MotoGP

ロレンソ&スピース茂木行き決定、ロッシ反対でも何も変わらず

モトGP『ロレンソ&スピース、茂木行き決定』




『個人の自由』が敗北した。
日本での茂木GPが開催されることとなり、モトGPクラス選手は全員参戦となるのか。ホルヘ・ロレンソ、ベン・スピース両選手の出場は確実となったようで、今朝、ヤマハがその旨を公表している。当初よりサテライトチーム『テック3』の参戦は報じられていたが、これでワークス選手2名もまた10月2日開催の茂木GP参戦が決定したこととなる。

昨年度チャンピオンとなったロレンソ選手は当初、茂木遠征に反対の姿勢を示していたが、最近になってケーシー・ストーナー選手と共に態度を軟化させていた。
ロレンソ選手の茂木行きが決定した今、ストーナー選手の方も時間の問題だろう。
今季のタイトル争いでは1位ストーナー選手と2位ロレンソ選手の差は25ポイント差となっている。

誰が総合優勝をものにするかはさておいて、ここ数ヶ月続いてきた押し問答では選手側が敗北を喫することとなったわけだ。日本メーカーおよびドルナ社を向こうにまわし、当初は選手陣全体で団結し反対声明を掲げてきた。ただ、この団結は早々に、ホームレースを反古にしたくないメーカー側の圧力により崩れてはいたのだが。

2012年の契約がいまだ締結していない者が、平然と困難に立ち向かって行くなどできるはずもないのだ。歯ぎしりと共に、
「自分だって恐いですよ。パドック内のみんなと同じようにね。でもね、行きますよ。」と言う言葉が繰り返される。
ロレンソ、ストーナー、ロッシ選手らの決断が頼みの綱だった。おそらく彼らの意見次第で、選手陣の多数派が変わるのだから。ロレンソ選手は当初は断固反対を唱えたものの、結局は白旗降参。ストーナー選手は前言を撤回し、ロッシ選手は期待を抱いていた。

今やロッシ選手が唯一、茂木に行かない決断ができるライダーなのだが、ただ、それももはや時間切れの意思表明であり、それ以上は何も変わらないだろう。選手らが受けたプレッシャーは決定的なものであり、特に一致団結して反対できるようなものではなかったのだ。反対運動など砂の城のごとき、最初の風の一吹きで崩壊してしまった。

モト2以下クラスなどは、もっと悲惨な結果である。
モト2クラスの選手らが送った嘆願書には回答さえ返って来なかったようだし、125ccクラスに関しては選手らの多くが未成年者であり、つまり、息子の健康を憂慮する親達と、契約義務との狭間に立たされてきたのだ。実は、今週の木曜日に来シーズンのモト3クラス参戦登録が予定されているのだが、最後のどんでん返しとして、これが延期されることとなるかどうか。つまり、茂木に行きたくない選手は来年も家にいることになるだろう…と。

茂木遠征に恐怖を抱いているのは二輪ライダーだけではない。
10月18日に茂木開催が決まっているインディカー・シリーズでは、ダニカ・パトリック選手が『StarTribune』にて次のようにコメントしている。
「心配してますよ。肉は食べちゃいけないなんて言われてるし、多分、野菜や果物だってそうなんでしょう。放射線量に関しては通常の9倍以上だって記事を読みました。それに毎日、地震も起きてるって。」
ただ、同大会の選手らも上からの命令に従うこととなる。
「避難しなければならないような事態に向け、緊急対策をしておいてくれるよう頼んでおきました。ただ、私はライダーに過ぎないし、行かなければならない所には行きますけどね。」


(日本語翻訳:La Chirico / 伊語記事:Gpone 2011年09月12日





あの…ちょっと話はずれますが、現在、フランスで起きている核廃棄物処理工場での爆発事故なんですが、
9月13日に富沢祥也選手の追悼イベントが予定されているアレスって同じ県内じゃないでしょうか。


あっちもこっちも本当に心配です…クリックPrego

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