MotoGP

ミザノGPこぼれ話:ロッシWSB対決、㊙カピロッシ引退会見、レイニー名言…etc

モトGP『ミザノGPこぼれ話』




ミザノGP、2016年まで開催
ドルナ社がミザノ・サーキットとのGP開催契約を更新した。これで少なくとも2016年までは開催されることとなる。
またアメリカのインディアナポリスGPも、2014年まではほぼ確実に開催されると報じられている。

公表、エドワーズ in CRT
現在、モト2クラスでクルーセル&デ・ローザ選手を走らせているチーム・フォワードが、2012年にはモトGPクラスにCRT(市販エンジンを使用した1000ccマシン)参戦することとなった。ライダーはベテランのコーリン・エドワーズ選手を起用し、メカニック陣に関しては今のところ未定。おそらくエンジンはWSBのヤマハR1が使用されるとして、フレームはプロトタイプ辺りでチーム・テック3が手がけることになるのではないか。
エルベー・ポンシャラル氏率いるテック3では、既にモト2クラスで独自のフレームを手がけている。

CRTに新ニュース
来年、モトGPクラスにCRT参戦する新たなチームが名乗り出た。
スペインの『BQR』チームで、フレームはFTR社、エンジンはカワサキ、その他パーツにショーワを起用する模様。ライダーは未定。
BMWエンジン搭載のスッター機開発が進んでいる一方、ドルナ社CEOカルメロ・エスペレータ氏が、ヨーダ・レーシングのジャンピエロ・サッキマネージャーに圧力をかけているらしい。サッキ氏と言えば、現在はモト2に参戦しており、モト3用エンジンの製作も手がけているのだが、どうやら渋々モトGPクラスへも参戦することになりそうだ。

カピロッシ、エンジン贈呈
9月1日(木)に今シーズン一杯でのリタイヤを公表したローリス・カピロッ氏に、ドゥカティ社が感謝の気持ちを込めて、2006年のデスモセディチ1000ccの4気筒エンジンを(ヴァレンシア戦にて、カピロッシ選手は同マシンでチームメイトのトロイ・ベイリス選手に次いで第2位に輝いている)贈呈した。
この、なかなかの心配りに、カピロッシ選手も大いに喜んでいる。

特製カウル
チーム・グレジーニでは今回のミザノ戦で、スポンサーのサン・カルロ社の75周年を祝うべくカウルに特製グラフィックを施し参戦した。
サン・カルロ社はイタリアのスナック菓子メーカで、長年、同チームのスポンサーを務めている。

スズキ・シルバー
カウルの話をもう1つ。
9月4日(日)のウォームアップと決勝レースで、アルヴァロ・バウティスタ選手がスズキの新メタリックシルバー・スズキを駆った。これはスポンサーであるリズラ社の新商品宣伝のため。

バウティスタに新スイングアーム
それではスズキの話をもう1つ。
ミザノ戦でバウティスタ選手は別のスイングアーム…ブルノ戦明けの月曜日にテストしていたものを使用していた。
スズキでは来季、現在の800ccマシンで開幕するか、もしくは、当初は2012年中盤と考えられていた1000ccマシンのデビューを早めるか、いまだ公式に決定しておらず、(それほど悪くはない)マシンを向上させるべく作業を続けているのだ。

極秘事項!
3連勝を果しミザノGPへと乗り込んだケーシー・ストーナー選手が、スペインの一部マスコミ陣から『捜査』されていた。そのライディングの極意を解き明かしたい言うのだ。多くの選手らと共に、もちろん当のストーナー選手も事情聴取されていたのだが、もちろん実のある話などは出てこなかった。
「できるだけスピードが出ている状態でマシンを立て直そうとしているのは確かだけど、自分のスタイルについてあまり話したくないんですよね。各選手、マシンやセッティング、体調なんかによって、それぞれライディング方法が異なるものでしょ。」

ホンダ1000cc革命
ミザノ戦が明けた月曜日、実はホンダも1000ccマシンを走らせてみるはずだったのだが、HRCはテストを見送っている。と言うのも、ブルノ・サーキットでのテスト後、フレーム改良に踏み切ることにしたからだ。これで3度目の改革となるのだが、おそらく茂木GP翌日の月曜日には2012年用RCV機の姿が拝めることだろう。

あくまでも会見はドルナ主導で
すでに周知の事実だが、9月1日(木)にローリス・カピロッシ選手が、恒例のドルナ主催プレスカンファレンスで引退を公表をした。
実は、カピロッシ選手のマネージャーを長年務め友人でもあるカルロ・ペルナット氏が同プレスカンファレンスの2時間ほど前に、プラマックチームのホスピタリティエリアでちょっとした会見を企画していたのだがキャンセルせざるを得なくなった。理由は、ドルナ社の方から(ずいぶん前から周知の事とは言え)公表する際には同社の管轄下で行なうよう要請が出たからだ。
おそらく今後は、ちょっと食事に行くにも許可が必要になることだろう。

ロッシからチェカへの返答
あの超厳しかったインディアナポリス戦を終えたヴァレンティーノ・ロッシ選手に、現在、WSBのポイントリーダーであるカルロス・チェカ選手が9月25日開催のイモラ戦での(同日、モトGP戦はなし)対決を正式に申し込んだ。
心そそられる提案ではあるが実現は不可能。別にイモラが世界で一番安全なサーキットとは言えない…と言うことだけが理由ではない。
ロッシ選手からは次のような返答がなされている。
「2009年には、僕がWSBで1戦だけ走るって話がかなり煮詰められていたんですよ。カタールの開幕戦でね。残念ながら、最後の最後になって駄目になってしまって。ヤマハに新マシンがあったんですが、もう1台R1機を用意するだけのパーツがなかったんです。WSBのことは好きですよ。あくまでも考えだけなんですが、できればモトGPシーズン外に1戦やれたら良いですね。」

『CURVONE』コーナーの謎
18年前、ミザノ戦中での事故が原因で車いす生活を送ることとなったウェイン・レイニー元選手が、今回、事故以来初めて同サーキットを訪れたのだが、この機会にパドックには他の懐かしいライダーらの顔も見られた。
その一人がルーカ・カダローラ元選手。引退後、オートバイレース業界に顔を出すことは皆無だったのだ。1993年にはチームメイトだったカダローラとレイニー両氏が、9月3日(土)の夜にはなかなか面白い掛け合いを繰り広げていた。
「あの当時は、今とは逆回りで走ってたよな。で、『CURVONE』は第5コーナーじゃなくって第6コーナーにできるって、みんなに教えてやったのはこの俺だったしね。」とカダローラ氏が言えばレイニー氏は、
「そう?そうかなぁ…。」と冷たく両手を広げて見せて、相手をがっかりさせていた。

タイヤ沸騰
高い気温と、もともとサーキットが持つ特色のせいで予選の際、タイヤに各種問題が生じていた。アンドレア・ドヴィツィオーゾ選手が次のように説明している。
「タイヤの温度がいつもより15〜20度上がってしまうんですよ。僕の場合はライディングスタイルにまで影響が出てしまってね。スリップした時にタイヤをあまりに押し付けようとすると、温度が上がってしまうんです。」

僕のおかげ
ダニ・ペドロサ選手が声を大にして強調しているのは、ケーシー・ストーナー選手がポイントリーダーの座を獲得できたのは特にペドロサ選手が昨年行なった作業のお陰だと言うこと。
「今のホンダ機を開発したのは僕ですから、これほどコンペティティブなのは僕のおかげですよ。」

モトGP名言
ウェイン・レイニー談。
「ミザノでデビューし、初表彰台も獲得した。『CURVONE』は理想的なコーナーだったし、こう言うコーナーが各サーキットにあれば良いなぁと思うね。確かに、ここで大怪我を負ったけど、今でもお気に入りのコースの1つですよ。18年前のことは、明らかに運命ってやつだったんだよね…。」
鳥肌ものの一言である。

一番のライバル
各選手にとって一番のライバルと言えば、やはりチームメイトだろう。13戦を終えた今回、どのように変わってきたか見てみよう。
ストーナー対ペドロサ(6-4)
ドヴィツィオーゾ対シモンチェッリ(12-1)
ロレンソ対スピース(11-2)
ロッシ対ヘイデン(9-4)

前から言ってたでしょ
9月3日の当サイトでロベルト・ルカテッリ氏が次のような予想を紹介していた。
「ロレンソ、ペドロサ、ストーナーの順で、4位はシモンチェッリあたりかなぁ。」
で、ミザノ戦の結果は、

1位ホルヘ・ロレンソ
2位ダニ・ペドロサ
3位ケーシー・ストーナー
4位マルコ・シモンチェッリ

ルカさん、お見事!

(日本語翻訳:La Chirico / 伊語記事 Moto.it 2011年09月06日



ロッシのWSB参戦、1レース限定ってことで遅かれ早かれ実現しそうですねぇ。


さぁ、アラゴンGPに向け、出る方も観る方も頑張ろ〜クリックPrego
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POSTED COMMENT

  1. 栃木県民 より:

    ミサノにはカダローラも来てたんですね。
    現役時代めちゃファンでした。
    今の姿を見たかったなあ。

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