『ロッシ:ゼロからの再スタート?僕はマイナス10だけど』
★ヴァレンティーノ・ロッシは21年前のブルノGPで、世界選手権における初優勝を獲得した。その後、ロッシ選手は時代の変化に合わせ、カメレオンのごとく適合してきた。
★8月3日(木)、ブルノGP会見でロッシ選手が次のように語った。
「(自身のデビュー当時と比べ)ここ何年間かは若手選手らによってレベルが上げられました。とにかく、あらゆる面においてプロフェッショナルて感じになってね。
ただ、おそらくいちばん大きな違いは技術的なものの方だろうけど。特に、タイヤに関してですね。昔はレースでの作戦って、もっと多かったんですよ。タイヤに熱を入れるのに2周はかかったし、レース終盤は1秒半ぐらいスピードが落ちていたし。でも、今は最初から最後のコーナーまで全力で行ってるから。そのせいで、フィジカルトレーニングも重要になりましたね。」
【今季のチャンピオンシップでも作戦は通用する?】
「相手が1人だけなら可能だけど、4人ともなると無理ですね。今はとにかく前でゴールできるかどうかが一番、その次に他の選手の動きを見てみようって感じです。同時に全員と戦わなければならないから。」
【つまり、ゼロからのスタートになると言うこと?】
「まぁ、僕はマイナス10からのスタートってことだけど、他の選手も賛成してくれるなら、皆、同じポイントからのスタートでもいいですけどね(冗)。
前半戦は本当に驚異的な状況だったけど、後半もあの調子で行くのか…それとも、ヤマハ/ホンダ/ドゥカティの競り合いの中で、どこか1メーカーがマークを外して逃げ切ることができるのか…。」
【ライダーと言うよりはマシンの話になってる?】
「技術的な方だと思うんですよ。ヴィニャーレスとマルケスを見れば一目瞭然でしょ。2人とも、あるレースで優勝したかと思えば、その次は8位でゴールとかね。ああなると、ライダーの問題ではないから。」
【では、今後は何が物差しになりそう?】
「やっぱり、このままタイヤだと思いますよ。タイヤに依るところが大きいでしょうね。いかにマシンをタイヤに合わせていくかがポイントで、相変わらず今後も浮き沈みが出てくるでしょうね。」
【ある程度の予想は可能?】
「これまでは、このマシンはこっちのサーキットは得意だけど、あっちは駄目って言うのが読めたけど、もう、それも無理だから。僕としては前半よりはポイントを獲得して、ヴァレンシア最終戦を5人全員が同点で迎えられるって言うのが良いんですけどねぇ。」
【新フレームが助けになってくれる…】
「実際、ザクセンリンク戦では助けになったんですよ。通常、あそこは苦戦する所だから。ただ、もう落ち着いて構えてなんていられないでしょ。予選2に直行できるかどうかから勝負が始まってるんだから。」
【ここまで拮抗しているのは、なぜ?】
「電制システムのワンメイク化とミシュランタイヤの影響が大きいでしょう。ミシュランはフロント/リアを3種類づつ用意してくれるから、各選手が好みのタイヤを選ぶことができるんです。そのうえ、レギュレーション変革により、各メーカーが同レベルまで伸びてこれた。あと、若手選手らからの刺激もありますね。」
(2017年08月03日『Gpone』記事参照)
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ロッシ選手、昔はジョギング嫌いで有名だったらしいしねぇ…
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