MotoGP

2012ル・マンGP成績表:計り知れないロレンソ、謎のGP12、ロッシひとたび前に出たならば…etc

モトGP『2012ル・マンGP成績表』




ホルヘ・ロレンソ(10点)
計り知れないぞ!序盤の数ラップで理解したのだ…落とし穴多発のコース・コンディションからすると、ライバル勢が危険を冒すような真似はしてことない。一方、ロレンソ選手と言えば100%プッシュにも臆せず、1周終えただけで0.874秒、2周で1.198秒、3周2.646秒、4周3.645秒、5周4.724秒と引き離していったのだ。ただただ、もの凄い。

ヴァレンティーノ・ロッシ(8.5点)
ひとたび前に出たなら見ごたえあるレースが保証される。終焉説を唱えていた者に良い答えを突きつけてやった。勝てるマシンにさえ乗れば、まだまだロレンソ、ストーナー、ペドロサと渡り合えるのだと言うことを信じなかった者達に見せつけてやったわけだ。惜しむらくはドライではまだまだかけ離れていること…今回は好条件を有効活用したと言うところか。

ケーシー・ストーナー(7点)
チームメイトにつけた差を思えば(18秒)、もう1点上げても良いぐらいだ。今回の破格とは言えないパッケージを最大限に活用し、あらゆる手を尽くしてロッシ選手を抑えようとしていた。しかし、最終ラップ早々の1秒半が、もはや万策尽き果てたことを物語ってはいたが。

ダニ・ペドロサ(5.5点)
予選では拍手喝采もののPPを獲得していたが、不得手なウエット・コンディションのせいで息切れレースを強いられてしまった。Tech3ライダー陣の転倒に、なんとか救われたと言うところ。

ステファン・ブラドル(7.5点)
モトGP機と言うのは大変に御しがたい野獣だ。ルーキー年や最悪コース・コンディション(シートにしがみついてるより、ひっくり返る方が容易いような)では、とんでもないわけである。昨年のモト2クラス・チャンピオンとしてはミスを犯さなかっただけでなく、ペドロサ選手との勝負にまで至ったのだ。大変すばらしい。

ニッキー・ヘイデン(5点)
四苦八苦の予選を経て、決勝レースではせっかく有利なチャンスが巡ってきたにもかかわらず、スタートが悪く活用しきれなかった。その後、みごとな追い上げを見せたももの(11位から6位まで浮上)、チームメイトは遥か遠くを走っていた。

アンドレア・ドヴィツィオーゾ(6.5点)
加速時のマイナスをハードブレーキングで補うべくフロントタイヤを酷使してでも、なんとかロッシ選手のラインに留まりたかったのだ。結果は吉とは出なかったが(ラスト4ラップ前に転倒)。以前は、充分に挑んでいかないと言うことを批判されていたが、今回は挑み、なかなか良かった。予選でも優秀。

カル・クラッチロー(6点)
3位を賭けてドヴィツィオーゾ/ロッシ両選手に仕掛けていったが、第19ラップ最初のシケインで転倒。残念だが、なかなかの才能を披露したうえ、見ごたえあるレースに貢献した。

エクトル・バルベラ(5点)
予選では皆に迷惑をかけ、決勝レースでは出番なし。

アルヴァロ・バウティスタ(5点)
ドライ・コンディションではなかなか調子が良かったのだが、予選の転倒で苦労を台無しにしてしまった。決勝レースではフロントタイヤに信頼感を得られないでいた。

ジェームス・エリソン(6点)
あの追い上げで、みごとCRTトップを獲得。

マッティア・パジーニ(6点)
ラスト3ラップ前でエリソン選手に抜かれたものの、そこまでは良いハンドルさばきをしていた。予選で掌骨を骨折し手首が腫れていたにもかかわらずだ。

ミケーレ・ピッロ(5点)
予選では優秀、決勝レースでは否…状況にそぐわないレベルのマシンに乗ってだ。

ダニーロ・ペトルッチ(6.5点)
ラスト4ラップ前まではイオダ機を駆ってCRTトップを行っていたのだ。強く良い走りをしていたのだが、転倒。残念ではあるが、ライダーの方はマシンよりも絶対的に上である。

ベン・スピース(4点)
危機から脱却できず…予選では6位(ヤマハ勢でラスト)、決勝レースではスタートで完全に失敗。その後、第7ラップではヘルメットバイザーの交換のためボックス帰還を強いられていたのだが、その段階で14位だったわけで。自信を取り戻す必要あり。

ヤマハ(9点)
今回は明らかにマシンのバランスが良く取れていて、ル・マンのコンディションに対し『容易い』状態だった。ドライの方では苦労していたようだが、とにかくヤマハ選手は全員前にいたわけだ。

ホンダ(7点)
レース終了後、ストーナー選手が日本人技術スタッフらと長きに渡って話し合っていた…RC213V機に通常のドライ・コンディションの際の競争力が、ウエットでは出ないのだ。

ドゥカティ(6.5点)
理由は誰にも説明できない…なぜウエットではGP12機の競争力が増すのか。そしてドライの場合、常に1秒2遅いのだ。


(日本語翻訳:La Chirico / 伊語記事:Moto.it 2012年05月21日



記事とは全然関係ないんですが、ル・マンGP後、ドヴィツィオーゾ&コルティがこんなツイートをしてました!

Andrea Dovizioso ‏@AndreaDovizioso 2012年05月22日
questo e’ uno dei lati positivi ad essere pilota…this is one of the positive thing of being a rider… pic.twitter.com/JQmxUMYE

(※下記写真を付けてドヴィツィオーゾがツイート)
《ライダーやってて、今年の良いところはこれだね…》



Claudio Corti ‏@ClaudioCorti71 2012年05月22日
@AndreaDovizioso Sembri un nano in mezzo a quelle fighe !

(※クラウディオ・コルティが上記のドヴィ・ツイートに返信)
《@AndreaDovizioso いい女に囲まれて、小人みたいだな!》

ケンカにならないと良いんですが…クリックPrego
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