなプレッシャーになってる?
・日本GPでの表彰台が、ドゥカティグレジーニ移籍につながったの?

“選手は皆、例年より疲れている…”

【体調がイマイチなようで…】
「精神的にちょっと疲れてしまって…厳しいシーズンですからねぇ。開幕の頃はもう少し期待してたんだけど…。
スプリントが導入されてから、誰にとってもキツくなってしまって…実際、どの選手と話しても疲れてるようですよ。
僕の場合は、こう言う状況なんで…余計にねぇ。」

【貴方は2020年にスズキ機でタイトルを取るも、その後、スズキは高い戦闘力にも関わらずモトGPを撤退してしまい…】
「僕はキャリア序盤でけっこう活躍できたじゃないですか…でも、ここ数年はそれが精神的に重荷になってしまってるんですよ。
モト3参戦の2年目で表彰台やタイトル争いができ、モトGPでも2020年にタイトルを取り、その翌年も総合3位だったでしょ。
ところが、ホンダに移籍してからはガラッと変わってしまい…想像できるでだろうけど、そう言うのを対処するのは大変だったんです。」

【来年は大変革の年で…モトGPを離れる選手もいるし、ルーキーも大勢入ってくるし…どう思う?】
「良い質問ですね…けっこうな世代交代が起きるでしょう。僕としては初めてのことなんで…まぁ、『年取っちゃったなぁ〜』って感じかなぁ(笑)。
マルク(マルケス)みたいなベテラン選手は、何度も経験してきたでしょ…僕やバニャイア、クアルタラロー、オリヴェイラなんかは新世代でしたからね。
ライバル達の多くが新人と入れ替わりになってしまい…まぁ、僕はまだ29才だし、わりと若くしてモトGP昇格したけどね。望むなら、あと何年かはモトGP機に乗れるでしょう。
でも、つい数日前までは21才ぐらいだった感じなんですけどねぇ。」

“マルク・マルケスがホンダを離脱した時は、どんな心境だった?”

【2023年にホンダに移籍し、マルク・マルケスのチームメイトになった時はどんな心境だったの?】
「1年目は大変だろうって覚悟してたけど…でも、ホンダが戦闘力の高いマシンを作ってくれるだろうから、またスズキの時みたいに好リザルトを取れるようになるって思ってました。
ところが、予想以上に大変で…タイム差はさらに広がり、常に高い戦闘力を出すのは無理でしたねぇ。去年は表彰台に上がれたけど…でも、全ての状況が完璧じゃないと無理なんですよ。
こうなると、精神的にキツくって…モチベーションを維持し、トップ6〜10位争いのためにケガをしかねないんだから。」

【その年の末にはマルク選手が離脱してしまい…その時はどう思ったの?】
「2020〜2023年まで好リザルトが出せず、離脱を決めたわけでしょ。
僕は加入したばかりで、まだ自信があったし…離脱するのを知った時は『僕はもう少し辛抱しよう』って思ってました。でも、まぁ、結局…。」

“チャンピオンライダーだと言うことが、大きなプレッシャーになってる?”

【貴方は2020年にタイトルを獲得し、翌年からは色々な選手がタイトルを獲得しているが…】
「クアルタラローが取った年は、僕も接近してたんですよ…まだスズキで、総合3位でしたからね。まぁ、あの年はヤマハの方が一歩先を行ってたけど。
バニャイアが2年連続で取った時は、僕は1秒半も引き離されてたから…辛かったですね。バニャイアがどうこうってわけじゃなく…彼にとっては良かったですよ。でも、僕は戦闘力が低かったんでねぇ。」

【貴方はチャンピオンライダーだと言うことが、大きなプレッシャーになってる?】
「モチベーションを見つけるのが大変でした。僕らスポーツ選手って、結果を出すことでモチベーションが上がるじゃないですか…僕だって、頭数合わせのために参戦してるわけじゃない…勝ちたいと思ってるんだから。
キャリア序盤では、そう言うところを見せてきたんだし。(ホンダに)加入した時、僕は彼らに…そして、ホンダ機に賭けてたんです…活躍できるって思ってたんですよ。
頑張り続けようと思って、心理カウンセリングを受けたこともあります。自分で自分に『ここで諦めたら、いつか後悔すると思う?』って問いかけては…『思うよ!』って答えて。
この数年、自分の中で何度もこのやりとりを繰り返し…まだ、こうして此処にいるんですよね(笑)。」

“日本GPでの表彰台が、ドゥカティグレジーニ移籍につながったの?”

【最近は選手にとって、SNSが良くも悪くも大きく影響しているが…】
「見てはいるけど、でも、あまりプライベートを晒す気はないです。二輪レーサーとしての部分なら良いけど、プライベートの方はちょっとだけですね。
フォロワーを増やしたいと思ったら、もっと自分をアピールしなきゃ駄目でしょ…例えば、アレイシ(エスパルガロ)なんかは自分の活動を公開し…普段の食事まで載せてますよね(笑)。
上手くやってるんじゃないんですか…確かに、今、追い求めている物を手に入れてるわけで。僕は地味ですからね。(他の選手のSNSは)見てるし、なかなか良いもんだと思いますよ。世間にアピールするには一番簡単でしょ。」

【日本GPで表彰台に上がった時、『世間は最近の結果しか見てくれない』と言っていたが…あの時のリザルトとドゥカティグレジーニ移籍は、なにか関係があるの?】
「あの表彰台は…ここ何年かの努力の結果だと思うんです。巡ってきたチャンスを、上手く掴むことができたって。
でも、その後も表彰台に上がったでしょ。あれはポジティブな流れに乗れたわけで…2020年もあんな感じでした。表彰台を次々に獲得し、誰にも止められないって感じでね。
でも、難関サーキットでは無理だって分かってました…(ドゥカティグレジーニへの)移籍は、今シーズン序盤には決めてましたね。」

【2020年の時の自分と話ができるとしたら、どんな話をしたい?】
「今の僕の方が経験豊富だから、僕から何か言ってあげることになるでしょうね…『ポジティブな瞬間を大切にするように』かな。
実際、そう言う瞬間が巡ってきた時は、あまり重視しなかったんですよ。表彰台に上がったり優勝しても祝賀会にも行かなかったりしてね。
『そうした事の価値を大切にした方がいい』って言ってあげるかなぁ…ああ言う時期を『堪能すべきだ』って。
いずれ今みたいな状況になってしまって…そうなったら、あの時の諸々が大切になってくるんだし…いや、まぁ、『これからに備えろ』とも言うかもねぇ。」

[ 完 ]

(参照サイト:『Gpone』)
(Photo:Instagram

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