『ロッシ：ずっとマルケスやロレンソと戦っていたい』
★10月15日（土）、茂木GP予選でPPを獲得したヴァレンティーノ・ロッシ（ヤマハ）が、次のように話した。
「今年、3回目のPPなんですよ。2〜3年前はもうこれ以上1つも無理って思ったもんですけどねぇ。」
【64回目のPP獲得で…マルケス選手やロレンソ選手とタイ記録となったが…】
「それってイケてますよね。もう信じられない。しかも、これほどの記録を3人で競ってるなんてねぇ。誰かが1つ上を行くと、あとの2人が追いついていって。しばらくはこうして進んでいきますよ。」
【ロッシ選手が夢中になりそうな戦いだが…】
「僕のキャリアが続くかぎり、マルケスやロレンソとこうやって戦っていきたいもんですねぇ。」
【今回のPP獲得にはどんな意味が？】
「いつだって特別な手応えでね。ただ、今回はいつもよりもっと良いかな。全セッションでかなり苦戦してたんで。」
【昨日は心配してた？】
「いいえ。楽観的にかまえてました。いくつか案はあったし、上手くいくんじゃないかと思ってたんで。ところが今朝はまだまだ後ろで、さらにギリギリの状態になってしまってね。」
【どのように対処した？】
「ガルブゼラ（チーフメカニック）やフラミーニ（テレメータ担当）、カダローラ（アドバイザー、元プロレーサー）らが実に優秀でしたね。これまでのデータを全て分析し、手を入れられそうな箇所を2〜3見つけたんですよ。ＦＰ4でスピードが上がってきたんで、予選にはポジティブに挑んでいけました。」
【ヴィニャーレス選手の後についてベストラップを記録していたが…『次回、ロッシが後ろについたら、止まってやる』と冗談で言ってたようで…】
「同じタイミングで出走したんですよ。その時は僕の方が前でね。その後、マルケスに抜かれ…でも、（マルケスは）ミスってましたね。あの瞬間は誰かに後ろにつかれたくなんかないもんで…そうしたら、マーヴェリックが抜いて来たんですよ。僕はあれ以上は待ってられなかったんで、プッシュすることにしたんです。ツイていたのは確かですね。彼が前で引っ張ってくれるなんて…助けになりましたよ。」
【あの周回ではイエローフラッグが出ていたが…】
「ええ。ただ、それほど気には止めませんでした。いつもなら、誰が転倒したのか知りたくてタイムロスしてしまうんですけどね（笑）。マシンが危険な位置にないってことが分かったんで、そのままプッシュし続けました。」
【明日のレースに向けては？】
「理屈では、ベストライダーは僕とマルケス、ロレンソの3人だが、あの2人の方がペースに関しては0.1〜0.2秒ほど上なんですよ。」
【マルケス選手はタイトル獲得のことを考えていそう？】
「そうであってくれればねぇ（笑）。第一目標でしょ。もしかしたら焦らないでいく気なのかもしれないし…ただ、今日の出来では彼が優勝候補ですからね。明日の心境に依るんじゃないんですか。優勝できるのに、その可能性を捨てるなんてことはしないと思うけど。ホンダ機もここ最近のレースでは改善してきてるってことが証明されてますしね。僕ら、互角でしょう。」
【ロレンソ選手は？】
「強いですよ。脱帽ものですよ。今日は転倒で強打してるって言うのに、すぐに主役の座に返り咲いてね。（レースでは）彼も来るでしょう。」
【それ以外のライバルは？】
「ドヴィツィオーゾが強い走りをしてたし、クラッチローやスズキ組もそうですね。レース序盤は大接戦になるかも。でも、違いは終盤で出てくるから。」
【準備万端？】
「インフルエンザの方がまだちょっとね。連続して数周も走ると呼吸が苦しくなってくるんですよ。でも、回復中ですけどね。」
【『ブレーキに注意』と言ってる選手も何名かいるようだが…】
「ここはいつも限界ギリギリだったから。むしろ、ブリヂストンの時の方が酷かったぐらいでね。ハードブレーキングではもっと無理が利いたから。ブレーキディスクの温度がかなり上がってしまうんで、他のライダーと接近してる時は気をつけないと。」
（2016年10月15日『Gpone』記事参照）
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