モトGP『ブリヴィオ:ロッシはドゥカティだけを想う』
他の選手らが駒を進めるなか、ヴァレンティーノ・ロッシがじっと待っている…ストーナーがリタイヤ生活へと入り、ロレンソが己の将来を決めたことが100%分かった今、来年に向けての舵取りを急ぐ必要もないのだ。多くがホンダ行きを予想しているが、ドゥカティ残留の可能性もあるだろう…熱望していたマシンでもって…いまだ大した結果を出していないマシンでもって、そのキャリアを終えるためにだ。
「今現在、ヴァレンティーノが集中している唯一のことはドゥカティ機を機能させること、そして、このマシンで勝てるようになることだけです。」と話すのは、ヤマハ時代よりロッシ選手のかたわらで働くダヴィデ・ブリヴィオ氏。デスモセディチと言うのはロッシ選手にとって未だ続く挑戦であり、上位グループを走る前に移籍してしまっては敗北となるだろう。
「今は厳しい時期であり、パフォーマンス向上や、上位グループとのギャップを埋めるには作業を進める必要があります…それが目標ですからね。」
ロッシ選手はいまだ渇望感を抱いている…ル・マン戦ではそれを見せつけていた。ただ、本来のポジションを争えるようになるまでそう待ってもいられないのだ。ブリヴィオ氏はこんな風に言う。
「レースウイークエンドの度にヴァレンティーノは、まだまだ表彰台争いができるんだと知りつつサーキットに到着するんですが、いまだそれが叶わない状態なんです。勝てるようになりたいって言うのは当然のことで…もう1年半もそのためにドゥカティで働いているんですから。」
しかし、いまだそれが果せないのだ。
「果せるかどうか…私には分かりませんよ…水晶玉を持ってるわけじゃないんでね。ただ、今ここで手を引くのはあまりにも早過ぎますね。」
あえて言うなら、ロッシの将来はフィリッポ・プレツィオージが握っている…と言うところか。今後のレースで望み通りのマシンが提供与えられるならば、ロッシ選手もドゥカティに残ることだろう。次回、マシンへ改良が加えられると言うラグーナセーカが、「そう言う意味では重要なレースとなるでしょう。」とブリヴィオ氏は言う。もしも『高い競争力』を得ることがただの高望みに終わるなら、ロッシ選手が日本へ目を向け始める可能性はある。
「正直なところ、ヴァレンティーノがホンダに興味を持っているかどうか、私には分かりません。コンタクトも取り合ってませんしね。」
ライダー市場が沸くなか、ヴァレンティーノ・ロッシは今のところ傍観者の立場を取っている。こう言う時にも、これまでの経験が役立つだろう。
「今年はストーナー引退宣言のせいでライダー市場に拍車がかかりましたからね。ただ、ここ何年間か、契約更改の年になると選手らは5〜6月ぐらいから動き始めてましたから。今後は何をどうなっていくか冷静に眺めて…各ポストが埋まっていくのをね…慌てる必要はありませんよ。」
(日本語翻訳:La Chirico / 伊語記事:Gpone 2012年06月12日)
ロッシがドゥカティ移籍を決めた際は、まだ当ブログ『イタたわGP』はやってなくて、別ブログで色々とニュースをお伝えしてたんですが…いや〜あれから2年も経つんですねぇ…
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