モトGP『クラッチロー:Tech3、さよなら、そして、ありがとう』
「今、ドゥカティから来ているオファーを、カルが断るところなど想像ができない。」
ヤマハTech3のエルヴェー・ポンシャラルマネージャーがこう言っている。英サイト『MCN』に語ったところによれば、クラッチロー選手には向こう2年間の契約更新を口頭で申し出たものの、きっぱり断られたのだと。
同オファーは今季の契約を基にしており…当然のことながら、現在のクラッチロー選手の活躍ぶりより過小評価されたものなのだ。そして極めつけは、ドゥカティのオファーよりも条件が悪い。
「出て行かれるのは残念だけど、まぁ、どっさり稼げて、メーカーからの直接サポートを受けられるわけだし…そう言う選択をするのは理解できますよ。
Tech3に残るなんてこと…ワークスと同じマシンには絶対に乗れないし、特別な契約金なんてあり得ないって分かっていて?ワークスチームに移って、たっぷり稼いだ方が良いでしょ…そりゃあ、カルは大金持ちになってファーストクラスで世界を回って歩きたいなんて思っていないことは分かってますよ…ただ、経済的な安定は求めている。ワークスチームでなら個人スポンサーとだって、もっと良い交渉ができるでしょ。」
また、ポンシャラルマネージャーは次のように分析する。
「ヤマハ・プライベート機なら、毎回、3〜6位は狙って行ける。ドゥカティ機だと、最悪の場合(つまり、技術的な状況が今年と同じ場合)5〜8位ってところかな…ただ、メーカーからのオフィシャルなサポートがあるなら、先の見通しはもっと充実したものになってくるでしょう。」
ドゥカティでは今週末ムジェッロ戦までにクラッチロー選手からの回答を待っており、また、ニッキー・ヘイデン選手の先行きも決めなければならないはずなのだ。
ポンシャラルマネージャーの現況は、クラッチロー選手の戦闘力が予期せずして上がったことにより、こうも分かり易いものになってしまった。去年、ブラッドリー・スミス選手と交わした契約(2013年モトGP昇格が明確になっている)と同様、なにも秘密の話などではないのだ。恐らくこれも、クラッチロー選手のパフォーマンスに不満を抱いていた故に生じた契約なのだろうし、そして、もう1人はアンドレア・ドヴィツィオーゾかベン・スピースと言うことだったのだろう。
ポンシャラルマネージャーがチームにカル・クラッチローを置いてドタバタと進めていく方を好んだであろうことは、容易に想像がつくのだが。
(日本語翻訳:La Chirico / 伊語記事:Moto.it 2012年07月11日)
『Tech3』って、ずっと『テックスリー』って読んでたんですけど『テックトロワ』なんですねぇ…
クラッチロー…「だが断る」って言う?クリックPrego
クラッチロウのコメントから推察すると、クラッチロウはドヴィよりもどちらかと言うと突っ込み重視のライダーなんだろうと思います。
ドヴィはケーシーやダニ程立ち上がり重視のライダーではなかったと思いますが、それでも長い間、立ち上がり重視の方が速いホンダのライダーだったので、クラッチロウに比べたら立ち上がり重視寄りのライダーなんでしょうね。
それを考えると、ニッキーが言っている様に、クラッチロウがケーシーに似たライディングスタイルだとは言えないと思うし、ロッシ同様ドゥカとの相性は良くないんじゃないかと思います。
まあ、ロッシが残留するという前提で言えば、突っ込み重視のロッシに近いライディングスタイルのライダーの方が、マシン開発の方向性には合ってるとは言えるとは思いますが・・
決勝リザルトがもうちょっと安定すれば、ワークスも夢ではないのでは!? ベンちゃんもあんな感じなので・・・・・ドカのクラッチェローも見てみたい気もしますがロッシ訓でもあれだからねー どうなんだろう??
ドカの特徴は前シリンダーが水平ぐらいになってるが故の低重心だと思います。
重心が低いとマシンが軽く扱えるというメリットがありますが、前後の荷重移動があんまりできないといデメリットがあります。コーナーに入る~コーナー中は前に荷重が、立ち上がりには後ろに荷重が多くかけれたら安定して走れます。
ホンダは500の頃から低重心でしたがドーハンはサスをGPライダー中、一番といってもいいぐらいよく動くサスにして前後荷重のコントロールをしてました。しかしロッシはそのマシンではうまくコントロールができずに最初は苦労してました、そこでエンジンの搭載位置を上げた(重心を上げた)ら、調子よく乗れるようになり、その後活躍をし始めました。
ヤマハのM1もどちらかというと他メーカーより重心が高いからロッシにフィットした、ロッシの唯一の弱点は低重心のバイクをうまく乗れない、という事ではないでしょうか?そしてストーナーはそのドカの弱点を補うよに傍目には荒っぽく見えるぐらい思いっきりのよい突っ込みと立ち上がりをして前後荷重を補っていたのではないでしょうか?
思いっきりのよいライデイング、これがドカ乗りになる条件だと思います。(若手が案外乗れてさいまうのがこれが原因だとも思います)