MotoGP

マニェティ・マレッリECU評:バルベラ『テストは役に立たず』、ペトルッチ『1回目のテストだし…』

セパンテストと言えば…
マニェティ・マレッリ製ECUのテストをしていたCRT陣は、2日も余計にやってたわけですが…
結果はどうだったかと言えば…
う〜〜〜ん、なかなか厳しそうですなぁ…

んじゃ、まずはスペイン代表バルベラさん。

モトGP『バルベラ:セパンは未熟システムで苦労』

solomoto-barbera-marelli1.jpg ★第1回セパンテスト終了後、マニェティ・マレッリ製ECUと格闘したエクトル・バルベラのコメント
「【セパンテストはどうでしたか?】5日間のうち、実際に走れたのは3日間でした。初日は問題点が山積みで、チャタリングも酷く…どうにもならなかった。2日半、それに取りかかってたんです…どうにも解決できなかったものだから。
全て試してみました…チャタリングを取り除くのに、今日の午後はマシンに重量を加えてみたり、高さやら色々と変えてみたり…サスペンション内部の調整も全然違うんですから。それがやっと上手く機能し始めてくれてね!正直、満足してますよ…まだまだ問題はあるけれど、もう操縦できるマシンになってくれて、安定感も出てきた…いや、つまり、あの電制システムを使ってと言う意味なんだけど…。このシステムが持つ実力の1%を使ってるってところです。現段階でセットできるのは第1コーナー、第2コーナー、ギア1〜6速、ギア各速でのエンジンブレーキ、ギア各速でのトラクションコントロールだけですね。
トラクションコントロールは規則的に機能するようセットしなければ…レイアウトがないもんですから。それを何とかしなければならなくて…実は動きが悪くて…遅いし、かなりアグレッシブなんです。

【操縦と言うよりはマシンの反応を伺ってる?】そうですね…まぁ、今はまだタイムとか重要じゃないです。重要なのは機能させることで…20%まではトラクションコントロールがないんですよ…20%以上になるとポポポポポって止まってしまうんです…。
どう言うプロポーションで機能してくれるのか…そこが非常に重要だったんですよ。この電制システムでどうなのるか…どう言う風に進化させていくのか…改良されてはきたけれど…でも、直線コース最後の第2速とか…そこではエンジンブレーキやトラクションコントロールが必要なわけで…コーナー3つの2つ目ではアンチウイリーもかなり違ってくるし…。

solomoto-barbera-marelli2.jpg 【オプションはこれだけ?】ええ…使ってる物のわりには速く走りました…ここは電制システムをかなり使うコースなわけで…例えば、高速コーナーがいくつかある時、3速ではエンジンブレーキが必要で…次のコーナーは、当然、3速なわけだから…かなり減速できるようエンジンブレーキが必要なんです。実際のところ、この電制システムについては…引きだせる結果と言うのは非常に少ないですね。次回テストに向けて、レイアウトやコーナー、スペース、エンジンブレーキについて何とかしなければ…。

【このECUに関しては今回のテストは有効ではなかったと…】全然、まったく!

【5日間かけて…】ええ。まぁ、最初の2日間は走ってないし…電制システムがトラブったもんですから…配線でね…マシンが動かなくなってしまったんですよ。初日は2周で…2日目は15周…乗って走ればミスが出てくるってわけで…。

【全体的に見て、チームとマシンは?】全体的にはとても良いです…メカニックにしてもエンジニアにしてもチームは素晴らしく、居心地良いですよ。フィーリングもスゴく良かったし、作業していても息が合いましたね。多分、あまりプレッシャーがないから落着いて作業できるんじゃないかなぁ…。僕のメカニックがのモチベーションが凄く高くて、かなりの心配性でね。何でもきちんとやりたいタイプなんだけど…僕もそうだしね。だから、自分達でプレッシャーかけてますよ。上からのプレッシャーはないですね…落着いた感じで、必要な物を要求できる感じですね。ポジティブな面ですよ…こうして物事も上手く行くってもんでね。」

(日本語翻訳:La Chirico / 西語記事:2013年02月07日 Solomoto記事より抜粋)

バルベラ選手と言えば…チームメイトは青山選手…
今回は手首の骨折もあったし、さぞや大変だったことでしょう…



さて、イタリア代表ペトルッチさんが何と言っているかと言えば…
マニェティ・マレッリがイタリア企業のせいもあるのか…
若干ソフトな口振りですねぇ…

モトGP『ペトルッチ:マレッリ?改良されるよ』

gpone-petrucci-marelli.jpg ★今回のセパンテストではテレメータ担当のパオロ・ビアジオ(SBKアプリリアでマックス・ビアッジの元スタッフ)と共に、ほとんどマニェティ・マレッリ製ECU開発をやっていたダニーロ・ペトルッチのコメント。
「CRT3位になりたかったんだけど、コースのアスファルト温度が58度まで上がってしまって。電制システムの方は、まだ成熟してないですね。一番の問題はアンチウイリーシステムがまだ機能してないことと、コーナー出口何ヶ所かですね。特に方向転換の際、体重を前に移動させながら上手くできないんですよ。
【モト2機の短いシャーシを使った旧スッター/BMW機に乗っていたが…】実は、問題点のいくつかはマシン自体にあって…新電制システムによるものじゃないんです。とにかくマレッリのトラクションコントロールはまだかなり荒っぽい感じで…点いたり切れたりする時に嫌なポンピングをするんですけど…まぁ、最初のテストですしね。mo」

★なお、2選手でマシン1台を使っていたため、ペトルッチ選手は常に気温の高い時間帯にテストしていた。

(日本語翻訳:La Chirico / 伊語記事:2013年02月07日 Gpone記事より抜粋)


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