『マリーニ：2018年ザクセンリンク表彰台後コメント』
★ルーカ・マリーニ（VR46チーム、ロッシ異父弟）が7月15日、ザクセンリンクGPモト2決勝戦で3位だった。世界選手権キャリア初表彰台である。
★マリーニ選手はヘレスで負傷した肩が完治しておらず、今回のレース中も強い痛みに耐えていた。
★マリーニ選手のコメント。
【初表彰台の感想は?】
「物凄いレースでしたね。そして、本当に難しかったです。僕のキャリアで1、2を争う難しさでした。
感想は…想像していた通り、素晴らしいものですね。ゴールした後も、まだ肩の痛みは感じてましたけど。
今回のこの素晴らしい感触をすべて記憶にとどめるように努めました…今後のレースのためにも反芻できるようにね。ポジティブなエネルギーや記憶をキープするのは本当に重要なことだから。
最高のレースウィークエンドでした。家を出る時から然るべき精神状態になっていて、やるべきことも自覚してました。作業も実に上手いこと進んだし。」
【ライバル陣よりプラスアルファの力がありそうだったのに、なぜ優勝を狙わなかったの?】
「正直なところ、ある時点では自分でも優勝できそうだなって思ってました。自分が一番速いって感じられたもんですから。ただ、正直に言うなら、3位で最高だって思ってしまったんですよ。
優勝はしたいですよ。可能な限り、優勝できるようになりたいです。でも、表彰台の一番下から始めた方が良いでしょ。
すべて予定通りに進みました。その点もツイてましたね。良いレースができたし、体力的にはベストを尽くしました。
ジョアン（ミール）より僕の方が速かったんですけどね。彼はリアタイヤで苦戦しているようだったし。」
【ブラッド・ビンダー選手（KTM）のパフォーマンスには驚いた?】
「ブラッドはけっこうミスりまくってたんですが…でも、いつものことなんだけど、KTM機はハードタイヤのときはグリップが格段に上なんですよ。理由は分りません。金曜から土曜にかけてはトラブル続きって感じなのに、なぜか日曜になると常に前に出て来るんでよ。まぁ、もう慣れてもいるし、覚悟もしてるんで、過小評価は絶対にしませんけどね。」
【肩を負傷し、シーズン前半を無駄にしてしまいそうな感じだったが…】
「肩のせいで大変なんですよ。2週間で2回脱臼してしまったものだから。ヘレス戦の前のことでした。病院に行ったら、これまで診てもらったことのない医師に当たってしまって…僕のことは全然知らないわけだから、脱臼の治療もかなり厄介なことになってしまったんです。もう、本当に痛くて、痛くて。状態が良くなるまでに時間がかかってしまったんですよ。
ザクセンリンクはかなり厳しいことになると覚悟してました。でも、フィジカルトレーナーのカルロに付いてもらい、トレーニングはけっこう上手くできてました。
何をすべきかは分かっていたし、然るべき戦略でもってレースの間ずっとベストな状態でした。」
【今回の表彰台で、今後のレースは何か変わりそう?】
「今回の表彰台は、僕らの努力の結果です。僕は今年初めから、自分は速いと感じてます。カタール開幕戦の時も強い走りはしてたんですが、予選でトラブってかなり後方スタートになってしまったんです。結局、冴えないレースになってしまいました（※9位）。でも、今年初めから自分自身に強さは感じていたんです。
その後、ケガをして、あらゆることが失速し、浮き沈みを繰り返すようになりました。アッセン以降、物事が上向きになってくれて、安定感が出てきたんです。マシンの方もフロントの信頼感が増すよう、何かしら探り出すことができました。
ボックス内の雰囲気も最高ですよ。常にサポートしてもらえ、本当に1人1人にお礼を言いたいです。常に僕のことを信じてくれていて、今年は厳しい時期もしっかりサポートしてもらってます。」
（2018年07月15日『Gpone』記事参照）
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