モトGP『ロッシ:アウディが僕と続けて行きたいと』
今回のドイツ戦はロッシ選手とドゥカティにとっては『カポレットの戦い』の再演のようであった…ドライであれウエットであれ苦労し続け、今朝のように日が輝けば更に苦労…。
予想ではまた防御戦やら後方戦になるとされていたが、ストーナー選手の転倒も相まって、ドライでの今シーズン・ベストリザルトを獲得した。ルパート・シュタートラー…つまり、モトGP観戦は初めてと言うアウディ社長を前にして6位ゴールと言うわけだ。
「本番前からすると、かなり良いリザルトでしたね。」とロッシ選手。
「新セットアップにしたら、リアタイヤを保つことができるようになってね。」
また後退ですか?
「ヘイデン選手のセットアップは僕には向かなくて、リアタイヤがかなり危ないことになってしまうんです。この調整で行けば問題を解決できるって思ってたんだけど、そうはいきませんでした。昔のに戻って、バルセロナやポルトガルの時のに近いセットアップにしました。今後のレースでは、これがうちのベースになるでしょうね。」
今日のレースはどうでしたか?
「序盤はドゥカティ陣やブラドル選手との集団にいて、彼らを引き離すようなペースはないってすぐに分かったんで待つことにしたんですよ。バルベラ選手がちょっとゴチャゴチャやってたしね。終盤はプッシュして彼らを抜き、最終ラップ前でステファンの横について、さあ抜くぞってところでイエロー・フラッグが目に入ったんです…ケーシー転倒のね。それで、決められませんでした。」
とにかく良いリザルトでしたね。
「ええ、ホンダ勢は相変わらず遥か遠くですけど…彼らはアッセンで決めの一歩を果しましたよね…ただ、ヤマハの方はもっと近いかな。表彰台だって、今日はそれほど遥か遠くってっわけじゃなかった。満足してますよ。なかなか速かったし、特に、安定してましたから。」
来週はムジェッロ戦ですが、予想は?
「ここから出発と言うことで、さらに上に行くこと…ただ、優勝とかは期待してません。最後のテストはあそこで、上手くいっていたし…ただ、他がどの程度のレベルかですよね。それから月曜日には、ちょっとテストも予定してるし。」
今日はアウディ首脳部との面談もあり重要な一日でしたが、どうでしたか?
「ポジティブでしたよ…皆さん、大変に楽観的で、モトGPプロジェクト前進を続けたい意向で、僕とやっていきたいと。手を貸してくれることは確かですね。」
では、ドゥカティ残留と言うことですか?
「先のことや、詳しい内容については話してません。ただ、残ってくれたら嬉しいとだけは言われましたが。」
最終決定はいつですか?また話し合いを持つ予定は既にありますか?
「あるんじゃないかなぁ…日にちははっきりしてませんが。」
フォルクスワーゲン・グループと言えば巨大企業ですが、2輪の経験はありませんよね。
「そうですね。4輪は作ってるけどね…ただ、内部に能力のある人間はいるわけだし、経済的なリソースがあるし。2輪について良く知るためには、経験を積んでいく時間が要るでしょうね。でも、彼らのサポートは有効でしょ。」
ロッシ選手が的確なアドバイスをしていけるでしょうし。
「僕らが上を行くには何が必要かは確実に分かってますよ。」
わくわくしてるんじゃないですか?
「彼らがとても夢中になってるんで、ちょっと僕にも伝染したんですね。」
(日本語翻訳:La Chirico / 伊語記事:Gpone 2012年07月08日)
多分、そのアウディの社長がレース中に伊TVのピトレポーターからインタビューを受けてたんですが、一通り聞き終わった解説者が、
「重要なことは何一つ言ってませんね。」と。
来週はムジェッロ…まだまだ暑いイタリア…涼風クリックPrego