『ロッシ:なぜファクトリー組が速くて、こっちが遅いのか分からない…』
★4月15日、ポルトガルGPの木曜会見で、ヴァレンティーノ・ロッシ(ヤマハ・ペトロナスSRT)が次のように話した。
「ヨーロッパに戻ってこれて、嬉しいですよ。とにかく、楽ですからね。
ポルティマオは素晴らしいサーキットで…まぁ、難関トラックではありますけどね。アップダウンだらけで、なかなか面白いですよ。
この開幕2戦、僕は素晴らしい出来とは言えず、期待していたような強い走りはできなかったですけどね。懸命に努力して、もっとスピードを出していかないと。」
【カタール苦戦に関しては、現在のモトGP機だと、かつてのようなライディングスタイルが合わなくなっているから?】
「どうなんですかねぇ。データを見るかぎり、各選手ともスタイルはまちまちだし。
うちはマシンのセッティングに手を入れてる最中で…技術的な面に手を入れてるんですよ。ただ、ライディングスタイルに関しても、けっこう頑張ってますけどね。
ブレーキングやコーナーリング、加速の改善に関し、エンジニア全員からアドバイスが来てるんで、すべてを試してみますよ。」
【ヴィニャーレス&クアルタラロー選手は、何か違う物を使っているの?それとも、単純にセッティングの問題?】
「僕に関して言えば、カタール2戦目のウォームアップで改善することはできてたんですよ…電制システムに変更を加えることでね。良い感じになってたし、正確に操縦できるようにはなってたんで、レース本番でもう少しなんとかなると思ってたんです。
とにかく、このままの方向性で行くつもりです。まぁ、ファクトリー選手が何を提供されてるかは知りませんけどね。うちはセッティングや細かい箇所、操縦の仕方なんかで頑張っていくようにしないと。
ただ、レースって言うのは、毎回別物だから。ポルティマオはカタールとはかなり違ってくるでしょ。はたから見てる分には綺麗なトラックだけど、限界ギリギリの走りをするのが難しく、コツを掴むにはとにかく走り込まなければならないから。」
【チームメイトのモルビデッリ選手も苦戦しているが…なにか関係あるの?】
「技術的に何らかの関連性があったから、互いに期待以下のレースになってしまったのどうか…まったく分かりませんね。モルビデッリの方に何が起きてたのか、よく知らないんですよ。まぁ、お互い、確かに期待以下の出来ではありましたけどね。
なぜファクトリー選手のマシンが好調なのかを探っていかないと。」
【とにかく、ファクトリー組とのパフォーマンス差はかなりのものだったが…】
「各チーム、作業の仕方はまちまちで、進む方向性も違うから。僕に分かってることは、僕のマシンはファクトリー組のマシンに酷似しているけど、モルビデッリのは型落ち機だってことぐらいで…。
なぜむこうは速くて、こっちは苦戦してるかは分かりません。」
【ロッシ選手が交際しているフランチェスカ嬢が、「モトGPパドックは男尊女卑だ」と発言していたが…】
「あのインタビューは、なかなか率直な物言いで良かったですね。パドック内で、ああ言う場合、どんなことが起きるのかってことやその他諸々について、きちんと説明しようとしてたじゃないですか。
グリッドガールとかイベントなんかの仕事をする時は、大勢の男ども相手に気持ちを強く持って状況を乗り切っていかなければならないって言ってたわけで…。
僕としては、彼女がグリッドガールをやっていてくれて嬉しかったですけどね。そうでもなければ、知り合えなかっただろうから。」
【今回の優勝候補は誰だと思う?】
「去年はオリヴェイラが完全に最速でしたからねぇ…PPスタートから、レースを制覇してたじゃないですか。
あと、ミラーとモルビデッリも強かったし…ただ、今年はどうなるものか分かりませんけどね。」
【マルク・マルケスは、どんな走りをすると思う?】
「期待は高いですよね。皆、マルケスの現在のレベルなり、身体の具合には興味津々だから。
まぁ、僕としては、おそらく完全にきちんと仕上がっていて、金曜朝から高い戦闘力で来ると思ってますけどね。」
(参照サイト:『Moto.it』)
ロッシ選手は加齢のせいでスタイルを簡単には変えられないのか?って話は、note『2021ドーハGPまとめ』でどうぞ!