モトGP『ロレンソ:カタールが上手くいったからって、ヘレスもとは限らない』
2010年度モトGPチャンピオンのホルヘ・ロレンソ選手。カタール戦では2位になり、色々なことが『上手く』行ったとは言え、次回のヘレス戦でも上手く行くと言う意味にはならないと述べている。
宿敵ホンダのマシンの方が上を行っていると踏まえつつ、ロレンソ選手は次のヘレス戦に慎重な構えを見せた。
「今年の優勝争いに、うちは限界までやらなければならないってことは分かってます。それか、少なくとも最善を尽くせるところまで…ね。それは認めますよ。」
ロレンソ選手は記者会見で、GPS専門の『Garmin』社とスポンサー契約を更新したと発表。その席で、カタール戦での好成績を次回のヘレス戦では保証できないと話している。今回のパフォーマンスは『非常に好み』のものだったとしながらもだ。
「開幕戦の1週間前より、現在の方が僕らのモチベーションは上がっています。1週間前は迷いも多かったし、非常にかけ離れた地点にいた。でも今は、今後についてもっと違う風に見えています。明るく、モチベーションも希望もある風にね。開幕戦を迎えるまではなかったものですね。」
またロレンソ選手は、今年の『宿敵』はケーシー・ストーナー選手になろだろうとしながらも、こうも言っている。
「たった1回のレースで誰かが転倒するかもしれないし、誰かがリタイヤするかもしれませんから。」
「ただ、常に難しいライバル達がいますよね。」と言いつつ、ダニ・ペドロサ選手やヴァレンティーノ・ロッシ選手のことも優勝争いから外してはおらず、トップに立ち続けるには『難しい』と思うと話した。
しかしながら、ロレンソ選手は昨年の総合優勝のプレッシャーを負わないだろうとしながら、
「今、世界チャンピオンだからって、また、なるのは難しいってことにはならないでしょ。辛い思いをたくさんして、そうなった時、誇りに思わなければならないわけで。でも、あれ以来、忘れちゃいましたよ。また新たにシーズンが開幕して、また一から始めなければならないんですよ。」
ヤマハの最高
ロレンソ選手はここ半年ばかり、ヤマハのエンジンが最高のものにならないことを嘆いていた。ヘレス戦に向け、シャーシや電子制御は改良されることとはなるのだが。
ただ、カーブでのブレーキングの威力、走りの安定感に関しては高く評価している。プラスアルファの力になるのだから。
「ヤマハのマシンは悪くないってことは分かってます。良いマシンだってことをね。多分、ホンダのレベルではないだろうけど。でも、そうかけ離れてもいない。そうじゃなかったら、上位9位までに入らないでしょ。」
「わずか10人弱の選手の中から抜きん出る者がいるんです。ホンダが一歩先を行くなら、ヤマハには応戦してもらいたいものです。」
ロレンソ選手はたった1戦終えただけだが、ヤマハは、
「ホンダの馬力には遠いし、最終的にはサーキットによるでしょう。」と言い添えた。
「難しい年になりますね。それはみんな知ってることだけど、いつも通り、全力でプッシュして行くつもりです。
GPSを使わなきゃいけないことになったら、そうしなきゃね。ちょっと方向を正すのにね。」と、スポンサーを意識してのジョークも飛び出た。
また、ヤマハのボックス内を2つに仕切る壁の重要性も残されることとなった。
ロレンソ選手は、昨年のヴァレンティーノ・ロッシ選手との不和を経て、今年のチームメイトであるスピース選手とは全く問題がないと声を大にしている。
「ベルリンの壁みたいでね、意味はないです。もしコラボが可能なら最高なことだし…(中略)…ただ、これは『ビッグ・ブラザー(一つの家に20名弱の男女が共同生活を送る欧州で人気のリアリティー番組)』ではないんでね。オートバイレースなんであって、友達作りに来てるわけじゃないですから。」と強調した。
(日本語翻訳:La Chirico / 西語記事:Marca 2011年03月23日)
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これで、スピース選手と
肉弾戦にでもなったら
何て言うんでしょう…
ロレンソ、お前もか…クリックPrego