『ドヴィツィオーゾ公表、ドゥカティ契約更改』
★5月18日(金)、アンドレア・ドヴィツィオーゾとドゥカティが2年(2019/2020年)の契約更改を交わしたことが公表された。
★双方とも継続の意志は明確だったものの、契約金を巡り時間がかかっていた模様。
★これでドゥカティのファーストライダーはドヴィツィオーゾ選手となることが明確になった。
★ドヴィツィオーゾ選手のコメント。
【決定までに時間がかかっていたが…】
「重要な交渉だからこそ時間がかかったのだと思います。重要な契約に対しては、あらゆる詳細について納得しなければ。こう言う結果となり満足してます。けっこうかけ離れたところから話を始め…ただ、去年は破格のシーズンだったので、さらなるものを求めていたんです。継続を決め、(今年を入れて)もう3年続くと言うことです。目標を達成できるかどうかは僕らに…そして、どれだけ上手く進めていけるかにかかっています。」
【ここ最近のリザルトのせいで交渉が長引いていたの?】
「僕らも人の子だから、その時の状況には左右されるもので…それを否定するのは無意味でしょう。ただ、僕もそれなりに経験を積んできてるんで、この手の状況を乗り切る手立てはありましたから。容易に行かないこともあるが、でも、正直なところ、以前の交渉の方が大変でしたね。」
【今回、容易に行かなかった面とは?】
「当然のことながら交渉においては、それぞれが最大限の結果を得ようと努力するわけですからね。最終的には賢い判断が下され、大人の対応がなされたってことです。双方、満足できるような結論に達したと思ってます。」
【ドゥカティ離脱を考えたこともあった?】
「これまでのインタビューでも明言してきた通り、僕は継続希望でした。もちろん、他の方向性を検討してみた瞬間はありましたが。
ライダーと言うのは戦闘力を上げるためにはエゴイスティックになるもので、最大限の結果を獲得し、目標を達成するにはそう言うものの考え方でいなければ駄目なんです。
だから、(ドゥカティから)気持ちが離れた瞬間もあります。ただ、何度も言いますが、今回のようなことは珍しいことではないし、それぞれの立場に分かれて交渉を進めるものでしょ。特に不快だったと言う印象はありません。僕はオースティンまで可能な限り最大限のポイントを取ってきたし、ヘレスでだって本当なら取れていたはずなんですから。」
【ドゥカティにはどのような要求をしたの?】
「詳しい話をする必要はないだろうけど、去年のようなシーズンを経たら、さらに上を望むのは当然のことだし、そうするには、金銭的にも技術的にも各面を吟味する必要はありますから。
僕とシモーネ(バッティステッラ、個人マネージャー)は今回の契約に関し、大人の対応で賢く進めてきました。馬鹿げた要望や態度は取らず…きちんと合意に達するためにそうしてきたんです。
共に目標に達し、ともに決断していくべきなんだし、攻撃的になってしまったり、重要な変更がすんなり通らない時なんかは、そう言う姿勢でいるのが生産的でしょ。きちんと話し合い、ドゥカティ内の状況改善に努めるってことです。」
【2年前の契約更改比べ、今回の方が良い?】
「2年前の契約は成功報酬として特別ボーナスが付くと言う形だったけど、ベース的にはライダーとしてそれほど多くを望めませんでした。
今回はずいぶんと状況が変わったんで、当然、契約金もその他の面も変わりました。」
【チームメイトに望むことは?】
「チームメイト選びに関し、僕は拒否権を発動したことはないんで。もちろん、自分の意見は言いますよ。でも、最終的に決めるのはドゥカティだから。
今のところ、可能性が高いのはミラーかペトルッチですね。ドゥカティが決めますよ。」
【ロレンソ継続でもOK?】
「継続になっても、僕はなんら問題ありません。本人が継続希望ならドゥカティと合意すれば良いんであって、ノープロブレムです。」
【ドゥカティ機では、かつてはロッシ選手が、そして今はロレンソ選手が苦戦しているが…】
「苦戦する理由は多数あります。ヴァレンティーノ(ロッシ)がドゥカティにいた頃のマシンは、現在のものとは程遠いでしょうね。現在のドゥカティ機は速いし戦闘力も高いし…ストーナー時代のものとは違いますから。ストーナー時代は、彼しか強い走りができなかったでしょ。
現在のモトGP機は多くの要素が揃ってないと速く走れませんから。
ロレンソはこれまで1種類のマシンにしか乗ったことがなく、操縦の仕方に関し、考え方が本当にはっきりしてるんですよ。ところが、ドゥカティ機と言うのは、そう言う乗り方ではないんで、その結果、上手く行ってないんでしょうね。だからと言って、チャンピオンライダーとしてのロレンソの戦闘力の高さに問題ないんですけどね。ただ、この状況下では自分の方で合わせ、オープンマインドでいかなければならないと言うことです。」
(2018年05月18日『Moto.it』記事参照)
ドヴィツィオーゾ選手、ついこの間まではホンダ移籍の可能性も漂い始めていたんですが…
詳しくは、こちらでどうぞ。
【2018ヘレスGPまとめその2 ヤマハ&スズキ、契約交渉】[2018年05月16日 発行 Vol. 187]
●契約交渉まとめ
・「ロッシにヤマハでの道を塞がれた」ザルコマネージャー
・ロレンソ怒「ペルナットはメディアの太鼓持ちだ!」
・ドヴィツィオーゾ、ドゥカティ離脱の可能性もあるのか?
・ドゥカティはイアンノーネかクラッチロー希望
・イアンノーネ「世間の予想とは裏腹に重要なオファーが来てる」
・ロレンソ、スズキ移籍に大きな助っ人!?
他
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自信と落ち着きに満ちたコメント。若くはないかもしれないけど
これこそプロスポーツ選手としての成熟というような気がします。
個人的には、ペトルッチも役者として嫌いではないのですが
伸びしろの大きさからしてミラーがチームメイトになってほしいです。
>自分の意見は言いますよ。
>可能性が高いのはミラーかペトルッチですね。
珍しくドヴィらしく無い発言だねぇ
まだ未発表の他ライダーに触れるなんて
これじゃロレンソは移籍せざるを得ないじゃないの?
最近の流れとヘレスの件で2人の間は決定的かもね
今まではロレンソに合わせて開発が進んでた部分もあったけど、来年からは自分の希望で開発されることが約束されたからナンバー2ライダーは誰でもいいってことですかね?