MotoGP

ストーナーはロッシに個人的な恨みあり:MOTOSPRINT編集長が明かす

モトGP『ロッシに対しストーナーは個人的に何かある』




個人的に何かあるのだ。ケーシー・ストーナーがヴァレンティーノ・ロッシについて語る際、それはすぐに見て取れる。敬意を払っていないのは明瞭で、あの馬鹿にしたような態度。機会があれば一言物申し、露骨に軽蔑してくる。例えば、ロッシ選手がドゥカティで苦労している今、おそらく、ストーナー選手にとっては昔の恨みを晴らし、過去に被った迷惑の数々を清算させるチャンスなのだろう。
まずは2008年のラグーナセーカ戦での追い越しだ。ストーナー選手の走りが安定を失い、数周後にはミスにより転倒。その後のレースも転倒続きで、結局、優勝戦線から離脱した。

先日のヘレス戦ではロッシ選手がミスを犯した。これに異論の余地はない。しかし、このミスのために損をしたのはストーナー選手の方だった。故に、腹を立てるのは当然至極。レース後にロッシ選手が謝罪のためにホンダボックスに赴いた際(ヘルメットを被ったまま。ボックスに入る前に脱いでいた方が良かったのだが)、ストーナー選手は皮肉な笑顔とキツい言葉で出迎えている。
「野心の方が才能を上回っちゃったんだね。」
鋭い一撃、他に解釈の仕様のない一言…決定的な侮蔑の一言だ。そして、愚弄するような問いかけが続く。
「肩の調子はどう?肩に何か問題があったんでしょ?」
その後しばらくしてから、ストーナー選手は再び痛烈な皮肉を込め、この質問の意味を明かした。
「僕らはみんなロッシ選手の肩が良くなるのを待たなきゃね。そうしたら、ちゃんとした追い越しができるようになるでしょ。」

カタール戦の時からストーナー選手はロッシ選手のことを、さほど耳障りが良いとは言えないような表現で語っていた。
「ロッシ選手がやった追い越しは、問題にされるべきものがいくつかありますよね。非難されていたこともあるし。でも、ペドロサ選手が危険な真似をしたことなんかは話題に上がらない。ここ何年間かで、同じことが僕とロレンソ選手との間にも起きました。250ccを卒業して以来、ホルヘはとてもきちんとした運転をしてますね。ライディングは常にクリーンだった。この二人との競合いは良い勝負になるんですよ。激しい走りで、アグレッシブだけど、きちんとしたものだから。
ただ僕も身を守るってことや、他の選手がやっているような事もするってことを学びましたから。あまり良いことだとは思ってませんけどね。」
もはや一目瞭然である…。


(日本語翻訳:La Chirico / 伊語記事:MotoSprint 2011年04月04日



『MOTOSPRINT』と言えばイタリアでも有名なバイク雑誌なんですが
けっこう「ロッシ寄り」の雑誌としても有名ですんで…


ストーナー選手の「恨み晴らさでおくべきか〜」クリックPrego
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POSTED COMMENT

  1. よしちゅう より:

    なかなか難しいですけれど解釈はそれぞれですよね…
    激怒しているケーシーにどんな顔をして会いに行けばよいかわからず
    とりあえず(取り急ぎ)ヘルメットのままで行ってしまったと言うロッシに
    今までのいきさつに対するロッシの気持ちが出てた気がしています。
    まあ、これからのレースも色々ありそうですけれども楽しみたいです。

    • chirico より:

      よしちゅうさん、このヘルメット被ったまま…に関しては、けっこうイタリア誌サイトなんかでも批判してますねぇ(やんわりとですけどねぇ)。

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