モトGP『ペドロサ、金曜日には棄権しようと思ってた』
表彰台に上がった後だと手術するのも気分が違うのでは?
「いえ、手術はいつだって同じですね。レース結果なんか考えないもんですよ。“ちゃんと縫ってくれよ”って思うだけで。」
でも、今回のヘレスでの2位は良いリザルトですよ。カタールよりもポジティブだし。
「そうそう、それは全くそうです。今日みたいな日に2位で守り切れたって言うのは、僕としては信じられないようなことです。ウェットで表彰台に上がるのは、これが2回目ですから。こんなレースは初めてです。アクセルで何とかしなければならなくて、直線コースでは目一杯踏ん張れないし。でも、調子の良いなって思える瞬間もあったんですよ。ホルヘを追い上げた時なんかね。」
ロレンソ選手に追いつけるお思いましたか?
「ええ。追いつけると思いました。ただ、追いついたら、向こうがリズムを上げるだろうなとは思ってましたけど。でも、追いつけなかった。58で周回してしまって。直線コースでさえアクセルを開けませんでしたから。」
と言うことは、雨の中でも肩の調子に非常に影響されるわけですか?
「腕が使いものにならなくなって、感覚がなくなっていたんです。でも、ウェットはドライの半分位の力で良いんで、カタールのように大問題ってことはなかったです。ただ、問題だってことに変わりないんですけどね。手術が上手くいって、すべて終わってくれれば良いんですが。」
ヘレス戦を棄権することを考えていたのは本当ですか?
「はい。金曜日には、そう考えてました。フリー走行の後にね。かなり腕が痛くて、マシンのコントロールができなかったんです。どうするのが最善なのか分からなかったんですが、結局、ポイント獲得に行くことにしたんです。最終的にはラッキーでしたね。」
国王は何と仰っていたのですか?
「僕らのような選手がスペインにいて、とても誇りに思っていると。僕のことを『chiquitín(チキティン:おちびちゃん)』って呼んでいました…。ここに来てくれると言うことは、このスポーツを応援してくれているからだってことでしょ。だからこそ、喜んでもらえるせっかくのチャンスを無駄にしたくなかったんです。」
(日本語翻訳:La Chirico / 西語記事:Diario AS 2011年04月04日)
|
でも、ペドロサ選手に面と向かって
『おちびちゃん』と言えるのは
国王ぐらいでしょうね…