『マルティン:バニャイアに感謝…今年のタイトル争いを素晴らしいものにしてくれた』
★11月3日(日)、マレーシアGPのモトGPクラスでホルヘ・マルティン(ドゥカティプラマック)が、決勝2位だった。現在、総合首位(+24ポイント)。
★タイトル争いのライバルであるフランチェスコ・バニャイアと熾烈なオーバーテイク合戦を繰り広げ、結局、勝負は最終GPまで引き伸ばされた。
★マルティン選手のコメント。
【バニャイア選手と凄まじい競り合いだったが…本当はタイトル獲得を決めてしまいたかった?】
「実は、『焦らず騒がず』ってことを学んだんで…まぁ、優勝はしたかったですけどね。今週末はずっと強い走りができてる感じだったから。
でも、ペッコ(バニャイア)の方が上手かったんで…ああなっちゃうと、彼に勝つのは難しいんですよ。しかも、僕よりリスクを負わなければならない立場でしょ。
ペッコには感謝しなければなりません…凄まじい戦いではあったけど常に配慮の気持ちがあったし、優勝目指して互いにアグレッシブだったとは言え、トラブルが起きないよう常にミリ単位のスペースは取り合ってたんです。
今日の流れには満足してます。そして、今日のリザルトはヴァレンシアの皆さんに捧げたいです…僕にとっては良い日だったけど、ヴァレンシアの皆さんは違うと思うんで。」
【序盤3ラップで11回のオーバーテイク合戦となり…貴方は想定外のリスクを負って走っていたのでは?】
「僕は自分の感触を重視して走るタイプで…今日のペッコはブレーキングが強く、抜きづらい走りをしてたけど、それでも抜かなければって感じました。
でも、オーバーテイクの対処も上手くって…すぐに抜き返されてしまうんですよね。4〜5回抜けたものの、燃料タンク満タンだと攻撃の際にマシンを止めるのが大変なんですよ。
もし1周丸々トップを維持できてたら、レースの流れは変わったんだろうけど…とにかく、今日のペッコは最強でした。」
【かつての『ファンタスティック4(※ロッシ/ロレンソ/ストーナー/ペドロサ)』がやっていたような、古き良き競り合いだったが…】
「僕らは新世代ですからね…以前はペドロサやロレンソ、マルケス、ロッシらの競り合いが話題にされてたけど、今は僕とペッコでしょ。
そう言うのって嬉しいし、自慢できますよ…ここで、ペッコみたいなチャンピオンライダーと渡り合えるなんて光栄なことでしょ。
まぁ、今日の戦いはペッコ側の流れで進んでしまい…オーストラリア決勝で、マルケス側の流れになったのに少し似てましたね。
でも、本当にペッコには感謝してます…どんどん押し上げてもらいました。ペッコの速さのおかげで、今年のチャンピオンシップは更に良いものになったと思います。」
【レースの作戦は事前に立てていたの、それとも、すべて直感で動いていたの?】
「焦らず騒がずなんですよ…何も考えずにトラックに出たら、ミスをする可能性がありますからね。
作戦は明白でした…タイヤ選択にも自信があったし。フロントにミディアムを選んでたのは少数派でしたけどね。
でも、危険なチョイスではなかったんですよ…きちんと試してみてたんで。まぁ、ちょっと不安はあったけど。
もちろん、首位に立つと言う作戦だったけど…ペッコがリスクを取ることは分かってたし、実際、僕が首位に立てたのは1周だけでした。」
(参照サイト:『Motosprint』)
ほんと上手いライダーの競り合いは当たらずに(当てずに)それでいて他より早いこと。ファンタスティック4も、それ以前のトップライダーも配慮しながらミリ単位のせめぎ合い。だから面白いと感じて終われる。
お互いに憎み合う訳でなく、切磋琢磨してレベルを上げている点が本当に素晴らしいと思います。
最近のアプリリアのマシンがパッとしないので、来年の走りに期待と不安が入り交じってます。
マルティンの昨年とは見違える落ち着きと確実性を身に付けたからこその今の状況でしょう。
バトルも白熱するが、付いて行けないとみると無理はしない
コメントが素晴らしい
見習いたいです
以前もロッシとストーナーは当たってたし、ロレンソとロッシも、引いたから当たらなかったもありました。今回見てて、レースラップタイムが2人して速くて拮抗していたからこそ、ミリ単位になって面白かったです。最終戦も速いレース期待します!
スポーマンシップの高いライバル、バトルだよね。
悪童性がなく。
互いの信頼関係があるからこその、近接のオーバーテイク
ペッコとマルケス弟の接触転倒のように信頼関係がなければ、ああなっちゃうから本当に彼等は凄いことをやってるんやね
moto3の若いライダー達には教材として学ばせて欲しい
素晴らしい2人のライダーだ。あの状況下で、空前絶後のバトルを観せてくれて感謝したい。2人とも最高のチャンピオンライダーであり、最高のアーティストだ。
MM93がoutするまで3位に付けてたのが何とな〜く、何かありそうな予感がしてた
彼がトップに立ったりペッコとホルへの間に割って入るのもレースの一部だから止むなしだけど、出来れば最終戦も今回のような一騎打ちで決まるのを見たいなって、個人的には思う
(MM93の立場がベスティア23であっても同じこと。念の為)
スピードは互角だけど、レースマネージメントではペッコに強みがありそうだ。今年はペッコが好調なレースでマルティンは競り勝ててないような気がする。そんなペッコとチャンピオン争いをする武器としてこのメンタリティを使っている。マルティンがペッコから受けているプレッシャーは想像を超えるものと思うけど、それとガッチリ向き合っていて、慌てず2位に入っているのはさすが。どちらもチャンピオンに相応しい素晴らしいライダーだ。ついにあと一戦、二人が両方とも満足する結果と言うのは残念ながら存在しないけど、それでも、笑顔で讃えあう二人を最後まで見たい。
GP500時代のレイニーVSシュワンツみたいな
コメントだ。
んー、トップ争いに割って入って欲しくない、というよりも、このレースが見せたようにタイトル争いをする飛び抜けた2人に誰も追い付けない、が自然な形じゃないのかな?
割って入られるということは隙や駆引きをするから陥るわけで、振り切れない方にも要因はある
今回マルケスは付いて行こうとして自滅したらしいしね
このレースで2人が教えてくれたのは、他が遠慮するのではなくて、付いていけない程の圧倒する走りをする、が正解じゃないのかな
かつてのフレディーvsケニーもそうだった
素晴らしいレースを見せている二人に感謝です。
チーム力では、ワークスの方が有利だと思う、
なのでマルティンには最大の称賛を送りたい。
今年一番motoGPを一番盛り上げたレーサーだと思う。
>タイトル争いをする飛び抜けた2人に誰も追い付けない、が自然な形じゃないのかな?
マレーシアはそうだったけど、セッティングや本人の調子次第では次戦でMM93とかが絡んでくる可能性はゼロではないと思いますけどね