ヤマハ決定『モルビデッリがファクトリー、ドヴィツィオーゾがペトロナス』リン・ジャービス

『ジャービス：モルビデッリがファクトリー、ドヴィツィオーゾがペトロナス』

★ヤマハは2021年の残りレースで、マーヴェリック・ヴィニャーレス後任にフランコ・モルビデッリを、モルビデッリ後任にアンドレア・ドヴィツィオーゾを参戦させることとなった。
なお、同ラインナップは2022年シーズンも継続する。

★8月29日、ヤマハのリン・ジャーヴィス氏（マネージングディレクター）が、イタリア衛星放送『SKY』のインタビューで次のように話した。

「まだ正式に契約は交わしていないが、VR46やフランコと交渉した結果、（モルビデッリは）2022年にヤマハファクトリーからファビオ・クアルタラローのチームメイトとして参戦することとなりました。当初より計画にはあったことですが、ヴィニャーレスの件（契約破棄）により前倒しとなったわけです。
おそらく、フランコはミザノGP復帰となるようなので、その際はファクトリーチームより参戦します（※なお、ヴィニャーレス選手のマシンを使用することとなる）。」

【モルビデッリ後任として、ドヴィツィオーゾ選手がヤマハ・ペトロナスSRTチームから参戦するの？】
「そうなります。アンドレア・ドヴィツィオーゾやシモーネ・バッティステッラマネージャーと、合意に達しましたから。
契約内容に関して調整する必要はあるが、アンドレアは2022年に当プライベートチームから参戦します。そして、モルビデッリ後任ですので、（今年のミザノGPからも）参戦する予定です。」

【以前もヤマハはドヴィツィオーゾ選手と交渉していたが、その際は破談になっていたそうで…】
「やはり、ヴィニャーレスの一件で状況が一変しましたからね。予期せぬ事態となったものの、それにより新たなチャンスが生まれたわけで…。
当社はライダー/チーム/コンストラクターの3部門でタイトル争いをしているのですから、クアルタラローのチームメイトには強いライダーが必要だったのです。
それで、モルビデッリを加入させることにしたのですよ。」

【各選手のチーフメカニックについては？】
「ラモン・フォルカーダはこのままペトロナスチームに残り、ドヴィツィオーゾを担当します。モルビデッリには、ファクトリーのスタッフ陣をつける予定です。」

【ドヴィツィオーゾ選手は、どのマシンを使用するの？】
「今シーズン残りレースに関しては、モルビデッリが使っていたマシンに乗ります。2022年シーズンは、2022年版の最新ファクトリー機です。」

【ヴィニャーレス選手の一件については…？】
「うちにとっても、彼にとっても実に厳しい期間でした…あんな形で予定より早く契約終了となってしまい、残念ですよ。
私もこの業界は長いが、初めての経験でしたね。アッセンでマーヴェリックと話し合った際、2021年末にポジティブな形で契約終了させることで合意し、有終の美を飾ろうと約束していたんですよ。
ところが、オーストリア戦で実に奇妙なことが起きてしまい、異例の活動停止処分を出すこととなり…その直後にマーヴェリックや日本人幹部らと皆で話し合った結果、契約を前倒しで終了させることにしたのです。
マーヴェリックが快適に過ごせる場所を見つけられるよう、祈ってますよ。」

（参照サイト：『Moto.it』）

ヴィニャーレスはアプリリアなら人間関係が上手くいくかも…って話は、『2021オーストリアGPまとめ』でどうぞ！