『ダッリーニャ:ペトルッチはまずドゥカティからMotoAmericaに、次はSBKワイルドカード参戦で…』
★ドゥカティのジジ・ダッリーニャ氏(ゼネラルディレクター)が、伊サイト『Gpone』の6月9日付けインタビューで次のように話した。
【現在、スーパーバイク世界選手権(SBK)ではアルヴァロ・バウティスタがドゥカティ機で総合首位に就いているが…】
「アルヴァロは驚異的なことを成し遂げつつありますね。マシンの威力を最大限に引き出しつつも過度なリスクは負わず、常に好リザルトを獲得してくれています。
どんなチャンピオンシップでもそこが鍵になるのだし、現在のSBKのように最強選手が3名もいるような激しい競り合いの中では、さらに重要になってくるでしょ。
毎回レースを観ては電話で連絡を取っているのですが、今シーズンの彼のアプローチには満足していますよ。」
【現在のパニガーレV4機には、モトGPドゥカティ機『デスモセディチ』のテクノロジーがどの程度使われているの?】
「かなり使われてますよ。エンジンなどはデスモセディチ機の子供と言っていいだろうし、熱力学はモトGP機の方からかなり汎用させてますね。また、電制システムに関しても、同様のことが言えます。
モトGPにおける開発戦略のすべてがパニガーレ機に使われており、エアロダイナミクス開発においてもドゥカティはかなり進めてますからね。
パニガーレR機のウィングなどは、モトGPの方で一時使用していたものの子供にあたるでしょう。また、車台関連も同様ですね。
モトGP機のDNAが、まさにパニガーレV4機に現れているんですよ。」
【貴方はモトGPとSBKならば、どちらのマシン作業の方が好きなの?】
「電制システムに関しては、SBKの方がモトGPよりも手を入れられますね…SBKの方が開発するにしても、各種ソリューションを見つけ出すにしても自由がきくんですよ。
しかし、その他についてはモトGPの方が自由で、うちの真の実験場と言えるでしょう。モトGPの方でテクノロジーを開発し…次の新パニガーレ機にも汎用させる予定ですから。
SBKの場合、確かに市販機と言うことで限界はあるものの、だからこそ、うちのモトGP機により近いものにすべく、市販機開発は重要になるわけで…そうやって、(モトGPでの)新案をSBKでも汎用できるわけですよ。
両選手権での、それぞれ自由に動ける点を活用しつつ学習・改善を続けていきますよ。人生では重要なことでしょ。」
【ちなみに、ジャック・ミラーがストッピー(※ジャックナイフが完全に前輪を止め、その反動で後輪を浮かせるのに対し、そのまま前輪だけで走る技のこと)をやると、貴方は天に祈るようなジェスチャーをするが…】
「私は自分が作ったマシンに思い入れがあるもんですからね。ピットボックスからグリッドへ運ぶ直前にはマシンのことを撫でてやり…まぁ、あまりこう言うことを人前で言いたくないんですが…とにかく、思い入れが強いんですよ。(モトGPの場合)8台すべてを撫でることは無理なので、ファクトリーの2台だけにしてるんですよ。
ジャックのストッピーに関しては、無駄なリスクを負って欲しくないと言うのが本音でしてね。
私だってリスクを負うことはあるが、必要な時のみにしてますから。選手があの手のことをするのは嫌なんですよ…まぁ、本人は絶対に大丈夫だと思ってやっているのだろうが、そうじゃないことだってあるじゃないですか。
ただ、ああ言うのは容認すべきものでしょうからねぇ。なんと言っても、ライダーなのだから…格好良いわけだし、ファンにとっては価値の高いことなのだし…。」
【ところで、ダニーロ・ペトルッチの今後については…?】
「ダニーロは多くの点において興味深い選手であり、ドゥカティとの関わりも長く、うちで大いに活躍してくれてますからね。ムジェッロGPでの優勝はいまでも感極まるものがあり、実に素晴らしかったですよ。
うちにとっては貴重な選手だし、『MotoAmerica』もまた重要な選手権ですしね。
本人はタイトルを取ろうと頑張っているし、そうなった暁には今後のことを考えねばね…現在は、SBK参戦と言う選択肢も考えていますが、話題にするにはまだ時期尚早でしょう。
今年あたり、ワイルドカード参戦してみるのも良いかもねぇ…現在、そうした見通しを考えている最中なんですよ。」
バニャイアが「僕はドゥカティNo.1ライダーではない」って言った話は、『2022 イタリアGPまとめ』でどうぞ!
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ペトルッチは本当に好きなライダーだったので、SBKに本格参戦してくれたら嬉しい
ドゥカティって冷たいというかサバサバした印象だったけど、そうでもないんだね
ちょっと好きになりそう
>「電制システムに関しては、SBKの方がモトGPよりも手を入れられますね…SBKの方が開発するにしても、各種ソリューションを見つけ出すにしても自由がきくんですよ。
統一ECUになる元を作ったメーカー側がそれを言ってしまうのか…
ペトルッチはKTMに乗ったからもう二度とドゥカティには戻れないと思っていたのですが。
この調子だともうダカールラリーは参戦しないんですかね
それも少し残念ですが
ペトルッチそのMotoAmericaでいじめられてて可哀想だよ
フルタイムのシートを用意できなくての移籍だったから、問題なかったんだろうね。
motoGPとSBKのダブルタイトルを取れそうなだけにインタビューも饒舌ですね。
電制はそれでもJSBの方が凄いとか聞きますからね。数年前のECUはどれだけオーパーツだったんでしょうね。ペトルッチはレース後の追突からレスキューが遅かった事を批判してからアメリカンレースの封鎖的な社会に虐められてるようで何とか粘ってほしいですね
よくごちそうぉさまぁのポーズするよね そういう思いだったんすか。ジジのこともっと知りたいな 原田さんまたシーメーにでも。