MotoGP

2012ヘレスGPこぼれ話【前編】:ロッシ200戦、バルベラはロッシ追っかけ、レッジャーニ妙説…etc

モトGP『『2012年へレスGPこぼれ話』』




ヘレス来年OK
2013年もヘレスGPが開催されることとなった。数年前より不況の煽りを受けていた同サーキットに経済介入をしてきたヘレス市長から公表されたのだ。
一方、ポルトガルGPは無しとなる。また、バルセロナとヴァレンシアに関しては交互に開催されそうな気配で、ちょうどF1のレース同様にだ。

サヨナラ『パドック・モトGP』
4年前に大絶賛で導入された『パドック・モトGP』が廃止されることとなった。2008年、スポンサーや各モトGPチームの賓客用にとドルナの要望で作られた専用スペースだが、パドック内の全スタッフからは速攻で抗議の声が上げられていたものだ。この4年間で同スペースはパドックのただの一隅から『豪華ゲットー』へと変貌し、その結果、ファンが選手らに近寄れなくなってしまった。
今になってやっとドルナも間違いだったことに気づき今年から廃止されることなったのだが、まぁ、後手後手でも何もしないよりはマシってことで。

ロッシ200戦
ヘレスGPでヴァレンティーノ・ロッシが世界選手権の最高峰クラス200戦目の節目を迎えた。これを上回る記録を有するライダーはアレックス・バロス(245戦)、ローリス・カピロッシ(217戦)の2名のみ。
ちなみにロッシ選手のこれまでの記録をざっと上げてみると、

優勝:79回
表彰台:139回
PP:49回

また、3台の異なるマシンで優勝しており(ホンダ500cc、ホンダモトGP、ヤマハモトGP)、それに並ぶのはカピロッシ元選手のみ(500 2T、800、990 4T)。
24ヶ所のサーキットのうち21ヶ所で優勝しており、果せなかったのはアラゴン、イスタンブール、シルバーストーンのみ。
これだけの偉業を果しても、まだとやかく言われるわけか…。

バルベラ『ロッシの後ろを追っかけてるよ』
予選では常に誰かの後ろをくっついて走り、決勝レースでは打倒ヴァレンティーノ・ロッシだけを目指して走っていると批判されるエクトル・バルベラが、次のように反論している。
「自分がロッシ選手の前を走りたいと思うのは当然のことでしょ。彼はドゥカティの模範ライダーであり、オフシーズンの間はずっと最優秀ライダーだったんだから。僕がホンダにいたなら同じことをストーナー選手にしてますよ。もしロッシ選手やヘイデン選手を抜いてゴールできたなら…2人とも世界チャンプなんだから…僕にとってはタイトルを獲得したも同然でしょ。」

シモンチェッリ協会
ヘレスGPでは、故マルコ・シモンチェッリ選手の婚約者ケイト・フレッティさんの姿が再び見られた。昨年10月23日セパンでの転倒事故で逝った同選手への最良の弔いとして、シッチ父パオロ氏が設立した協会の会員募集の事務を行なっていたのだ。今後、ヨーロッパGPが開催される際は常時サーキット内にスタンドを設け、友人キアラさんと共に協会加入の受付を行なう予定。会員は3タイプあり、ノーマルが30ユーロ(約3千円)、シルバー会員100ユーロ以内(約1万円)、ゴールド会員100ユーロ以上となっている。集められた基金は恵まれない子供達のために使われることとなる。

『Tuttosport』にローリス・レッジャーニ説
スポーツ紙『Tuttosport』(イタリアの三大スポーツ新聞の1つ)4月28日号にピエロ・ヴァレジオ記者による、ローリス・レッジャーニ元GPライダーへの興味深いインタビュー記事が載っていた。ここに一部紹介しよう。
《ロッシ選手は去年のバルセロナでドゥカティ機に『本物のヴァレンティーノ・ロッシ』を乗せることを辞めたんですよ。で、6位を目指して転倒してしまうなんてことにウンザリしてしまった。ただ、僕としては要点は他にあると思いますよ。カタール戦後のロッシ選手の態度からすると、何か…もしかしたら、かなりのことで…彼らが伝えていないことがあるって感じがするんですよ。強いて言うなら…プレツィオージマネージャーが“フロントとリアのタイヤを入れ替えてみましょう。”と言ったら、バージェス氏が“気でも触れたんですか?もっと別なことを試してみましょう。”と答えたような感じかな。でも結局、プレツィオージがそのままやってしまったもんだから、ロッシ選手や彼のチームを怒らせてしまったんじゃないかと。》

高速、愉快カル・クラッチロー
今年でモトGPクラス2年目となるクラッチロー選手が、その才能と質の高さを世間に披露している。そのうえ、なかなかのキャラで、外向的、打てば響くようなコメントだ。5月3日(木)のプレスカンファレンスでは、こんな風に皮肉ってみせた。
「去年はここに来るのに高い代償を払わなければならなかったけど、今回はご招待されちゃいましたよ…。」

モト3重量物議
モト3クラスでは『マシン+ライダー』の重量が148kgと規定されているが、多くのチームにとっては重荷になっている。と言うのも、モト3選手である少年ライダーらは超軽量級なためマシンへのバラスト積みが余儀なくされるのだ。その結果、全体のバランスに問題が生じてしまうと言うわけ。

[ 後編に続く ]


(日本語翻訳:La Chirico / 伊語記事:Moto.it 2012年04月30日



そう言えば、スタンドで働くケイトさんの左の薬指に『Sic』って、まるで指輪のようなタトゥーが入ってました…



ローリス・レッジャーニの妙説に、座布団1枚!!クリックPrego

人気ブログランキングへ

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

 

ITATWAGP | イタたわGP