MotoGP

高橋裕紀:好青年に新たな熱意、勝利は手の届くところに

モト2『ピッロ:ル・マンで前戦を忘れたい、高橋:トップ陣の常連に』




チーム・グレシーニの日本人モト2ライダー高橋裕紀選手にとってポルトガル戦で上がった表彰台は、幸運に恵まれた一面もあったとは言うものの大いに自信が注入されることとなった。
これは高橋選手にとって重要なリザルトで、亡き弟江紀選手に捧げた勝利でもあり、また、好青年の裕紀選手に新たな熱意を注ぎこんだのだ。コンペティティブなマシンに乗るならば、ポルトガルでの結果を確かなものにできる、いや、それを越えられると言う確信がどんどん増していっている。
高橋選手とモリワキMD600機にとって手の届く所に勝利があるのだ。そして、意志の強さでもってできるだけ早くにそれを獲得しようとするだろう。作業チームとのフィーリングは実にしっかりしたもので、裕紀選手がトップを走り抜けるためのポテンシャルは決して不足してはいない。
一方、ミケーレ・ピッロ選手にとっての願いは、ただ一つ。ポルトガル戦でのありふれた…ある意味、ばか正直な転倒を一刻も早く忘れ去ることだ。ポルトガル戦での走りはスピードもあり、手応えのあるものだった。しかし残念ながら、レースにおいてはばか正直だったのだ。現在は、気持ちを立て直しモト2クラスでの成長ぶりを結果に結びつけたくてウズウズしている。
ピッロ選手にとっては全てが目新しく、ル・マン戦ではまた熟知していないコースに挑むこととなる。まぁ、急いで成長してしまったわけだが、今季のここまでのレースでは難関のモト2クラスに非常に良く慣れてきているし、トップクラスのリザルトを出したいと渇望しているのだ。

高橋裕紀選手のコメント
「ポルトガルではちょっとラッキーな面もありましたが、今シーズン初の表彰台を弟の江紀にたむけることができて良かったです。幸せなレース・ウィークエンドとは言えなかったけど、チームに支えられ良いレースができました。
マシンは成長してくれたし、最高の結果を狙える…まさに勝てるマシンに乗っているんだと思っています。
ル・マン戦では再度狙ってゆくつもりだし、できればポルトガルの結果を越えたいと思ってます。それができる威力を持ってるんですからね。」

ミケーレ・ピッロ選手のコメント
「ポルトガル戦でのミスについては今でも残念です。本当に惜しかった。どのテストでもスピードが出ていたし、3週間のブレイク中にチームは決定的な作業をしてくれていたのにね。
今はル・マン戦に向けて立て直したいです。残念ながら、あそこのコースは知らないも同然なんですよ。2005年に125ccで何周か走った程度でね。でも、そのことは心配してません。だって、今年はサーキットのほとんどが僕には初めてのものばかりだし、できるだけ早く慣れていかなければね。前回のくだらないミスを挽回するためにも最善を尽くします。」

ファウスト・グレシーニチームマネージャーのコメント
「ポルトガル戦では高橋選手が表彰台に上がってくれて、私も幸せでした。裕紀には良い仕事ができるポテンシャルがあり、モト2クラスのトップ陣の常連になれるだろうと確信してます。モリワキMD600機は進歩したし、裕紀が勝てるマシンにいつでも乗れるようチームも懸命に作業してくれました。
ル・マンはテクニックのいるコースなので、高橋選手の本来の実力が表に見えてくるでしょう。ですから、またポジティブなリザルトを出せると思ってます。
ポルトガル戦でのピッロ選手のミスに関しては、ちょっと残念に思っています。テストでは速さを見せつけてくれていたし、トップ陣に簡単に食い込んでいけそうだったんですからね。くだらないミスで惜しいことをしましたが、ル・マンでは盛り返してくれることでしょう。意志も強いし、彼にとって初めてのクラスで走っているわけですが、もう、かなりの面において慣れてきていますからね。」

(日本語翻訳:La Chirico / 伊語記事:Motograndprix 2011年05月10日




上の記事は、グレシーニの公式サイトが出したものと
99%同じなんですが、文中で高橋選手のことを
『Simpatico(シンパーティコ)』と形容してるんですよ。
意味は『感じの良い、面白い、親しみがわく』あたりなんですが
イタリア人から見ても、やっぱりそうなんですねぇ。

高橋選手の勝利に王手!
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