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『鈴木竜生:もう本当に二輪レースには出ないの?』
★2月8日、タツキ・スズキ(27才)が自身のYouTubeチャンネルで、レース参戦終了についての挨拶をイタリア語で行った。
★スズキ選手が伊サイト『Moto.it』の2月18日付けインタビューで、次のように話した。
[ 前編はこちら ]
【ご家族は日本のどこに住んでいるの?】
「千葉です…ハラダ選手やナカガミ選手と同郷です。」
【日本の子供達の間では、どんなスポーツが流行っているの?】
「多分、サッカーが1番で野球が2番、あとはバスケットやゴルフでしょうね。」
【二輪レースをやる子供は…?】
「いないですねぇ。」
【ヤマハやホンダがあると言うのに…?】
「いないですよ…少なくとも、僕が通ってた小学校では僕だけでした。でも、僕の実家の界隈にはミニモトのサーキットが多いんですけどねぇ…ちょっとリミニやリッチョーネみたいな感じなんですよ。」
【いつからイタリア住まいなの?】
「2017年からです。」
【日本へは、よく帰るの…?】
「レースが開催される時ぐらいで、めったに帰らないですね。」
【家族とは、めったに会わないの?】
「そうですね。両親に会うのは、ヨーロッパにレース観戦に来てくれた時ぐらいで…1年に10日間ぐらい。とにかく、たまにしか会わないです。」
【お姉さん(妹さん?)もスポーツ選手だそうで…ゴルフ選手なの?】
「ええ…でも、やっぱり、『元スポーツ選手』なんですよ。」
【貴方も…?】
「そうです。」
【例えば、イタリア選手権(CIV)からやり直してみようと思ったりはしないの?】
「現役を続けることも考えたけど…。この冬は考えてましたよ…特に12月や1月初め頃は、けっこう考えてました。
色々な可能性を検討し…例えば、アメリカに行くとか、スペイン選手権(CEV)やブリティッシュ・スーパースポーツとか…でも、今のところ、実現には至ってないです。」
【もしイタリア選手権(CIV)のスポット参戦オファーが来たら…?】
「受けないですね…もう辞めるって決めたんで。まず第一に僕の夢と言うか目標は、常に勝利を目指すことで…それは、うちの家族の夢でもあって…モト3やモト2、モトGPのチャンピオンになることなんですよ。
さいわい、レース優勝や表彰台、PP獲得は叶い…その辺の目標が叶ったのは、ツイてたと言えるでしょうね。でも、最終的な目標は…世界チャンピオンになる目標は叶いませんでした。
残念ながら、今年はモト3/モト2に参戦してゆくチャンスがなく…スーパースポーツ600参戦もけっこう考えたんだけど、でも、今は契約やスポンサーなしで参戦できるカテゴリーを見つけるなんて…ちょっと難しいんですよ。
なんて言うか…とにかく、金銭的な問題が大きいんです。持ち出しは絶対に無理と言うわけでもないけれど、でも、そう言うのって、ちょっと…自分を偽ってるような感じがして。そもそも、目標は世界選手権で勝つことだったんですからねぇ。
もちろん、レース参戦したい気持ちはまだあるわけで…でも、世界選手権は続けられない…そう思った時点で、『もしかしたら世界選手権から離れて、別な環境に移った方が良いのかも…』って気にもなったり…
もしモト3/モト2参戦を続けられたなら、個人スポンサーを獲得してとか考えたかもしれないけど…あいにく、そう言う可能性はなかったんですよ。
それで決めたんです…よし、分かった。多分、今が『自分は良く頑張った!』って言うタイミングなのかもしれないって…人生の新たな目標を探す時期なのかもしれない…子供の頃の夢は叶わなかったけど、レース人生を続ける気はないって。だから、辞めて、将来のための何かを育てていこうって決めたんです。」
[ 後編に続く ]
(参照サイト:『Moto.it』)
(Photo:Instagram)
竜生君の心境は良く分かりました。
今後の人生の方が長いので今後に幸あれ。
日本語しか話せないライダーと外国人エンジニアの間に立てる通訳だけで食ってそうな気がしますが、
海外で生き残ってきた経験を生かしてほしいですね。